先日7月10日に行われた「第26回参議院議員通常選挙」。投票の様子を見て「大人だけずるい!」と腹を立ててしまったのは、ツイッターユーザー・山口良太さんの5歳になる息子さんです。

 どうにか希望を叶えてあげられないものかと考えた結果、山口さんは自宅にて、「今夜のおかず総選挙」を開催しました。選挙ポスターや投票用紙、投票箱も本格的!これなら子どもも楽しんで投票できそう!

 これまで選挙の度に、息子さんを連れて投票所を訪れていた山口さんでしたが、息子さんが投票に興味を持ったのは今回が初めて。ニュースを見ていてなのか、それとも街宣車を目にする機会が増えたからなのか。なぜだかはわかりませんが、子どもが選挙に興味を持つのは良いことですよね。

 とはいえもちろん、選挙権が与えられる年齢は満18歳以上。通常であれば諦めるよう促すところですが、せっかくの息子さんの興味を「できない」、で片付けたくないと考えた山口さん。「晩ご飯のおかずを選挙で決める」というアイデアを思いつきました。

 最近特に食べることが大好き、という息子さんが興味を持って投票できるし、投じた一票が自分の生活に直接反映される実感も得られやすい、という思いから考えられた模擬選挙のアイデア。「名前と誕生日を受付で本人確認をし、投票用紙を受け取る」という手順まで再現したそうです。

 また、選挙ポスターや投票用紙、投票箱は山口さん自身が手作りしたもの。「色鉛筆で描き、投票箱は既存の箱に銀の折り紙を貼った簡単なもの」とのことですが、選挙ポスターに至っては食品ごとに党名やキャッチコピーも記された、本格的な作りとなっています。

・日本ハム党:みんなだいすき「シャウエッセン」
・グリーンマーク党:安心にまっすぐ。「ポークウインナー」
・ニチレイ党:じゅわ旨っ。食卓の時短の味方「特から」

投票の様子は本物の選挙そのもの

 投票は山口さん、妻、息子さんの3名がそれぞれ2票ずつ投じる形で行われました。本格的な選挙に、息子さんも大喜びし、ノリノリで投票用紙に書き込んでいたとのこと。若者の選挙離れが叫ばれて久しい昨今ですが、小さいうちから選挙に触れておくことはとても大切な事かもしれません。

開票の結果「特から」と「シャウエッセン」が当選

 ちなみに開票の結果「今晩のおかず総選挙」に当選したのは「特から」と「シャウエッセン」。息子さんは自分が大好きなおかずが選ばれたので、うれしそうに食べていたそうです。

<記事化協力>
山口良太さん(@slow_camp)

(山口弘剛)