明治のロングセラー「きのこの山」と「たけのこの里」。長年のライバル関係が先日、電撃的な和解をしたばかりですが、今度は青森県でコラボ列車が走ることになりました。

 青森県は「きのこの山」や「たけのこの里」の夢を見る人が多いところだそうで、列車の名前は「夢見るきのたけ号」。太宰治の故郷を走る津軽鉄道で運行されます。

 明治では「きのこの山」と「たけのこの里」の愛され方が地域ごとにどう違うのか、2020年の「きのこの山・たけのこの里 国民大調査2020 ~愛こそニッポンの元気プロジェクト~」で、47都道府県の実態を調査しました。

 その結果、青森県は「きのこの山」の夢を「よく見る」と回答した割合の高さが全国第1位、そして「たけのこの里」の夢を「よく見る」と回答した割合の高さが全国第3位であることが判明。夢に見るほど「きのこの山」「たけのこの里」が大好きな土地だということが分かりました。

青森県の調査結果

 青森県の人たちに感謝を伝えることはできないかと検討していたところ、車内冷房がなかった1982年から夏の風物詩として「風鈴列車」を運行している津軽鉄道の情報を入手。連日の猛暑の中、冷やしても美味しい「きのこの山」「たけのこの里」を味わってもらおうと、津軽鉄道とのコラボが企画されました。

津軽鉄道の気動車

 津軽鉄道側の窓口となった、津軽鉄道総務課の白鳥さんは「明治さんからの突然のコラボ企画のご相談をいただき大変驚きました。夏には冷房機器のなかった1982年から長らく風鈴列車を運行しておりましたが、あの有名な『きのこの山』『たけのこの里』と初めてコラボをすることになるなんて」と驚きを語っています。

津軽鉄道「風鈴列車」の風鈴

 コラボ企画は順調に進み、なんと相談からわずか1か月で「夢見るきのたけ号」の運行が実現。まさに夢見るような速さで、コラボ列車は走り出すことになったのです。

「夢見るきのたけ号」ヘッドマーク

 使用される車両は、普段「走れメロス号」として運行されている気動車。ヘッドマークのほか、車両の内外が特別仕様になっており、車内では特別に設置した冷蔵庫で「きのこの山」と「たけのこの里」の12袋入り大袋商品から1袋ずつ小分けに冷やした商品(小袋)を、1名あたり1日各1袋ずつ無料配布します。

「夢見るきのたけ号」車内

冷やし「きのこの山」「たけのこの里」無料配布

 運行期間は8月17日~8月31日。このほかにも「風鈴列車」の風鈴を手がける株式会社津軽金山焼の協力のもと、「きのこの山」と「たけのこの里」を模したオリジナルの風鈴を作り、8月20日から車内にそれぞれ3個ずつ、計6個が設置されるとのことです。

焼成前の「きのこの山」と「たけのこの里」風鈴

 運行区間は津軽五所川原〜津軽中里の津軽鉄道線全区間。冷やし「きのこの山」と「たけのこの里」の無料配布は、津軽五所川原駅、津軽中里駅のみでの実施予定となっています。

情報提供:株式会社明治

(咲村珠樹)