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幼児の突然のギャン泣きには「無」が有効?現役保育士が描いた漫画に反響

 小さな子どもは機嫌の浮き沈みが激しいもの。何かのはずみで急に不機嫌になったり、大声をあげて泣いてしまったり。原因がわからないと、こちらまでついイライラしてしまいますよね。

 そんな育児あるあるの対処方法を、ツイッターユーザー・1日1鶏(いちにちいちにわとり)さんがご紹介。ツイッターに投稿された漫画には「いつもこうありたい」「めちゃくちゃ大事……」と、感心の声が多く寄せられています。

  •  1日1鶏さんは、現役の保育士兼漫画家という肩書きの持ち主。保育のエッセイ漫画「おしえて!きっちょむ先生」や、新連載のWEB漫画「くまばぁちゃん」の作家として知られています。

     今回の漫画も、保育士の「きっちょむ先生」が登場する内容。大声でギャン泣きする子どもに対しては、まずはとにかく「無になってみる」ことで、冷静に対応することをおすすめしています。

    子どもの癇癪にはついイライラしてしまいがち

    そんな時は無になってみましょう

     感情のスイッチを完全にオフにして、まずは子どもを落ち着かせることを最優先。「あなたの話を聞くよ」というスタンスで、ビーズクッションになったかのごとく、トゲトゲの子どもを受け止めます。

    ビーズクッションのように子どもの怒りを受け止めます

     その後、「落ち着くことが出来たらほめる」「それからしっかり話を聞いてあげる。聞き終わるまで意見や反論をしない」「全部聞いてから交渉をしてみる」と、段階を踏んで子どもをなだめて、怒りの感情に至った原因を引き出し、解決策を提案して納得させています。

    落ち着いたら解決策を提案

     たしかに、こうした方法はとても有効であると言えそう。子どもは自分で感情をコントロールすることが難しいので、大人が「無」になって冷静に声掛けをすることによって、起きた問題を納得の行く形で着地させるための補助をしてあげたいですね。

    ■ わかってはいるものの、無になりきるのはなかなか難しい

     この漫画は1日1鶏さんの保育士としての経験を元にしたもの。自身も時々、子どもの気持ちを聞く前に意見を先に言って、余計にこじらせてしまう事があり、自戒の念も込めて描いたのだそう。

     漫画を読めば「なるほど!」と頷ける一方、「これがなかなか難しい」という意見も。わかってはいるものの、度重なる子どもの癇癪にどうしてもイライラを抑えられないということも時にはありますよね。

     こうした声に対し、1日1鶏さんは「大人だって人間なのでイライラだってしますよ。してもいいんだと思います!」と、肯定したうえで「ただ、それを表に出したり、子どもに向けたりはしません」と説明。

     イライラで無になりきれない時は、気にはしつつ物理的に距離をとったり、時間をおいてみたり、もうギュッとハグしてお互い深呼吸したり、他の人(頼めそうなら)にヘルプしてもらったり、いっそ笑いながら話しかけたり、と1日1鶏さん自身も試行錯誤しながら、さまざまな対応を試しているとのこと。

    臨機応変、試行錯誤の子育て

     10人いれば10通りの方法がありますし、一度成功しても次は同じようにいかないことがあるのも育児ですから、うまくいくのはむしろラッキーくらいに捉えておくのが、子どもに対してイライラする気持ちを受け流せるようになるポイントかもしれません。

    ■ 無視は絶対に×!言葉を交わすことが大事

     その上で、絶対にやってはいけないこととして「子どもが怒ったり泣いたりしている時、何も話しかけず無視!はしない方が良い」と1日1鶏さんはアドバイス。

     無視をすると「誰も助けてくれないんだ」「僕(私)の事なんて大切じゃないんだ」と自己肯定感が傷つき、今後の関係性にも大きく影響を与えかねません。たとえどんなにイライラしていたとしても、言葉で伝え合うことを放棄しないようにしましょう。

     子どもの癇癪に対して、怒りをぶつけたり、無理にやさしく振る舞うでなく、「無になって、感情をニュートラルにする」ことは、子育てにおいてとても重要であると感じます。

     「毎日ついイライラしてしまう」という方は、今回の「無になること」や「無になる為の心構え」を参考にしてみてはいかがでしょうか。さまざまな意見を取り入れながら、大変な幼児期の育児を乗り越えていきたいですね。

    <記事化協力>
    1日1鶏(いちにちいちにわとり)さん(@KOKEKKOKO_)

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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