リアルな実物大のキツネのぬいぐるみが、ツイッターで2万件以上の「いいね」が付くほどの大きな注目を集めています。

 このぬいぐるみ、ただリアルなだけではありません。なんと腹話術の人形のように、中に手を入れて動かすことが出来るんです!口を開いたり、頭を振ったりと、本物そっくりに動く様子は、本当に命が宿っているのでは?と思えてしまうほど。

 制作したのはぬいぐるみ作家のalbERich(アルベリヒ)さん。主に動物や幻獣をモチーフにしたぬいぐるみを制作し、作品をWEBショップやハンドメイド系の即売会イベントにて販売しています。

albERichさんが制作したぬいぐるみ

 albERichさんが動くぬいぐるみを作るようになったのは5年前から。もともと動物好きで、ぬいぐるみも動物のように動いたらいいのに、という純粋な思いがきっかけになり、開発に着手。そこから現在の作品のように、満足の行く形に至るまでには4年もの歳月を要した、というまさに魂のこもった作品です。

キツネとおなじように、動くオオカミのぬいぐるみ

 動くぬいぐるみ作りにおいて、特にこだわっているのは、「口の中」の作り込み。動画でもチラリと映る場面がありますが、たしかに牙や歯が見えるとより生き物らしさが増すように感じます。

こだわったのは口の中の作り込み

 また、頭部も中身は布や綿ではなく、ポリウレタン樹脂で型取りした自作のパーツに、金属パーツを取り付けて関節を作成。これにアクリル製のフェイクファーを貼り付けることで、よりリアルな質感とあごのなめらかな動きを両立させています。

ズラッと並んだ頭部パーツ

 こうして命を吹き込まれた作品は、まさに本物の動物とうり二つ。投稿には「初見ですが、ちょっとすごすぎてびっくりしました」「最後のブルブルが本物の仕草に見えて鳥肌!」と、動画を見た方からの驚きのコメントが続々寄せられています。

 作品への反響に対し「本物かと思ったというコメントもいただいて、作者冥利に尽きます。ありがとうございます」と感謝の気持ちをコメントしたalbERichさん。動画でもこれだけリアルに見えるのですから、間近で動かしているところを見れば、驚いて二度見三度見してしまいそうです。

<記事化協力>
albERichさん(@alberichnui)

(山口弘剛)