おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

マクドナルドの「プレミアムローストコーヒー」がリニューアル 一足先にコク深い味わいを堪能してきた

 マクドナルドは「プレミアムローストコーヒー」(Sサイズ税込120円~/Mサイズ税込180円~)のホットを約3年ぶりにリニューアル。1月16日より全国で販売されます。

 それに先駆け1月11日に、報道向けリニューアルイベントが開催されたので、一足先に試飲してきました。

  •  今回マクドナルドは、マックカフェでマクドナルドらしい気軽で自由なカフェ体験をお届けしてさらに進化させるべく「本気カフェ宣言」をかかげました。その第1弾が「プレミアムローストコーヒー」(ホット)のリニューアル。木村拓哉さんが出演する新テレビCMも1月16日より全国放映されます。

     リニューアルイベントでは、日本マクドナルド株式会社マーケティング本部ナショナルマーケティング部部長の亀井理華さんが登壇。リニューアルの背景などを説明しました。

    日本マクドナルド株式会社マーケティング本部ナショナルマーケティング部部長の亀井理華さん

     亀井さんによると、消費者にブランドのイメージを聞いてみたところ、「気軽に利用できる」「価格に見合った商品を提供している」「食事とカフェメニューを一緒に楽しめる」という声が多かったそう。さらにカフェとしての認知も高く、そのように利用している人も多いといいます。

    「気軽に利用できる」「価格に見合った商品を提供している」「食事とカフェメニューを一緒に楽しめる」という声が多かった

     そういった背景を踏まえてマクドナルドのコーヒーが目指すのが、よりおいしく品質にもこだわった「カフェのコーヒー」。「おいしさと品質の追求」「豊富なカフェメニュー」「カフェ体験の拡大」「ブランディング」「習慣化」の5つを柱にして、マクドナルドのコーヒーのおいしさとイメージを一段進化させるべく、「2023年はマックカフェに力を入れていきたい」と語りました。

    「2023年はマックカフェに力を入れていきたい」

     続いて開発を担当したマーケティング本部メニューマネジメント部統括マネージャーの上田寛子さんが登壇。リニューアルの3つのポイントを紹介しました。

    日本マクドナルド株式会社マーケティング本部メニューマネジメント部統括マネージャーの上田寛子さん

     1つ目は「コーヒー豆の産地・焙煎度の見直し」。消費者の味のトレンドを調べたところ、「バランスのとれた」「酸味が少ない」「コクが強い」味わいが好まれると判明。これらの味を実現するために厳選した数種類の豆を、豆ごとに焙煎を微調整してブレンド。試作したレシピは約50種類。試行錯誤を重ね、ガツンとした力強いコクがありながらもクリアなキレが感じられるコーヒーとなっているそうです。

    リニューアルの3つのポイントを紹介

     2つ目は、よりじっくり抽出できる「新型ドリッパーの導入」。お湯とコーヒーの粉が触れる時間を長くできる形状になっており、豆本来のおいしさを丁寧に引き出し、よりコク深い味わいを実現。

    よりじっくり抽出できる「新型ドリッパーの導入」

     3つ目は「リッド(フタ)の飲み口を改良」。飲み口を大きくすることにより、コーヒーのアロマをより感じられるようになっているといいます。

    「リッド(フタ)の飲み口を改良」

     豆の改良の他、ドリッパーやリッドを同時に変更することは味のブレが出やすいため、非常に難しい作業だったとのこと。3つの進化を同時に実現するために、社内外で総勢約100名のメンバーがアイデアを出し合いプロジェクトを推進していったのだとか。「その結果、マクドナルドが自信を持ってお届けできる最高のコーヒーができた」と語ります。

     その後、UCC上島珈琲株式会社農事調査室の室長で、コーヒー国際資格CQI認定Qグレーダーの中平尚己さんが“コーヒーのスペシャリスト”としてゲスト登場。リニューアル前とリニューアル後の「プレミアムローストコーヒー」を飲み比べ。

    UCC上島珈琲株式会社農事調査室の室長で、コーヒー国際資格CQI認定Qグレーダーの中平尚己さん

     最初にリニューアル前の「プレミアムローストコーヒー」を飲むと「普通においしい」と一言。続いて「プレミアムローストコーヒー」を一口飲むと、グッドポーズ。「飲んだ瞬間すぐに違いが感じられるくらいインパクトがあった」とコメントしました。

    グッドポーズも飛び出し、「飲んだ瞬間すぐに違いが感じられるくらいインパクトがあった」とコメント

     リニューアルした「プレミアムローストコーヒー」について、プロのバリスタが目の前でじっくりいれているような印象を持ったそう。味が多様で、いろいろなフードにも合い、合わせるフードによってコーヒーの味わいも「いろいろな新しい顔が見える」と表現。

    中平さんはドリッパーを変更したことにも注目

     中平さんはドリッパーを変更したことにも注目。抽出時間が長くなったことによって味わいが深くなり、香りが強く、安定感が増したと分析。「冷めてからも味の変化が少なく、冷めても美味しいコーヒー」と評価していました。

     リニューアルイベントが終了すると、取材に訪れていた記者たちにもリニューアル前とリニューアル後の「プレミアムローストコーヒー」が配られ、試飲会が開かれました。

    リニューアル後の「プレミアムローストコーヒー」

    試食会

     2つのコーヒーを並べてみると見た目は変わりがないように思います。しかし、香りはリニューアル後の方が強く、飲んだ瞬間のコクもリニューアル後の方が強かったです。

    2つのコーヒーを並べてみると見た目は変わりがない

     ちなみに1月11日から期間限定で新発売された「とろけるホットパイ クッキー&クリームパイ」も出されたので、食べながら試飲。もちろん新旧どちらにも合いますが、ホットパイを食べた後に新「プレミアムローストコーヒー」を飲むと、口の中に残るココアクッキーやバニラクリームの甘さをリセットしてくれるので食べ続けやすく感じました。

    「とろけるホットパイ クッキー&クリームパイ」と一緒に試飲

     新「プレミアムローストコーヒー」が登場する1月16日には、発売を記念してマクドナルドの公式アプリから楽しめる「マックカフェタイムズ」も期間限定で公開。これは公式アプリからアクセスできるキャンペーンページからスマホのカメラをコーヒーカップにかざすと、カップからミニサイズのAR新聞が出現。「今日の天気」や「豆知識」などが毎日更新されるとのことです。

    取材協力:日本マクドナルド株式会社

    (取材・撮影:佐藤圭亮)

    あわせて読みたい関連記事
  • 「グラコロ」史上初の第2弾が登場!「トロ旨タルタル&デミグラコロ」を実食
    商品・物販, 経済

    「グラコロ」史上初の第2弾が登場!「トロ旨タルタル&デミグラコロ」を実食

  • Francfrancの「ビッグマックスープジャー」入り マクドナルド福袋2026が抽選受付スタート
    商品・物販, 経済

    Francfrancの「ビッグマックスープジャー」入り マクドナルド福袋2026…

  • 「ホリデーマックフルーリー」11月19日より期間限定販売 広瀬すずさん&宮崎あおいさんの新CMも放映
    企業・サービス, 経済

    「ホリデーマックフルーリー」11月19日より期間限定販売 広瀬すずさん&宮崎あお…

  • マクドナルド「にんげんっていいな」パロディ巡り勘違い?権利表記に「生成AIかと」
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    マクドナルド「にんげんっていいな」パロディ巡り勘違い?権利表記に「生成AIかと」…

  • マクドナルドで配布予定だった「ONE PIECEカードゲーム」、大会記念品と購入特典として配布へ
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    マクドナルドで配布予定だった「ONE PIECEカードゲーム」、大会記念品と購入…

  • マクドナルド「セット500」新CM「カプセルトイ」篇
    商品・物販, 経済

    多部未華子さん出演 マクドナルド「セット500」新CM、9月23日から全国放映

  • マクドナルド、次回ハッピーセットは「対面販売のみ」 「個数制限」で転売対策もネット上では厳しい声
    インターネット, 社会・物議

    マクドナルド、次回ハッピーセットは「対面販売のみ」 「個数制限」で転売対策もネッ…

  • マクドナルド非公認レシピ「改造てりたま」
    グルメ, 作ってみた

    マクドナルド非公認レシピ!夏のてりたま欲を満たす「改造てりたま」を作ってみた

  • ゆっくりと落ちていくコーヒー
    グルメ, 食レポ

    SNSで話題のコメダ「とろみコーヒー」初体験 発売1年でも続く注目メニュー

  • マクドナルドのポケカ騒動 期間中の店舗を訪れた記者が感じた“異様な雰囲気”
    社会, 経済

    マクドナルドのポケカ騒動 期間中の店舗で感じた“異様な雰囲気”

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • Web展示「違いを知ることからはじめよう展」
    社会, 経済

    生理やPMSテーマのWeb展示、ツムラが公開 約5000人来場の企画展を再構成

  • 京都アニメーションをかたる偽サイト複数確認 公式が注意喚起
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    京都アニメーションをかたる偽サイト複数確認 公式が注意喚起

  • 博多座、高額転売者の情報開示手続きへ 「看過できない」と強い姿勢
    エンタメ, 舞台

    博多座、高額転売者の情報開示手続きへ 「看過できない」と強い姿勢

  • 雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく
    社会, 経済

    雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

  • 声優とAIの共存を模索 81プロデュースとイレブンラボが業務提携、オリジナルの声を守り多言語展開へ
    アニメ/マンガ, 声優

    声優とAIの共存を模索 81プロデュースとイレブンラボが業務提携、オリジナルの声…

  • Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行
    インターネット, サービス・テクノロジー

    Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

  • トピックス

    1. 「LINEグループ作成」を要求する詐欺メールに注意 海外のサイバー監視が日本向け攻撃を警告

      「LINEグループ作成」を要求する詐欺メールに注意 海外のサイバー監視が日本向け攻撃を警告

      海外のサイバー脅威情報を発信する「Hackmanac」が12月19日、日本国内の複数の組織を標的とし…
    2. 電話対応の様子(NORAD Tracks Santa Newsroom)

      NORAD、サンタ追跡作戦に万全の体制 即時追跡方針を強調

      米国防総省は、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)による重要ミッション「サンタ追跡作戦」を、2025…
    3. Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

      Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

      Googleは12月16日、個人情報がダークウェブ上に流出していないかを確認できる「ダークウェブ レ…

    編集部おすすめ

    1. 「漆黒の指輪」は実在したものの……サン宝石、カプセルトイ「中二病が疼くリング」の“誇大表現”を謝罪

      「漆黒の指輪」は実在したものの……サン宝石、カプセルトイ「中二病が疼くリング」の“誇大表現”を謝罪

      アクセサリーや雑貨の販売で知られる「サン宝石」は12月16日、同社が展開するカプセルトイ「中二病が疼くリング」について、公式サイトおよびSN…
    2. 雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

      雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

      国土交通省と気象庁は12月16日、雨や洪水などの危険を伝える「防災気象情報」について、2026年(令和8年)の大雨シーズンから新たな運用を始…
    3. コミケの名物現象がまさかのグッズ化 「食べられるコミケ雲(わたあめ)」爆誕

      コミケの名物現象がまさかのグッズ化 「食べられるコミケ雲(わたあめ)」爆誕

      夏コミ名物、会場の熱気と参加者の汗が昇華して天井付近に発生するという伝説の現象「コミケ雲」。まさかそれを口にできる日が来るとは、誰が想像した…
    4. Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

      Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

      情報処理推進機構(IPA)は12月10日、多くのウェブサービスで使われている開発技術に重大な問題が見つかり、国内でも悪用したとみられる攻撃が…
    5. ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

      ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

      ライブ配信アプリ「Pococha(ポコチャ)」で活動するライバーをサポートしている事務所4社が、所属ライバーの“退所後の活動”を不当にしばっ…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト