主に漫画やアニメ、ゲームに登場するキャラクターをモチーフにした立体クッキーを制作している「いずむ」さんが、新作をツイッターで公開しました。
今回モチーフとしたのは、なんとコミックスの表紙。人気漫画「HUNTER×HUNTER」第17巻の表紙に描かれたキルアと狼の姿が、高い製菓技術で完全再現されています。こりゃすごい……!
HUNTER×HUNTERの登場人物の中でも、特に高い人気を誇るキルア。いずむさんにとってもお気に入りのキャラクターで、実は以前にも同様の構図のクッキーを制作していました。
それから3年超が経過した今、「同じ構図のものを今作ったらどういう仕上がりになるのかな」と、技術の向上を確かめるために制作することにしたそうです。
その結果は……もはや一目瞭然。もちろん、過去の作品も素晴らしい出来栄えであることに疑いはありませんが、立体感や服の質感、全てが今作の方が上回っていることは、誰が見ても明らかと言えるでしょう。
中でも、特にいずむさんがこだわったと語るのは、「キルアの髪の毛のフワフワ感と、狼の毛並み・色味での奥行き表現」。
過去に制作した作品でも髪の毛は立体的になっていますが、今作はさらに細く、繊細なパーツを使用。ピンセットやデザインナイフを用いて一本一本丁寧に取り付けていく作業は、並大抵の忍耐力では不可能でしょう。
狼については、筆を用いて陰影を表現。加えて先の細い絞り袋を用いて、クリームで細かい毛を描いており、その工程はお菓子作りと言うよりもはや絵画を制作しているかのよう。どの工程においても、一切の妥協は見られません。
およそ40~50時間をかけて完成した作品は、まさにコミックス表紙と瓜二つ。その出来栄えには、いずむさん自身も「以前より上手にキルアが作れて良かった~」と、安堵するなど、満足の行く仕上がりとなったようです。
そういえば原作には、左手で触った物体の複製を、右手で具現化する能力の持ち主が登場しますが……いずむさんももしかすると、具現化系の念能力者なのかもしれませんね。
なお、制作中の様子はツイッターのほか、YouTubeチャンネル「いずむのアイシングクッキー」でも詳細に見ることが出来ますよ。
毒が効かない、立体的なアイシングクッキーを作りました🐺⚡︎https://t.co/Gto3TVfHBv pic.twitter.com/s6GtvkOM7P
— いずむ (@kiri0izm) February 12, 2023
<記事化協力>
いずむさん(@kiri0izm)
(山口弘剛)