鳩サブレーといえば、神奈川県鎌倉市の豊島屋が製造・販売するお菓子。かわいい鳩を模した形が印象的ですが、これをお菓子作家のホイップシュガーさんが大幅にアレンジしました。
むき出しになった多数の歯車や入り組んだ配管、蒸気メーターなど、その姿はまさに「スチームパンク風」。アイシングにより機械仕掛けの体になった鳩サブレーは、今にも煙を上げて飛び立ちそうです。
ホイップシュガーさんの作品と言えば、普段はアニメやゲームに登場するキャラクターを模したかわいらしい作風が主。普段とは違う今作についてうかがうと、お土産でもらった鳩サブレーを見ているうちに、ふとスチームパンクのイメージが浮かんできたのだとか。
そう思い立ったが吉日。早速、鳩サブレーの大改造がスタートします。まずは設計図を描き、それを元にアイシングを施していきます。もちろん、スチームパンクを象徴する歯車や配管といったパーツも全て手作り。緻密な作業に高い集中力を要することは、想像に難くありません。
それでも、「実は設計図通りには全然できてなく、どんどん作りながら生み出していったんです(笑)」とホイップシュガーさん。ここが足りない、ここは減らして、形を変えて、と試行錯誤を繰り返しながら作ったと話しており、普段の作風とは異なることによる苦労も少なからずあった模様。
そんな集中力と対応力が試される作業をなんと30時間も行い、ついに完成に至った本作は、いつものホイップシュガーさんの作品と同じく素晴らしい出来栄えに。
ツイッターへの投稿には4万件超の「いいね」に加え、「ゆるい見た目の鳩サブレーがこんなにかっこよく!」「噛んだら歯が折れそうです」と、その変貌ぶりに多くの方が驚きの声を寄せています。
ちなみに、今後も既存のお菓子をスチームパンク風にしていく作品にチャレンジしていくとのこと。全国各地にご当地銘菓は存在しますが、それらがホイップシュガーさんの手によってどのような姿になるのか?今後の作品もとても楽しみです!
鳩サブレ―をスチームパンク風にお砂糖でデコレーションしてみました🍪 pic.twitter.com/CJOJQhmHjK
— ホイップシュガー (@YuicihiroG) September 4, 2022
<記事化協力>
ホイップシュガー アイシングクッキークリエーターさん(@YuicihiroG)
(山口弘剛)