SNSでバズる鉄板ネタのひとつが、料理の失敗画像。うまくいった状態からかけ離れているほど笑いを誘うものですが、Xユーザー・ヤミラさんの投稿にも、9万件を超えるいいねが付くなど、大反響が寄せられました。

 この日、ヤミラさんが作っていたのは、かわいいクマのパウンドケーキ。焼くとふっくら仕上がるはずですが……その出来栄えはまるまると肉付きの良い力士のように。かろうじて顔が見えている点もポイントです。

 元考古学者で、お菓子を使って考古学を楽しく伝えるワークショップなどを、全国各地で行っているヤミラさん。今回のクマのパウンドケーキは、お菓子作りの練習の一環として作ったそうで、練習のついでに少しアレンジがしたくなり、クッキーのクマの顔や足をつけてみたのだそうです。

焼く前のパウンドケーキ

 通常、パウンドケーキは中央が大きく膨らむことを見越して、左右の生地を先に盛り上げて焼くのですが、左右の生地が下に落ちる時に、一緒にクマの顔や足が引きずり込まれてしまった……というかたち。顔や手足のクッキーでしっかり焼けていたものの、ケーキ生地の膨らむタイミングとの調整がうまくいかなかったとのことでした。

焼くとまるで力士のように

 想定と大きく異なる焼き上がりに「凹みました」とヤミラさん。ただし多くの場合、一回目でうまくいくことはないので、また考えてチャレンジしようと思い、思い出としてSNSにアップすると、結果的にこれが大きく注目されることに。投稿の返信欄には「かわいすぎます!」「ごっつぁんです」といったコメントが相次いで寄せられています。

味の感想については「濃厚でよく香る味になりました」とコメント

 なお、味の感想については「濃厚でよく香る味になりました」と大満足のようす。生地は発酵バターたっぷりにし、焼いた後にラム酒とシロップを全体に塗るという手間のかけ方はさすがの一言です。

 一方で「投稿してみなさんにコメントをいただくにつれて愛着が湧いてきて、なかなかカットできませんでした」と葛藤も。次に作るときこそは、ばっちり成功させられると良いですね。

<記事化協力>
ヤミラ おかしあそびプランナーさん(@okashiasobi

(山口弘剛)