働いて結婚して同じ会社を勤め上げ、家庭を守り自制して……。子どもの頃に見ていた大人って実はすごかったのでは?という漫画が話題を呼んでいます。

 この漫画をX(旧ツイッター)に投稿したのは、SNSユーザーの福田ナオさん。子どもの頃の記憶を漫画にして投稿しています。その内容とは。

 小学生の時のこと。日曜日の午後から友人宅で遊んでいた福田さん。そこに現れたのは友人のお父さん。

 時計の針が4時をさしたところで「よし」とお父さん。おもむろにビールを取り出し飲み始めたのでした。福田さんは「4時は早くない?」とびっくりしてしまったのですが、お父さんのマイルールは「日曜は4時から飲んでイイってことにしてんの」。

 当時はそんな友人のお父さんを変に思った福田さんでしたが、大人になった現在、「持ち家あって、家族守って自制して…今思うとあのおじさん超すごいわ」と公園でビールを開けながら思うのでした。

福田ナオさんの漫画

 この内容に共感してしまう大人世代が続出。「このマンガすごいわかります」「こういうおじさん小さい頃は『変なの』って思ってたのに今は憧れます」と共感しきり。そして、「子どもの頃じゃ気づけなかった…」と、成長して初めて気が付く大人のすごさを実感している声も。

 今と昔では様々なことが変わり、一概に比較することは難しいとは思います。国民的人気アニメがすたれないのは、もしかしたらこういった前世代への憧れや、子ども時代のノスタルジーを視聴者が重ね合わせているところから来ているのかも。

 多様化が叫ばれている現在、昔のスタンダードであった家族で持ち家暮らしは今では当たり前ではなくなりつつあります。ただ、子どもの頃の環境は成長する前の視界が開けていない状態では、「それが普通、当たり前」と思いがち。

 その時代の大人たちが努力した結果が子どもにとっての普通だったんだな、と気付くことができるきっかけになったと、同じ大人である筆者はしみじみ思うのでした……。

<記事化協力>
福田ナオ絵さん(@fukku7010gmail1)

(梓川みいな)