バンビコロンをご存知でしょうか。「におい玉」と聞けば分かる人が多いかもしれません。

 この「におい玉」が、“製造中止になるかもしれない”とSNSに投稿したのは、玩具商品などの専門商社であるキッシーズ株式会社。

 X(Twitter)の投稿によると、どうやら「におい玉」の製造をおこなっているメーカーから、材料が手に入らなくなり、「もう作れないかもしれない」と連絡が来たのだとか。

 これにはキッシーズ株式会社のSNS担当者も、「困るというか寂しいというか……何とかならないかな」とショックを受けているようす。

 この投稿には2万3000件を超えるいいねが付き、「友だちと交換した」「どうにか別の形でも残ってくれると嬉しいですが」などのコメントが続々。みなさん子どもの頃に慣れ親しんだ商品がなくなってしまうかもしれないことには、やはり焦りやさみしさを感じているようすです。

「におい玉」が、もう作れなくなるかもしれないとSNSに投稿

■ 香料自体も廃盤に……

 製造中止を避けるために、私たちにできることはないのでしょうか?キッシーズ株式会社の担当者に詳しくうかがいました。

――もう作れないかもしれないと連絡があったのは、いつ頃でしょうか?

 連絡があったのは2月でした。過去にはそのようなことは無かったのでとても驚きました。

――手に入らなくなっている材料とは具体的に何でしょうか?

 香りをつけるための香料や蓋のコルク、ビンや梱包するためのケース包装紙材とのことでした。香料自体が廃盤になったり、材料メーカーが辞めてしまったりということがあったようです。

――「におい玉」の購買層は現在も子どもが多いのでしょうか?

 弊社は卸問屋なので直接消費者の方々からの情報は少ないですが、駄菓子屋さんやイベントの景品などで使用している業者さんからの情報では、懐かしくて買われてご自身で楽しむ方や、自分のお子様に買われる方が多いようです。

 特に女性向けでは大人子ども関係なく、小瓶に詰まった粒が宝石のようで可愛いと思って下さるようです。

――担当者自身も「におい玉」で遊んでいましたか?

 お祭りの輪投げの景品や文具屋さんで買って、妹と粒を交換した記憶があります。

――「におい玉」の製造を止めないために、私たちができることはあるのでしょうか?

 XなどSNSのポストで「こんな思い出がある」「惜しい」など盛り上げていただきたいと思います。

 「こんなにみなさんが惜しんでいる」ということをメーカーさんや全国の皆さんに知っていただくことで、材料の新たな調達先などが現れたり、継続するためのアイデアが浮かんだりすることがあるかもしれません。

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 どうやらみなさんの「声」をSNS等で発信することが重要なようです。「弊社でも何かお手伝いできることはないか、メーカーに打診もしてみるつもりです」と語っていた担当者。事態が好転することはあるのか、今後も見守っていきたいとおもいます。

<記事化協力>
キッシーズ株式会社公式X(@kishisparty

(佐藤圭亮)