「出玉を遠隔操作できるガラポン抽選器を開発した」とXでつぶやいたのは、モノづくり系エンジニアの「Kazumasa Kusaba」さん。

 添えられた動画には、端末で「赤」を選ぶと赤色の玉が、「白」を選ぶと白色の玉が出てくる様子が映っているではありませんか。その正確さや技術は目を見張るものがあるのは確かですが、これは表に出したらダメなやつ……!

 2023年末には親戚の子どもたちにあげるお年玉をルーレットで決められる「お年玉ルーレット」で大きな注目を集めていたKazumasa Kusabaさん。もちろんこれも端末の遠隔操作で額を決められるという仕掛けが用いられており、そのおよそ半年後「遠隔操作つながり」で本作が誕生しました。

お年玉ルーレット

 実はお年玉ルーレットよりも先にアイデアを閃いていたそうですが、適切なメカ構造が思いつかなかったため、制作できず。その問題が解決したため、開発に至ったとのことでした。

 ガラポン抽選器の中では各色の玉を格納する容器が予め分けられており、加速度センサを使って傾きを計算、穴の位置を特定し、タイミングを合わせて指定の玉を外に送り出すという仕組みが同時に進行しています。

動画にて内部構造も公開

予め中で玉が分かれています

 これらをいかにスムーズに連動させ動作させるかは、特にこだわったと語るポイント。たしかに、動画を見る限りでは、とても出玉が遠隔操作されているとは思えないほど、自然に動いているように見えます。

いかに自然に見せるかがこだわりポイント

 制作開始から、1か月強の期間を要して完成に至った作品に「”感無量”の一言です」と感想を述べたKazumasa Kusabaさん。特にメカを設計するのが難しく、仕組み的に「実現できるか……?」という気持ちもあった分、感激もひとしおであるようです。

 続けて「”初号機”としては、やや無骨な点があるものの、まずまずの出来栄えだと思っております」と、仕上がりについてもおおむね満足の様子。今後出玉の種類をさらに増やしたり、残玉数を把握できるようにしたりといった二号機、三号機も登場したりして……。

 なお、今のところ本作を有効的に活用する案は……特に思い付いていないとのことでした。

<記事化協力>
Kazumasa Kusabaさん(@KazumasaKusaba

(山口弘剛)