おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

福岡の実在しない祭りや施設を紹介 「つながり応援プロジェクト」が誤情報発信を謝罪、生成AIで記事を作成

 11月1日にスタートした「福岡つながり応援」のキャンペーンにて、生成AIを活用して作成したメディア記事に、多くの誤情報が含まれていたことが発覚。「つながり応援プロジェクト」は公式Xを11月7日に更新し、謝罪とともに記事の削除を行ったことを発表しました。

  •  「つながり応援プロジェクト」は、「つながりで日本全国を応援」をテーマに、人と人との”つながり”で、全国を”応援”する官民連携の地方創生SDGs”プロジェクト”として発足したもの。2022年にスタートし、これまで沖縄、山口、宮城にて実施。株式会社Next Relationと株式会社ファーストイノベーションが企画・運営、株式会社コープ沖縄サービスが企画発案を担っています。

     今回問題が発覚した「福岡つながり応援」キャンペーンは11月1日から3か月の予定で始動しました。後援には福岡市、飯塚市が名を連ねています。

     そして同日には新メディア「福岡つながりメディア」がオープンし、福岡の魅力を広く伝えることを目的に情報発信を行っていました。

     インターネット上の情報をもとに生成AIを活用し、人的確認の上で発信を行っていたとのことですが、実在しない祭りや施設といった誤情報を掲載しているとして、指摘がSNSで相次いでいました。

     この事態を受け、「つながり応援プロジェクト」は、記事の削除、発信の一時停止を実施。現在、メディアページは非公開となっています。

    情報発信に関するお詫び全文

     プロジェクトは7日の発表の中で、「皆様から応援いただいている中で、福岡県の魅力を正確にお伝えすることは、私たちの重要な責務であると考えております」と述べ、「皆様からのご意見を真摯に受け止め、今後は正確な情報収集の徹底、複数人による確認体制の強化に加え、コンテンツの見直しも行い、皆様の信頼にお応えできる発信を目指して努めてまいります」と、体制を改めることを公言。

     続けて「改めまして、本キャンペーンにご参加いただいた皆様、本キャンペーンをご覧いただいた皆様、そして自治体の皆様や企業様、アンバサダーの皆様にご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」と改めてお詫びし、「今後は再発防止に向けて万全の体制で対応してまいりますので、引き続きご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます」と、締めくくりました。

     これに加え、公式Xのリプライにて「生成AIでのメディア作成は一切行いません。また、人的な作成に関しましても、本件を真摯に受け止め、メディア自体の運営を慎重に検討させていただきます。重ねて本件、心より謝罪申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」と投稿しています。

    <参考・引用>
    つながり応援プロジェクト【公式】(@tsunagari_ouen
    「福岡つながり応援」本日スタート!〜人と地域をつなぐ官民連携の地方創生WEBキャンペーン〜(11月1日発表プレスリリース

    (山口弘剛)

    あわせて読みたい関連記事
  • 時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言
    社会, 経済

    時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

  • Discordの発表
    インターネット, 社会・物議

    「Discord」で外部委託先に不正アクセス 一部ユーザーの個人情報が影響か

  • NHK、新サービス「NHK ONE」登録不具合で謝罪 移行初日にユーザー不満相次ぐ
    インターネット, 社会・物議

    NHK、新サービス「NHK ONE」登録不具合で謝罪 移行初日にユーザー不満相次…

  • pium、“カスハラ声明”きっかけに炎上 接客批判受け謝罪と改善策
    インターネット, 社会・物議

    pium、“カスハラ声明”きっかけに炎上 接客批判受け謝罪と改善策

  • チョコレートプラネットが炎上発言を謝罪 2人揃って頭を丸める
    エンタメ, 芸能人

    チョコレートプラネットが炎上発言を謝罪 2人揃って頭を丸める

  • 「The SURIMI」
    商品・物販, 経済

    紀文の新商品「The SURIMI」が自主回収へ 腐敗臭の発生で健康被害の恐れ

  • プリキュア映画ぬりえコンテスト、第三者による不正応募判明 公式が謝罪と訂正
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    プリキュア映画ぬりえコンテスト、第三者による不正応募判明 公式が謝罪と訂正

  • 当時、イベント関係企業のSNSに投稿された告知画像
    社会, 経済

    “マジックミラー号”展示などで波紋 中野駅前大盆踊り大会が謝罪声明

  • 江頭2:50、トルコでのポテトチップス企画を謝罪 宗教的配慮欠如を反省
    インターネット, 社会・物議

    江頭2:50、トルコでのポテトチップス企画を謝罪 宗教的配慮欠如を反省

  • ミツカン公式X、冷やし中華投稿で謝罪 表現巡り賛否
    企業・サービス, 経済

    ミツカン公式X、冷やし中華投稿で謝罪 表現巡り賛否

  • 山口 弘剛‌Writer

    記事一覧

    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 甘い囁きが筒抜けに……AI“彼女”アプリで個人データ漏洩 40万人分の会話・画像が外部公開状態に
    インターネット, 社会・物議

    甘い囁きが筒抜けに……AI“彼女”アプリで個人データ漏洩 40万人分の会話・画像…

  • サッカーブラジル代表、まさかの逆転負けでX更新ストップ 最後の投稿は「選手交代」
    インターネット, びっくり・驚き

    サッカーブラジル代表、まさかの逆転負けでX更新ストップ 最後の投稿は「選手交代」…

  • ローソン、店頭でリチウムイオン電池内蔵製品の回収を開始 守谷市・神戸市の4店舗で実証事業
    企業・サービス, 経済

    ローソン、リチウムイオン電池の回収を開始 守谷・神戸の4店舗で実施

  • プロライダーも顔負け?転びそうで転ばない、華麗なコーナリング技術を見せたワンコ
    インターネット, おもしろ

    プロライダーも顔負け?転びそうで転ばない、華麗なコーナリング技術を見せたワンコ

  • Skebがクリエイターへのチャージバック詐欺に警鐘 海外ユーザーからの前払い申し出に注意を
    インターネット, 社会・物議

    Skebがクリエイターへのチャージバック詐欺に警鐘 海外ユーザーからの前払い申し…

  • ベビーカーに乗ってほしい娘にベビーカーのおもちゃを与えた結果……まさかの逆効果に
    インターネット, おもしろ

    ベビーカーに乗ってほしい娘にベビーカーのおもちゃを与えた結果……まさかの逆効果に…

  • トピックス

    1. 藝大卒の声楽家が1時間1000円で自分を貸し出す理由 フリー芸術家ならではの戦略

      藝大卒の声楽家が1時間1000円で自分を貸し出す理由 フリー芸術家ならではの戦略

      プロの声楽家として活動する傍ら、1時間1000円から自分の時間を「レンタル」している男性。キャリア豊…
    2. ドムドムが“カニまるごと”の衝撃バーガーを再販 新作コチュジャン味を食べてみた

      ドムドムが“カニまるごと”の衝撃バーガーを再販 新作コチュジャン味を食べてみた

      ドムドムハンバーガーは10月14日に、カニを丸ごと挟んだ「丸ごと!!カニバーガー」を販売開始しました…
    3. 丸山製麺が「ラーメン大好き小泉さん」とコラボ!小麦麺使用の新感覚「らーめん缶」を実食

      丸山製麺が「ラーメン大好き小泉さん」とコラボ!小麦麺使用の新感覚「らーめん缶」を実食

      丸山製麺が10月6日から、人気ラーメン漫画「ラーメン大好き小泉さん」とコラボした「らーめん缶」を、東…

    編集部おすすめ

    1. 毛玉とるとる Pro(KC-NW825)

      ストッキングやタイツも可の毛玉取り器誕生 マクセルイズミ「毛玉とるとる Pro」を発売

      マクセルイズミ株式会社は、ストッキングやタイツなどの繊細な衣類にも対応する毛玉取り器の新モデル、「毛玉とるとる Pro(KC-NW825)」…
    2. キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

      キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

      キヤノンが、バンダイの「ガシャポン」とコラボレーション。歴代のカメラとレンズをミニチュア化した「Canon ミニチュアカメラコレクション」を…
    3. 時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

      時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

      時事通信社は10月9日、自民党本部での取材中に「支持率下げてやる」などと発言した本社映像センター写真部の男性カメラマンを厳重注意したと発表し…
    4. 「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      言わずと知れた人気コンテンツ「ちいかわ」。かわいくもハードなあの作品世界に入っていきたいと願う人は多いはず。筆者もその1人です。しかし二頭身…
    5. ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      キーボードに差し込まれたトランプのジョーカーと、その裏に書かれた「げぇむすたあと」の文字。Xユーザーの「たーけ」さんが、たまたま入ったネット…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト