不朽のSF映画として知られる「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ三作品が、マーティ・マクフライ役に宮野真守さん、ドクことエメット・ブラウン役に山寺宏一さんを起用した新吹替版として、日本テレビの金曜ロードショーで放送されることが発表されました。

 同作の吹替版と言えば、これまでマーティ役、ドク役をさまざまな役者が担当してきたことでも知られています。こうした背景を受け、SNSでは「誰が演じたマーティ、ドクがベストだったか?」の議論が活発化しているようです。

 マーティ、ドクをはじめとする登場人物の吹替は、DVDやVHSといったソフト版だけでなく、テレビ朝日やフジテレビなど、地上波の放送局によってもたびたび変更が行われてきました。

 これまでマーティ役を演じたのは、三ツ矢雄二さんや宮川一朗太さん、織田裕二さんら。ドク役は青野武さんや穂積隆信さん、三宅裕司さんなど、そうそうたる演者が名を連ねています。ちなみに、山寺宏一さんは、マーティ役、ドク役を両方演じたことがある経歴の持ち主。

 VHS・DVD版では山寺宏一さんと青野武さんがそれぞれの声を担当しており、過去金曜ロードショーではこの2人が演じたバージョンが放送されたこともあるため、マーティ、ドクと言えばこのコンビの声を連想する方もきっと多いことでしょう。

 一方、テレビ朝日の日曜洋画劇場では、三ツ矢雄二さんと穂積隆信さんがそれぞれの役を担当。民放ではこの2人による吹替版(テレビ朝日版)が使用されることが多かったため、特に40代以上の方にとっては、このコンビの声が馴染み深いはず。ちなみに筆者も、真っ先に連想するのはこの2人の声でした。

 これだけ多くの方が吹替に携わっているとなると、新吹替版のタイミングで議論が活発化するのも納得。SNSには「個人的に山寺宏一と青野武版が1番好き」「三ツ矢版以外認めないぞ」「織田裕二&三宅裕司コンビ好きの俺は異端?」といったコメントが相次ぎ、Xでは関連ワードが一時トレンド入りも。劇場公開から40年が経過する今もなお、その影響力を見せつける形となっています。

関連ワードがトレンド入り

 もちろん、今回の新コンビ宮野真守さん、山寺宏一さんにも肯定的なコメントが多数。脇を固める三宅健太さん(ビフ役)や、森川智之さん(マーティの父)、沢城みゆきさん(マーティの母)ら豪華声優陣にも、期待の声が多く寄せられています。もしかすると、今回であなたの中のベストが更新されるかも?

 金曜ロードショー「バック・トゥ・ザ・フューチャー 新吹替版」は、2月7日21時より三週連続でPART1から3が、本編ノーカットで放送予定です。

<参考・引用>
アンク@金曜ロードショー公式(@kinro_ntv

(山口弘剛)