おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

美味しそうなのに……タイ在住のXユーザーが遭遇した衝撃のアイス

 「犬用と知らずに買って食べてから、もう3年です」――XユーザーのPK(พี่เค)さん(以下、PKさん)が、自身の3年前の投稿を引用して紹介したのは、アイスクリームの写真。

 カップに入った、きれいなピンク色のアイスです。ストロベリーやピーチのようにも見え、美味しそう……当時のPKさんもそう思っていたことでしょう。実際に口にするまでは。

  •  事件が起きたのは、2022年2月のある日の夕食後。タイ・バンコク在住のPKさんは、友人とデザートを食べるため、自宅近くのフードコートのような場所を訪れました。

     小さな飲食店が1か所に集まったそこで、PKさんが見つけたのはアイスクリームの立て看板。覗いてみるととても美味しそうなラインナップで、その中でも特に気に入った、ピンク色のアイスを選びました。それがすべての始まりでした。

     PKさんが選んだ、サーモンピンクのカップアイス。ストロベリーやピーチを思わせますが、妙に色が鮮やかすぎます。

     しかも購入場所は日本のフードコートのように、各自で確保したテーブルに、飲食店の商品を運んでいって食べるスタイル。にもかかわらず、店員さんは、アイスを袋に入れて渡してきたそうです。PKさんは「変だな」と思いつつも、そのまま自宅に持って帰って食べることに。

     店員さんの対応や、色の鮮やかさに違和感を覚えつつも、特に気にしなかったというPKさん。アイスを封じているテープに書かれている「Lickin’」という単語を、パッと見で「ライチ」と思い込み、そのまま「ライチ味のアイスクリーム」として、口に運ぶと……。

     「ひと口食べて吐き出した。死体食ってるような生肉っぽい味」(PKさん)

    正体は犬用アイスクリーム

     よく見るとパッケージのテープには「chiken liver(鶏レバー)」「probiotic yogurt(プロバイオティクス ヨーグルト)」「thyme(タイム※ハーブの一種)」という文字が。

     ライチ味ではなく、これらの材料を使ったアイスだったのです。異国と言えどもこんな無茶な味が人間用なワケはなく……後に知る、その正体は「犬用のアイスクリーム」。

    きれいなサーモンピンク

     PKさんは「一口食べて激不味かった」と思ったものの、そのときはまだ犬用とは気づかず。ネットで検索してようやく、犬用だと分かったそうです。ちなみにパッケージを注意深く見てみると、一部がテープに隠れて「Dog Ice Cr」と書かれています。恐らくこれは「Dog Ice Cream(犬用アイス)」が全文……。なんという事故。

     犬用と知ったときの心境について「自分と友人の間抜けさ、なぜ二人とも気づかなかったのか(笑)という気持ち」があったというPKさん。

     一方で「人間用の飲食スペースに看板を出すならもう少し工夫が必要なんじゃないか、とお店に言いたくもなりました」とも。

     ちなみにPKさんの自宅ではワンちゃんは飼っていないそう。せめて犬を飼っていれば救いがあったのに……。

     筆者も海外で商品を購入するときは画像と値段だけで決めてしまうことが多いので、しっかり商品名にも目を通すクセをつけなくては、と強く思いました。

    <記事化協力>
    「PK(พี่เค)」さん(@PK76349649

    (ヨシクラミク)

    あわせて読みたい関連記事
  • これが“プリン味”だってさ 衝撃ビジュのローソン限定「黒いプリンアイス」を実食
    グルメ, 食レポ

    これが“プリン味”だってさ 衝撃ビジュのローソン限定「黒いプリンアイス」を実食

  • タイと日本のセブン−イレブン、店先に広がる“決定的な違い”が話題
    インターネット, おもしろ

    タイと日本のセブン−イレブン、店先に広がる“決定的な違い”が話題

  • 食べるのに勇気がいりそう……タイの博物館で買える「三葉虫アイス」がリアルすぎ
    インターネット, おもしろ

    食べるのに勇気がいりそう……タイの博物館で買える「三葉虫アイス」がリアルすぎ

  • 缶をガラガラ振ったあの日の記憶蘇る ファミマ限定「サクマドロップスアイスバー」を実食
    グルメ, 商品・サービス

    缶をガラガラ振ったあの日の記憶蘇る ファミマ限定「サクマドロップスアイスバー」を…

  • 映画ファンが選んだ「洋画でよく見るアイテム」3選 X投稿が話題に
    インターネット, おもしろ

    映画ファンが選んだ「洋画でよく見るアイテム」3選 X投稿が話題に

  • 英国伝統のうなぎ料理は“水槽の味”?日本にはない「ゼリー寄せ」の衝撃
    インターネット, おもしろ

    英国伝統のうなぎ料理は“水槽の味”?日本にはない「ゼリー寄せ」の衝撃

  • 見た目が強烈すぎる……中身が気になるタイの虫刺され薬が話題に
    インターネット, おもしろ

    見た目が強烈すぎる……中身が気になるタイの虫刺され薬が話題に

  • “スイカの王様”がアイスに?セイコーマート「でんすけすいかバー」が本物食感で美味すぎた
    グルメ, 食レポ

    “スイカの王様”がアイスに?セイコーマート「でんすけすいかバー」が本物食感で美味…

  • 架空のフルーツ「ブルーラズベリー」って?ローソン新作ハイチュウアイスを食べてみた
    グルメ, 食レポ

    架空のフルーツ「ブルーラズベリー」って?ローソン新作ハイチュウアイスを食べてみた…

  • セブンプレミアム まるで完熟白桃
    商品・物販, 経済

    セブン新作アイス「まるで完熟白桃」6月3日発売

  • ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 「ムキムキに見える」飼い主さんの膝にひっつく猫ちゃんの、頼もしすぎる背中が話題
    インターネット, おもしろ

    「ムキムキに見える」飼い主さんの膝にひっつく猫ちゃんの、頼もしすぎる背中が話題

  • ヤバT×パックマン “癒着”コラボでパックマン初の“あそべるMV”公開
    エンタメ, 音楽・映像

    ヤバT×パックマン “癒着”コラボでパックマン初の“あそべるMV”公開

  • 和歌山県のご当地「みかんポテチ」に衝撃 人生初の体験にパニック「なにこれ???」
    グルメ, 食レポ

    和歌山県のご当地「みかんポテチ」に衝撃 人生初の体験でパニック「なにこれ???」…

  • これが“プリン味”だってさ 衝撃ビジュのローソン限定「黒いプリンアイス」を実食
    グルメ, 食レポ

    これが“プリン味”だってさ 衝撃ビジュのローソン限定「黒いプリンアイス」を実食

  • よくある自治体の封筒……あれ?記されている情報がすべて“架空”の封筒が話題
    インターネット, おもしろ

    よくある自治体の封筒……あれ?記されている情報がすべて“架空”の封筒が話題

  • 「携帯見せてください」令和の子どもが遊ぶ“進化したお店屋さんごっこ”が話題
    インターネット, おもしろ

    「携帯見せてください」令和の子どもが遊ぶ“進化したお店屋さんごっこ”が話題

  • トピックス

    1. 汗冷え対策は「ヒートテックの下にエアリズム」 ユニクロ公式発の裏ワザが再び話題

      汗冷え対策は「ヒートテックの下にエアリズム」 ユニクロ公式発の裏ワザが再び話題

      屋内と屋外で寒暖差が大きく、着る服に悩みがちなこの季節、SNS上で「エアリズムの上にヒートテックを着…
    2. 「ドラクエ7リメイク」にキーファ再会エピソード追加 衝撃展開にSNSでは「恨み節」も

      「ドラクエ7リメイク」にキーファ再会エピソード追加 衝撃展開にSNSでは「恨み節」も

      2025年11月12日午前7時に配信された「State of Play 日本」にて、「ドラゴンクエス…
    3. アカウント1の投稿

      【前編】それでも私は、書くことを選んだ―― Temu不審アカウントに挑んだ無名記者の記録

      ある日の調査作業の過程で、SNS「X」上において、急成長中の越境EC大手「Temu」のサポート担当を…

    編集部おすすめ

    1. 「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理

      「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理

      小学館「週刊少年サンデー」で連載中の漫画「シテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-」の作者・壱原ちぐささんが11月18日18時、新たな投稿を…
    2. 松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み

      松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み

      俳優の松山ケンイチさんが11月17日、自身のXアカウント「松山ケンイチ(@K_Matsuyama2023)」でユーモア企画「誰も傷つけない悪…
    3. 悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ

      悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ

      小学館「週刊少年サンデー」で連載中の漫画「シテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-」の作者・壱原ちぐささんが11月17日、作品の掲載順に関す…
    4. 今年もやってきた“本番環境の事故録” Qiitaの「やらかしアドベントカレンダー2025」開幕

      本番環境などでの失敗談が集結 Qiitaの「やらかしアドベントカレンダー2025」開幕

      稼働中のサーバーでの作業ミスによるトラブルの顛末をつづる「本番環境などでやらかしちゃった人 Advent Calendar 2025」が12…
    5. 床掃除はおまかせ!「モップ機能つき生ルンバ」と化すビションフリーゼがかわいい

      床掃除はおまかせ!「モップ機能つき生ルンバ」と化すビションフリーゼがかわいい

      頭をぐりぐり動かしながら、床の上を滑っていく1匹のワンちゃん。飼い主さんが「モップ機能つき生ルンバ」と呼ぶビションフリーゼ・せとくんの動画が…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト