焼肉チェーン「焼肉きんぐ」を展開する株式会社物語コーポレーションは3月31日に、公式サイトを更新。
名古屋市内の店舗にて、飲酒を行い泥酔状態にあった客が嘔吐した際に、周囲の客への対応が不十分だったとして謝罪を行いました。
事の発端は3月28日、「焼肉きんぐ 名古屋上飯田店」店内において、泥酔状態の客が嘔吐する事案が発生。従業員が即座に対応し、袋を渡した上で離席を促したものの、泥酔状態のため移動を断られ、そのまま客席で嘔吐を続けるという状況となっていました。
この時居合わせた来店客がSNSに投稿し、怒りや不満の声が拡散。投稿者は子連れだったため、子どもの食事に時間がかかり、隣りの席の嘔吐客についてその場で店員に相談。しかし、嘔吐していた客が席の移動を拒否していたため、状況は改善されなかったとのこと。さらに後日、店長からは「帰る帰らないはお客様の判断」と説明され、本社からの対応も「会計を15%オフにする」にとどまったとして、批判が集まりました。
こうした事態を受け、焼肉きんぐ側は公式声明を発表。「嘔吐されたお客様への追加の対応や、周囲のお客様への配慮、衛生面における適切な措置、さらには店舗責任者としての説明や謝罪のあり方に不十分な点があり、結果としてお客様にご不快な思いをおかけすることとなりました」と述べ、来店客に不快な思いを与えてしまったことを認め、謝罪しました。
また「お問い合わせをくださったお客様に対して、ご不安なお気持ちへの配慮が十分ではございませんでした。店舗責任者は謝罪の意を込めて割引のご提案をいたしましたが、本来お伝えすべきお詫びの言葉や、状況に応じた適切な対応が伴っておらず、結果としてその対応が場の収束を優先したものと伝わり、不信感を与えることになりました」と、対応に対する不信感を招いてしまった点についても反省の意を示しています。
同店舗では、翌日営業開始前に衛生管理と安全確認を実施。他の客や従業員に体調不良の報告はなく、3月31日には保健所にも本件を報告し、必要な指導を仰いだとのことです。
今後については、「対応マニュアルの改訂と再周知」「衛生管理および顧客対応力の向上を目的とした従業員研修の強化」を柱とする再発防止策を講じると発表。最後に「本件によりご不快な思いをされたお客様をはじめ、ご心配をおかけした多くの皆様に、重ねてお詫び申し上げます」と改めて謝意を表明しました。
【お詫びとお知らせ】
『焼肉きんぐ』にて発生した事案に関するSNS上での投稿等により、ご不安・ご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。SNS上の投稿に関する当社の対応について、以下ホームページにて公表しております。
詳細▶️https://t.co/tXWqCPnE94— 焼肉きんぐ【公式】 (@yakiniku_king_) April 1, 2025
<参考・引用>
焼肉きんぐ【公式】(@yakiniku_king_)
物語コーポレーション「SNS上の投稿に関する当社の対応について」
(山口弘剛)