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SSFF & ASIAによる世界の映画祭リーダーが集結する映像未来会議を開催 アーカイブビデオを本日配信開始

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株式会社パシフィックボイス
観光促進の役割から、最新技術のショーケースとしての映画祭について5つの国際映画祭がディスカッション【令和6年度日本博 2.0 事業(委託型)】



 
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/37516/277/37516-277-a2cef1fb5543ea03e1567ea2b35cc725-2000x1600.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」は、2024年11月に「世界の映画祭リーダーが集結する映像未来会議」と題し、日本博と共催によるカンファレンスを静岡県島田市で開催いたしました。
 日本の豊かな文化資源を国内外に発信し、理解や共感を深めることを目的開催されたカンファレンスには、下記の映画祭リーダーが来日、参加しました。

●ミニキノ フィルム ウィーク(バリ国際短編映画祭)プログラム・ディレクター フランシスカ・プリハディ
●リオデジャネイロ国際短編映画祭 フェスティバル・ディレクター アイルトン・フランコ ジュニア
●ショウ ミー ショーツ映画祭 フェスティバル・マネージャー マーク・プレブル
●タンペレ短編映画祭 フェスティバル・ディレクター ユッカ=ペッカ・ラークソ
●山形国際ドキュメンタリー映画祭 副理事長 藤岡朝子

 地域の観光事業を推進する映画祭の役割や、映像制作や視聴体験の最新技術をショウケースする立場について各映画祭より現状やこれまでの事例、未来に向けての展望をディスカッションしたカンファレンス。AIをはじめ、映画産業が向かう未来像についても意見が交わされました。

 カンファレンスの模様は、SSFF & ASIAのYouTubeチャンネルにて、本日より世界配信がスタートしました。
  https://www.youtube.com/watch?v=-ISgJe3pQY4

5名のパネリストによるクロストーク(パネルディスカッション)では、4つのトピックが話し合われました。

1.「映画祭の持続可能な取り組み」について
ショウ ミー ショーツのマーク・プレブル氏は、彼らの映画祭の持続可能性の課題として、「他の会場へ移動すること」を挙げました。なぜなら、
この映画祭は2つの主要な島(北島とオークランド)に複数の会場を持っているからです。
この問題を解決するために、最近では南島に専任スタッフを配置し、すべてのイベントを管理・運営するようにしました。これにより、人材の
確保ができるだけでなく、移動費の削減にもつながりました。
また、「単純な行動として、勤務時間を50%に減らすだけでも通勤の移動が減り、より持続可能な運営が可能になる」と述べました。
タンペレ映画祭のユッカ=ペッカ・ラークソ氏は冗談交じりに、「持続可能性を考えるなら、一番いいのは映画祭をやめることだ」と言いました。
なぜなら、映画祭は人々を集め、移動を伴うものだからです。特に、遠方にいる参加者にとっては大きな移動が必要になります。
しかし、現代の技術を活用することで、紙のカタログやチケットをデジタル化し、映画の輸送コストを削減することができます。
 リオデジャネイロ国際短編映画祭のアイルトン・フランコ・ジュニア氏は、映画祭運営の現実的な視点を語りました。
観客の中には、いまだに紙のカタログを好む人々が一定数存在します。
持続可能性は単なる環境問題だけではなく、「映画祭をどのように存続させるか」を考えることも重要だと述べました。
 ミニキノ フィルム ウィークのフランシスカ・プリハディ氏は、映画祭の持続可能な活動として、地元の業者と協力する方法を模索していることを紹介しました。
また、Tシャツをリサイクルして映画祭用のバッグを作ることで、「持続可能な取り組みに何ができるか」を人々に伝える活動をしています。
 山形国際ドキュメンタリー映画祭の藤岡朝子氏も、「多くの映画祭はカンヌやベルリン国際映画祭のような規模ではない」と指摘しました。
そのため、映画祭は観客との距離を縮めることが大切です。
例えば、ミニキノ フィルム ウィークのTシャツリサイクルの取り組みは、一般の人々に持続可能性のメッセージを伝える手段となっています。
また、資金を確保するためにも、このような持続可能性を意識した計画は必要です。
このような取り組みを通じて、誰もが環境問題への意識を持ち始めるのです、とコメントされました。また彼らは、「持続可能な映画祭運営の一環として、映画祭のプログラムや映画製作自体を通じて、持続可能性のメッセージを伝えることができる」と話しました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/37516/277/37516-277-a3d53e9cdb1f571b690297f30e6f5556-1477x1108.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


2. 「映画祭のデジタルトランスフォーメーション(DX)」について
 ここでは、デジタルによる映画提出、QRコードを使った観客投票、電子チケット、ポスターやカタログの電子化など、多くの変革が紹介されました。
一方で、タンペレ短編映画祭のユッカ=ペッカ・ラークソ氏は、テクノロジー管理の必要性について言及しました。「各システムは異なる企業によって運営されており、それぞれ異なる方法で更新されている」と述べています。
また、「新しい技術は便利だが、誰もが使えるわけでも、使いたがるわけでもない」と指摘しました。「フィンランドには、あえてスマートフォンを使わないと決めている若者もいる」とのことです。
山形国際ドキュメンタリー映画祭の藤岡朝子氏は、映画のライブラリーを紹介しました。デジタル化により、映画のレンタルが簡単になったと説明しています。
ミニキノ フィルム ウィークのフランシスカ・プリハディ氏は、「より柔軟で観客にとって有益な形にする方法を考えなければならない」と述べました。

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/37516/277/37516-277-6e5ca24d222949751a584588568b26e6-1477x1108.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


3. 「新技術/生成AI」について
マーク・プレブル氏は、「特定の技術に対して強い立場を取ることはしていません。なぜなら、何か素晴らしく、美しいものが生まれる可能性があるからです」と述べました。
しかし、「これまでに応募されたAI生成作品の中で、十分に優れたもの、または興味を引くものはありませんでした。私たちは、映画が何を伝えようとしているのかにより関心があります。どのツールを使ったかよりも、その表現が面白いかどうかが重要です」と語っています。
ユッカ=ペッカ・ラークソ氏も同意し、「私たちも同じ経験をしています」と述べました。
「どのようなツールを使うかは問題ではなく、それを革新的で新しく、興味深い方法で活用できるかが重要です。また、倫理的な問題もあります。このようなツールをどう定義し、どう管理するのかを考えなければなりません。これは映画や創造性、さらには人間そのものをどう定義するのかという、非常に深い問題につながります」。
「私たちが求めているのは、既存の枠に収まらない何かです。おそらく、すでにAIで編集された映画はあるでしょう。しかし、AIは過去に存在したものをコピーするだけです。独自のアイデアを持ち、それを面白い形で表現できる人が、映画の新たな可能性を切り開くのです」ともコメントされました。

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4. 「映画祭の未来」について
ストリーミング時代においても、映画祭は決して消えないと、映画祭関係者は考えています。「ラジオ、テレビ、DVD、Blu-rayが登場しても映画館は消えませんでした」とユッカ=ペッカ・ラークソ氏は述べています。
「短編映画祭は、映画業界の研究開発の場でもあります。新しい映画制作の手法を模索し、映画監督たちは互いに影響を与え合いながら、新しい体験を生み出していくのです」。
フランシスカ・プリハディ氏は、「映画の未来は明るいと思います。そして、映画監督たちが『暗いテーマ』を扱う中でも、観客が楽しめる作品を作り、希望を持ち続けられるようにしてくれることを願っています」と語りました。

各詳細のトーク内容はぜひアーカイブビデオをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=-ISgJe3pQY4


【ショートショート フィルムフェスティバル & アジア】 
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/37516/277/37516-277-8f0fd5adc39761c9bf762734a91d5847-586x314.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


米国俳優協会(SAG)の会員でもある俳優 別所哲也が、米国で出会った「ショートフィルム」を、新しい映像ジャンルとして日本に紹介したいとの想いから1999年にアメリカン・ショート・ショートフィルムフェスティバル創立。2001年には名称を「ショートショート フィルムフェスティバル(SSFF)」とし、2004年に米国アカデミー賞公認映画祭に認定されました。
また同年、アジア発の新しい映像文化の発信・新進若手映像作家の育成を目的とし、同年に 「ショートショート フィルムフェスティバル アジア(SSFF ASIA 共催:東京都)」が誕生し、現在は 「SSFF & ASIA」を総称として映画祭を開催しています。
2018年には、映画祭が20周年を迎えたことを記念し、グランプリ作品はジョージ・ルーカス監督の名を冠した「ジョージ・ルーカス アワード」となりました。 2019年1月には、20周年の記念イベントとして「ショートショートフィルムフェスティバル in ハリウッド」が行われ、2019年の映画祭より、ライブアクション部門(インターナショナル、アジアインターナショナル、ジャパン)およびノンフィクション部門の各優秀賞4作品が、2022年からはアニメーション部門の優秀賞を含む5作品が、翌年のアカデミー賞短編部門へのノミネート候補とされる権利を獲得しました。SSFF & ASIAは映画祭を通じて引き続き、若きクリエイターを応援してまいります。
https://www.shortshorts.org

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