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令和六年度 女性の健康週間 記念イベントスマート・ライフ・シンポジウムを実施

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スマート・ライフ・プロジェクト 事務局
女性の健康を支える地域・社会の役割~誰一人取り残さない健康づくりの実現に向けて~



 厚生労働省では、毎年3月1日から8日までを「女性の健康週間」とし、国及び地方公共団体、関係団体等、社会全体が一体となり、各種の啓発事業及び行事を展開することで、女性が生涯を通じて健康で明るく、充実した日々を自立して過ごすことを総合的に支援しています。


 今般、女性の健康週間の一環として「女性の健康を支える地域・社会の役割~誰一人取り残さない健康づくりの実現に向けて~」をテーマとしたシンポジウムを3月7日(金)神田明神ホールにて開催いたしました。本イベントでは、女性のライフステージごとの健康課題、取り組むべき重点項目を知り、先進的事例の共有の中から、新しい取り組みのヒントを探求する場とし、各分野からゲストをお招きし、本テーマについてさまざまな側面から議論するパネルディスカッションを実施いたしました。
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左)松岡 輝昌氏、新佐 絵吏さん、岩松 美樹さん、矢沢 心さん、谷本 有香さん、能瀬 さやかさん、山崎 牧子さん

 令和6年度から開始した健康日本 21(第三次)の基本指針においても、新たに女性の健康の視点を取り入れ、ライフコースアプローチを踏まえた健康づくりとして「女性の健康」を新規に項目立てし、「骨粗鬆症検査受診率の向上」を新たに目標に設定するとともに、「女性の健康週間」の実施を明記しました。また、令和7年度よりスマート・ライフ・プロジェクトのテーマに「女性の健康」を追加し、女性の健康に関する知識の向上と、女性を取り巻く健康課題に対する社会的関心の喚起を図り、女性に特有の健康課題への取組を進めていくこととしています。


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厚生労働省健康・生活衛生局健康課長 松岡 輝昌氏
「健康日本21(第三次)と女性の健康」について、厚生労働省健康・生活衛生局健康課長 松岡輝昌氏が登壇され、「すべての国民が健やかで心豊かに生活するために健康寿命の延伸と健康格差の縮小が重要」だと述べました。また、ライフコースアプローチを踏まえ、人生の各段階で異なる健康課題に対応することが必要であり、特に女性の健康にも着目して取り組む姿勢を強調しました。さらに、12年間の計画を基に、中間評価を行いながら自治体や個人と連携し、実効性のある施策を推進していく考えを示しました。




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経済産業省商務・サービスグループヘルスケア産業課 課長補佐 山崎 牧子氏
「女性特有の健康課題による経済損失の試算と健康経営の必要性」について経済産業省商務・サービスグループヘルスケア産業課 課長補佐 山崎 牧子氏が登壇され「女性特有の健康課題による経済損失は年間3.4兆円に上る」と説明し、企業における健康経営の重要性を強調しました。人口減少と生産年齢人口の縮小を背景に、一人ひとりが健康に長く活躍することが経済維持の鍵である」と指摘しました。「特に月経随伴症、更年期症状、不妊治療などへの企業の理解と対応が求められる一方、企業側と女性従業員側で課題認識にギャップがある」と述べました。経産省は、これらの健康施策の効果を可視化する「女性の健康の効果検証プロジェクト」を推進し、企業の積極的な参加を呼びかけていますと語り
ました。




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「働く女性の健康支援の現状と未来」、「一般生活者の声を政策や取り組みにどう活かすか」、「女性の健康課題における無関心層へのアプローチ」、「健康日本21(第三次)の目標実現に向けた他分野連携の可能性」の4つのテーマについてパネルディスカッションを実施いたしました。



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厚生労働省健康・生活衛生局健康課長 松岡 輝昌氏
松岡 輝昌氏は「女性の健康の重要性がますます認識される中、これから取り組むべき課題は多くあります。企業や自治体の皆様とともに、この課題に取り組むことが必要です。女性だけに限らず、私たち全員が共にこの問題に向き合い、解決に向けて行動していきたいと考えています。」と述べました。



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経済産業省商務・サービスグループヘルスケア産業課 課長補佐 山崎 牧子氏
山崎 牧子氏は「経済産業省では女性の健康課題ということで、今回経済損失も効果検証もやっていますが、もっと大事なのは、やはり性差に基づいてお互いの性が違うことによる差を理解しながら、一緒に働いていきましょうというそのお互いへの配慮をつくっていくというところがとても大事だと思っています。」と述べました。



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株式会社浅野製版所 事業開発部 部長 産業カウンセラー・健康経営エキスパートアドバイザー 新佐 絵吏さん
株式会社浅野製版所事業開発部 部長産業カウンセラー・健康経営エキスパートアドバイザー新佐 絵吏さんは「中小企業においては、限られた人員での業務運営が多いため、皆でサポートし合いながら事業を継続していくことが重要です。そのため、健康経営を含めた取り組みは、特に中小企業にとって肝心な部分だと感じています。また、今日のディスカッションを通じて、自治体や大企業、中小企業が連携し、企業間での協力を深めていくことが必要だと強く感じました。」と述べました。



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横浜市健康福祉局健康推進課長 岩松 美樹さん
横浜市健康福祉局健康推進課長 岩松 美樹さんは「困った時に気軽に相談できる環境を、自治体として整備していきたいと考えています。また、横浜市には多くの中小企業があるため、そういった企業が取り組めるような施策を、先進事例を参考にしながらご提案できればと思っています。今後もサポート体制を強化していきます。」と述べました。



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ハイパフォーマンススポーツセンター 国立スポーツ科学センター産婦人科医・日本スポーツ協会公認スポーツドクター 能瀬 さやかさん
ハイパフォーマンススポーツセンター/国立スポーツ科学センター産婦人科医・日本スポーツ協会公認スポーツドクターの能瀬 さやかさんは「今は女性に関する支援や理解を深める機関として活動していますが、最終的には性別に関わらず、精査を考慮することが当たり前となることがゴールだと考えています。女性という枕詞がなくなる日が来ることを目指して、引き続き努力していきたいと思っています。」と述べました。



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俳優・タレント 矢沢 心さん
俳優・タレントの⽮沢 心さんは「『健康貯金』という言葉もありますが、5年後、10年後の未来を見据えて、自分がどうなっていたいかを思い描きながら、簡単にできる運動を取り入れていきたいと考えています。無理をせず、周りの皆さんと笑顔で楽しく過ごせるように心掛けています。」と述べました。



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Forbes JAPAN 執行役員 Web編集長 谷本 有香さん
Forbes JAPAN執行役員Web編集長の谷本 有香さんは「いろいろとお話を伺って、最終的に感じるのは『思いやり』だということです。それは自分の健康に対する思いやりでもあり、心のケアにもつながります。自分自身の心に思いを馳せることがとても重要であり、また他人のことも考えることが健康経営にも寄与するのではないかと思います。」と述べました。





【令和六年度 女性の健康週間 記念イベント 概要】


■日時:令和7年3月7日(金)15 :00~17:00 
■会場:神田明神ホール(千代田区外神田2丁目16−2 神田明神文化交流館2F)
■内容:女性の健康を支える地域・社会の役割:誰一人取り残さない健康づくりの実現に向けて
■主催:厚生労働省/スマート・ライフ・プロジェクト
■共催:経済産業省
■後援:健康経営会議実行委員会/健康日本21推進連絡評議会
■出演:
【司会・モデレーター】
・谷本 有香さん
(Forbes JAPAN 執行役員 Web編集長)


【ゲスト】
・矢沢 心さん
(俳優・タレント)


【パネリスト】
・能瀬 さやかさん
(ハイパフォーマンススポーツセンター 国立スポーツ科学センター
産婦人科医・日本スポーツ協会公認スポーツドクター)
・岩松 美樹さん
(横浜市健康福祉局健康推進課長)
・新佐 絵吏さん
(株式会社浅野製版所 事業開発部 部長 産業カウンセラー・健康経営エキスパートアドバイザー)


【基調講演、パネリスト】
・山崎 牧子さん
(経済産業省商務・サービスグループヘルスケア産業課 課長補佐)
・松岡 輝昌さん
(厚生労働省健康・生活衛生局健康課長)

■お知らせ
イベントの様子は、後日特設サイトおよび公式YouTubeアカウントにて公開予定です。
特設サイト:https://www.smartlife.mhlw.go.jp/event/womans_health2025/

(ご参考)「スマート・ライフ・プロジェクト」とは
「健康寿命をのばそう!」をスローガンに、国民全体が人生の最後まで元気に健康で楽しく毎日が送れることを目標とした国民運動。プロジェクトに参画する企業・団体・自治体と協力・連携しながら、運動、食生活、禁煙、健診・検診の受診について、具体的なアクションの呼びかけを行い、更なる健康寿命の延伸を推進しています。参画企業・団体・自治体数は令和7年1月31日現在で12,202団体です。

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