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2025年大阪・関西万博「ルクセンブルクパビリオン」で使用された基礎コンクリートブロックの100%日本国内リユースに挑戦

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株式会社船場
約542tのコンクリートブロックをネスタリゾート神戸で再利用することに合意



大阪・関西万博のルクセンブルクパビリオンの企画・実施機関である2025 大阪万博ルクセンブルク経済利益団体(GIE)と株式会社ネスタリゾート神戸は、株式会社船場と連携し、パビリオンの基礎コンクリートブロックの日本国内リユースに挑戦することに合意し覚書に調印しました。

これを記念して、4月13日、ルクセンブルクパビリオンにて、ルクセンブルク大公国副⾸相兼外務・対外通商相 グザヴィエ・ベッテル大⾂臨席のもと、同覚書の調印を発表する式典が行われました。これは、万博というイノベーションを生み出す機会を活かした、循環経済実現へ向けた新たな取り組みへの一歩です。


[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52529/85/52529-85-ec51f829b0400e878dd72024abfc8683-3090x2614.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


左から、ルクセンブルクパビリオン コミッショナー・ジェネラル アンドレ・ハンゼン氏
株式会社ネスタリゾート神戸 代表取締役 田中淳氏
ルクセンブルク大公国副⾸相兼外務・対外通商相 グザヴィエ・ベッテル大⾂
株式会社船場 代表取締役 小田切潤氏
1.循環経済のパイロット・プロジェクトとしてのルクセンブルクパビリオン
ルクセンブルクパビリオンは「サーキュラー・バイ・デザイン(循環型経済の原則に従って解体を念頭において設計されていること)」を採用しており、2025年大阪万博の終了後、パビリオンの建築部材の一部を再利用できるよう、当初から構想・設計されています。このパビリオンは、循環型経済分野におけるルクセンブルクのノウハウを紹介するパイロット・プロジェクトです。万博閉幕後には、本取り組みで使用されるコンクリートブロックを含め、一部の建築部材が日本国内で再利用される計画です。
2.本取り組みのスキーム
本取り組みでは、日本国内では従来ダウンサイクルが主流であったコンクリートブロックの新たな循環の形としてリユースに挑戦します。3者はそれぞれ以下の役割を担います。

【2025 大阪万博ルクセンブルク経済利益団体(GIE)】:最大226個となる基礎コンクリートブロック全個数の譲渡
【株式会社ネスタリゾート神戸】:園内環境整備としてコンクリートブロックの再利用
【株式会社船場】:コンクリートブロックリユース戦略の立案実行
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52529/85/52529-85-4fde8e7e5d68de810c990dcb1bb223f9-421x281.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
地中に埋められている基礎コンクリートブロック(約2.4t/個) 写真提供:株式会社内藤ハウス

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52529/85/52529-85-94a6b159e009498352faf35cbe17879f-1900x1069.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
本取り組みのスキーム


3.日本国内では実現の難しい建築資材のリユースに挑戦
日本市場では、基礎コンクリートブロックは破砕処理し、再生骨材とするダウンサイクルが一般的な処理でありますが、加工費用のほか、破砕や運搬時のCO2排出、粉塵の発生、リサイクル効率の限界など、課題は多く挙げられます。

本取り組みでは、万博会場から移動距離の少ないネスタリゾート神戸にて、譲渡されたコンクリートブロックにデザインを施し、環境整備資材としてリユースすることで、レガシー継承、CO2削減に貢献します。大阪・関西万博のサブテーマのひとつである「いのちをつなぐ」ことを目指し、パビリオン設計時よりリユースの可能性を想定し、モジュール設計やドライジョイント施工を進め、建物の解体難易度を最大限緩和していたルクセンブルクパビリオンだからこそ挑戦できた取り組みです。


この取り組みにより、日本国内での建材リユースの可能性について「気づきと共感」のムーブを起こし、持続可能な社会への貢献を目指します。また、ルクセンブルクパビリオンのテーマは「Doki Doki - ときめくルクセンブルク」ですが、人々をドキドキさせてきたテーマパークであるネスタリゾート神戸との取り組みを通し、新たな形で同パビリオンの精神が日本国内で継承されます。そして、形の残るコンクリートブロックというレガシーは今後の3者の関係継続にも繋がっていきます。


[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52529/85/52529-85-7db3361a51c0cc77f2a45522a9de4e30-1900x1267.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



4.覚書への調印を行い、ルクセンブルクパビリオンでの発表を実施
2025年4月8日、ネスタリゾート神戸にて、2025 大阪万博ルクセンブルク経済利益団体(GIE)と株式会社ネスタリゾート神戸は、ルクセンブルクパビリオンにて使用された基礎コンクリートブロックの再利用に関する覚書に調印しました。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52529/85/52529-85-62f3915d9d72c13ffa3114fd86d1ba5d-1776x1135.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ルクセンブルクパビリオン コミッショナー・ジェネラル アンドレ・ハンゼン氏(中央)経済利益団体ルクセンブルク@2025大阪万博 事務局長 タチアナ・コニエチュニー氏(左)株式会社ネスタリゾート神戸 代表取締役 田中淳氏(右)


また、2025年4月13日、2025 年大阪・関西万博ルクセンブルクパビリオン内にて式典を執り行い、ルクセンブルク大公国副⾸相兼外務・対外通商相 グザヴィエ・ベッテル大⾂、ルクセンブルクパビリオン コミッショナー・ジェネラル アンドレ・ハンゼン氏、株式会社ネスタリゾート神戸 代表取締役 田中淳氏、株式会社船場 代表取締役 小田切潤氏ら関係者が一堂に会し、持続可能な建築資材の再利用に挑戦する意義と今後の展望について協力していく方向で一致しました。
5.4代表のコメント
ルクセンブルク大公国副⾸相兼外務・対外通商相 グザヴィエ・ベッテル大⾂:
「ルクセンブルクパビリオンは「サーキュラー・バイ・デザイン(Circular by Design)」というコンセプトに基づいており、大阪・関西万博の終了後に建築部材の一部を再利用できるよう、最初から設計されています。これは、サーキュラー・エコノミー(循環型経済)の分野におけるルクセンブルクの知見を示すパイロット・プロジェクトです。私たちは、ネスタリゾート神戸という信頼できる日本のパートナーと共に、このビジョンを現実のものとできることを大変嬉しく、誇りに思っています。」

ルクセンブルクパビリオン コミッショナー・ジェネラル アンドレ・ハンゼン氏:
「ネスタリゾート神戸のおかげで、ルクセンブルクパビリオンのレガシーはこれからも生き続けます。このパートナーシップは、ルクセンブルクと日本がこれまでに築いてきた協力関係に連なる新たな好例です。私たちのパビリオン自体も、日・ルクセンブルク両国の企業による共創の成果です。ネスタリゾート神戸および船場とのコラボレーションは、同じ目標に向かって共に取り組めば、どれほど素晴らしいプロジェクトが実現できるかを示しています。そしてその結果生まれたこのプロジェクトは、私たちに「ドキドキ」を感じさせてくれます。」

株式会社ネスタリゾート神戸 代表取締役 田中淳氏:
「この度は大阪・関西万博開催に併せ、ルクセンブルク大公国と資材の有効活用に伴う調印を締結できた事、大変喜ばしく思っております。また、今回の取り組みについて、ご縁を繋いでくださいました株式会社船場さま、ありがとうございました。ネスタリゾート神戸とルクセンブルクパビリオンには「ドキドキワクワク」といった、ネスタリゾート神戸とルクセンブルク大公国には「大自然とともに」といった共通のキーワードがあるように感じています。親近感のある2つのコミュニティでの協働は必ずゲスト体験価値の向上や、サステナビリティ意識の向上を実現できると信じています。万博開催期間に留まらず、今回の取り組みをレガシーとして、後世に引き継いでいく事をここにお約束するとともに、関係する皆様のご健勝をお祈りし、結びの言葉とさせていただきます。」

株式会社船場 代表取締役 小田切潤氏:
「日本国内で「サーキュラーエコノミー」という言葉が広まり始めたのは近年のことです。中でも、今回のように建築主要材を大規模にリユースする取り組みは、法制度や市場環境の観点から見ても、国内では前例の少ない挑戦であり、まさに未開拓の領域と言えます。そのような中、万博という世界の叡智が集う舞台において、ルクセンブルクおよびネスタリゾート神戸による挑戦に加われたことを、大変光栄に思います。船場は、「Good Ethical Company」として、ルクセンブルクパビリオンで紡がれた想いやつながりを“かたち”にし、未来へと届けてまいります。」



「2025年大阪・関西万博のルクセンブルクパビリオン について」
2022年2月、ルクセンブルク経済省は建築デザインならびに空間演出のコンペを開始。専門家による審査の結果、2022年6月にルクセンブルクの建築家「シュタインメッツデマイヤー(STEINMETZDEMEYER)」及び空間デザイナー「ジャングルド・ナーヴズ(Jangled Nerves)」の作品が計12のプロジェクトの中から最優秀賞に選ばれました。
ルクセンブルクパビリオンは、膜屋根を持つ鉄骨構造で、循環型経済の原則に従って設計され、万博閉幕後にパビリオン部材の一部を日本国内で再利用するという目標を掲げています。
ルクセンブルクパビリオンは、「Doki Doki -ときめくルクセンブルク」をテーマに、ルクセンブルク大公国の持続可能性と循環型社会のビジョンを共有し、来場者の鼓動が「ドキドキ」と脈打つような体験を提供します。ルクセンブルクパビリオンは大阪・関西万博のサブテーマ「いのちをつなぐ」のもとに、万博来場者とルクセンブルクの人々、そして日本とルクセンブルク大公国をつなぐことを目的としています。

2025年大阪・関西万博
2025年4月13日から10月13日にかけて開催される2025 年大阪・関西万博のテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン(Designing Future Society for Our Lives)」です。「いのちを救う(Saving Lives)」「いのちに力を与える(Empowering Lives)」「いのちをつなぐ(Connecting Lives)」という3つのサブテーマが掲げられています。
2025 年大阪・関西万博は、人工知能、エネルギー、交通、都市開発などの分野における最新の進歩とテクノロジーに焦点を置き、すべての個人のための持続可能な社会を構築する、というコンセプトを中心に据えています。また、万博はすべての人にとってよりよい未来を創造するための文化的理解と多様性の重要性を強調しています。

2025 大阪万博ルクセンブルク経済利益団体(GIE)・ルクセンブルク大公国
2025 大阪万博ルクセンブルク経済利益団体(GIE)は、ルクセンブルク政府とルクセンブルク商業会議所によって結成された経済利益団体であり、大阪・関西万博におけるルクセンブルクパビリオンの計画、建設、運営、解体をその使命としています。
世界で唯一の「大公国」であるルクセンブルクはベルギー、ドイツ、フランスに囲まれた小国です。面積は神奈川県ほど、人口は約65万6 千人ほどの小さな国ですが、EU創設国の一員であり、現在も欧州の重要な政治経済の中心地の一つです。⾸都ルクセンブルク市の古い町並みと要塞群はユネスコ世界遺産に登録されており、また、美食の都として知られるルクセンブルクは、国民一人当たりのミシュラン星の数世界一を誇ります。金融やICTなどの産業を抱え、人口の半数近くを外国人が占めています。
公式ウェブサイト: https://expopavilion.lu

大自然の冒険テーマパーク ネスタリゾート神戸
総合不動産会社であるサムティホールディングスが手掛けるテーマパーク。 アウトドアアクティビティをはじめ、手ぶらで楽しめる本格バーベキュー、天然温泉、プール、グランピングやリゾートホテルなど、大人から子供まで一日中楽しめる多彩なプログラムをご用意しています。日本最速(注 1)の鳥になる冒険「スカイ・イーグル」、巨大球体に入って⾧い斜面を下っていく「キャニオン・ドロップ」など、本能が揺さぶられる興奮に満ちた大自然アクティビティをお楽しみいただけます。
※(注 1)うつ伏せ姿勢で飛行するジップラインタイプのアクティビティとして日本最高速度(体重 85~115kg の場合)
※大自然アクティビティの内容は天候によって予告なく変更になる場合があります
公式ウェブサイト:https://nesta.co.jp


株式会社船場
空間づくりにおける調査・分析、コンセプトメイキング、企画・コンサルティング、デザイン・設計、制作・施工、デジタル技術を活かした空間演出、メンテナンスならびに施設運営。
大型商業施設や飲食店といった商空間から、オフィス、教育、ヘルスケア、ホテル、余暇施設など幅広い分野において、国内および海外5拠点で事業を展開。「未来にやさしい空間を」をミッションに、空間づくりの全プロセスを一貫してサポートしています。
公式ウェブサイト:https://www.semba1008.co.jp


※本プレスリリースに掲載されている内容は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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