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富士レビオグループとハイデルベルク大学病院による結核の診断薬開発などに合計約6.9億円を投資

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GHIT Fund


[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120361/25/120361-25-a83757bb5b7be676acad3df9ec90679b-2048x1152.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(以下、GHIT Fund)は、結核の診断薬開発および顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases: NTDs)であるシャーガス病とリーシュマニア症に対する治療薬開発の2件に、合計約6.9億円の投資を決定しました*1。

結核に対する診断薬開発に約6.8億円の投資
結核は2023年時点で毎年約1,080万人が罹患し、約125万人が死亡した深刻な感染症であり、単一の感染症として世界最大の死因となっています*2。国連が掲げるSDGsの目標(持続可能な開発目標)として2030年までの終息が掲げられていますが、その達成には正確で簡便な診断技術が不可欠です。現在の結核検査は感度やコスト、検査の複雑さに課題があり、特殊な設備や喀痰の採取が必要なため、すべての患者に適用できません。特に、子どもや喀痰を出せない患者や、医療設備が不足する地域では診断が難しい場合もあり感染拡大を招く要因となっています。この課題を解決するため、米国カリフォルニア州に拠点を置き、診断薬の分野において超高感度検出技術を有するFluxus社*3、臨床検査薬の開発を行う富士レビオ株式会社*3、ドイツのハイデルベルク大学病院が取り組む新たな結核診断薬の開発に約6.8億円を投資します。

本プロジェクトでは、Fluxus社の最先端の超高感度技術を活用し、卓上型自動分析装置を用いた尿中結核バイオマーカー(LAM)測定試薬の開発および性能評価を行います。さらに、尿中LAM測定を応用した超高感度ポータブルポイントオブケア(PoC)システムの重要構成品の設計開発を行います。本技術により幅広い患者に対し迅速で正確かつ利用しやすい診断が可能になり、臨床結果の改善および感染者数の減少に貢献することが期待されます。

また同時期に、北里大学、長崎大学、東京大学、およびDrugs for Neglected Diseases initiative (DNDi)によるシャーガス病とリーシュマニア症に対するスクリーニングプロジェクトに約1,590万円の投資を決定しました。

各プロジェクトの概要や開発段階など、詳しくは別紙1をご覧ください。
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2025年3月31日時点で、36件のプロジェクトに投資しており、内訳として、15件の標的・探索研究、12件の非臨床試験、9件の臨床試験*4となります。GHIT Fundのこれまでの累積投資金額は約382億円となります(別紙2)。

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注記
1 これらの案件は、2023年6月~2024年7月にかけて実施した公募RFP2023-002、RFP2024-001(スクリーニングプログラム、製品開発プログラム)の中から選定され、承認されたものです。
2 WHO(世界保健機関)https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/tuberculosis 参 照
3 Fluxus社と富士レビオ株式会社は、富士レビオグループの一員です。
4 薬事申請の段階にある案件を含みます。診断薬開発において、途上国における 患者サンプルを使用した臨床的妥当性の評価を行う段階に入った案件については、表現の便宜上、臨床試験として扱う。


【グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)について】
公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は、日本政府(外務省、厚生労働省)、製薬企業などの民間企業、ゲイツ財団、ウェルカム、国連開発計画が参画する国際的な官民パートナーシップです。世界の最貧困層の健康を脅かすマラリア、結核、顧みられない熱帯病(NTDs)などの感染症と闘うための新薬開発への投資を行っています。治療薬、ワクチン、診断薬を開発するために、GHIT Fundは日本の製薬企業、大学、研究機関の製品開発への参画と、海外の機関との連携を促進しています。詳しくは、https://www.ghitfund.org/jpをご覧ください。

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