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戦後80年、新たな視点からエリート外交官たちの戦争責任を問う『外務官僚たちの大東亜共栄圏』が本日発売!

update:
   
株式会社新潮社
「無謀な構想」の本丸は、軍部でも右翼でもなく国際派エリートだった――「失敗の本質」を外交史料から炙り出す!



エリート外交官が大東亜共栄圏構想を積極的に推進した張本人であったことを明らかにする『外務官僚たちの大東亜共栄圏』(熊本史雄著、新潮選書)が、新潮社から5月21日(水)に発売されます。
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駒沢大学教授の熊本史雄さんは、かつて外務省外交史料館の事務官を務めていた経験を持つ、近現代史のエキスパートです。その熊本さんが、「陸軍が暴走し、外務省もそれに引きずられて、日本は大東亜戦争に突入した」というこれまでの通説的理解に異議を唱え、むしろエリート外交官たちが大東亜共栄圏構想を積極的に推進した張本人であったことを、史料に基づいて明らかにするのが本書です。日露戦争時の外相・小村寿太郎をはじめ、幣原喜重郎、重光葵、有田八郎、松岡洋右など外務省の面々が、紆余曲折を経ながらも外交思想として大東亜共栄圏構想を練り上げていく経緯を、臨場感あふれる筆致で描いています。戦後80年、外交が官邸主導となり、ともすれば外務省が「官邸にひきずられた」ようにも見える昨今、あらためて外交官たちの主体性を問い直す際に参考になる一冊です。

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■目次
序章 拡大する権益、継受される思想
第1章 「満蒙」概念の誕生――小村寿太郎と日露戦後経営:1895―1912年
第2章 「満蒙供出」論の提唱――小村欣一の「新外交」呼応論の可能性:1917―1919年
第3章 「満鉄中心主義」の前景化――大陸国家の「国益」と幣原喜重郎:1920―1931年
第4章 「精神的帝国主義」論の提唱――傍流外務官僚たちの「逆襲」と挫折:1931―1932年
第5章 「東亜」概念の衝撃――アジア・モンロー主義と重光葵:1933―1935年
第6章 「興亜」概念の受容――日中戦争と外務省:1937―1938年
第7章 「東亜新秩序」の可能性――有田八郎による地域主義的広域経済圏の模索:1938―1940年
第8章 「大東亜共栄圏」構想の実相――松岡洋右の世界秩序構想と南洋開発:1940―1942年
第9章 「大東亜共同宣言」の虚実――重光葵の描いた「大東亜」の〈かたち〉と〈なかみ〉:1943年
終章 求められる「慎慮」、問われる「外交感覚」


■著者コメント
これまで「大東亜共栄圏」と言えば、もっぱら軍部の膨張主義や、アジア主義さらには対外硬派のイデオロギーにその淵源を求められてきた。だが、本書では、この無謀な構想が、外務省という官僚組織において外交思想の集大成として準備されたものであったことを示したい。(「まえがき」より)


■書籍内容紹介
日露戦で満蒙権益を獲得した日本は、その維持を最重要課題として勢力拡張に舵を切る。だが国益追求に邁進する外務省は、次々と変化する情勢の中で誤算を重ね、窮地を打開するため無謀な秩序構想を練り上げていく。小村寿太郎から幣原喜重郎、重光葵まで、国際派エリートたちが陥った「失敗の本質」を外交史料から炙り出す。

■著者紹介:熊本史雄(くまもと・ふみお)
1970年、山口県生まれ。筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒業。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科中退。博士(文学)。外務省外交史料館外務事務官などを経て、現在、駒澤大学文学教授。専門は日本近代史、日本政治外交史、史料学。主な著書に『大戦間期の対中国文化外交―外務省記録にみる政策決定過程』(吉川弘文館)、 『近代日本の外交史料を読む』(ミネルヴァ書房)、『幣原喜重郎―国際協調の外政家から占領期の首相へ』(中公新書)、共編著に『近代日本公文書管理制度史料集―中央行政機関編』(岩田書院)。


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■書籍データ
【タイトル】外務官僚たちの大東亜共栄圏
【著者名】熊本史雄
【発売日】2025年5月21日
【造本】新潮選書/四六判変型ソフトカバー
【定価】1,980(税込)
【ISBN】978-4-10-603926-3
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/603926/

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