
スマート・ライフ・プロジェクト(SLP)では企業・団体・自治体が連携し、国民の健康寿命の延伸を目指した実践的な活動を広げるため、事例共有・交流の場「健康寿命をのばそう!サロン」を全国で展開しています。このたび令和7年度の第一回サロンとして、2025年6月22日(日)に大阪・関西万博テーマウィークスタジオ(大阪府大阪市此花区・夢洲)にて「令和7年度健康寿命をのばそう!サロン in EXPO」開催しました。
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本イベントは、有識者、企業・団体・自治体、経済産業省、厚生労働省が登壇し、健康寿命延伸に向けた
取り組み事例の紹介、事例をもとにしたクロストーク、グループワークを通じた情報共有・交流を行いました。昨年「健康寿命をのばそう!アワード」を受賞した地域や企業の事例発表を行い、今後の健康づくりに活かせる内容となりました。
本年で第14回を迎える本アワードの応募受付は2025年7月1日より開始いたします。
企業、団体、自治体など、健康寿命の延伸に貢献するすべての皆様のご応募を心よりお待ちしております。応募に関する詳細等は、スマート・ライフ・プロジェクトの公式ホームページをご覧ください。https://kennet.mhlw.go.jp/slp/
<開催レポート>
冒頭では、厚生労働省 健康・生活衛生局 健康課長の松岡輝昌氏より、「スマート・ライフ・プロジェクト」の活動主旨と、同アワードの意義について説明いたしました。
続いて、「健康寿命をのばそう!アワード(第13回)」を受賞した4団体にご登壇いただき、各地で取り組む先進的な活動を紹介され、健康づくりに向けた多様なアプローチが共有されました。
■活動概要紹介
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厚生労働省健康・生活衛生局健康課長 松岡 輝昌氏
イベント冒頭、厚生労働省健康・生活衛生局健康課長 松岡輝昌氏より、
「健康寿命の延伸は、高齢化社会を支える最も重要な課題のひとつ」と述べたうえで、国が推進する『健康日本21(第3次)』の枠組みに言及しました。生活習慣病の予防や重症化回避、さらには自然と健康になれる社会環境の整備を重要な柱とし、ライフコースアプローチを軸に、社会全体で支える健康づくりの必要性を訴えました。
また、SLPが2011年より開始され、企業や自治体が健康づくりに取り組む知恵を持ち寄り、互いに称賛・共有する仕組みとして「健康寿命をのばそう!アワード」が位置づけられていることを紹介いたしました。
■ケーススタディ
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飛騨市役所川瀬 春香(かわせ はるか)氏
第13回健康寿命をのばそう!アワード 厚生労働大臣 最優秀賞を受賞された飛騨市役所 川瀬 春香氏より「「まめなかな!」減塩食品の普及活動と食環境整備」についてご説明いただきました。
高血圧の有病率が県内ワーストだった状況を背景に、市民参加型の減塩活動「まめなかな!」を展開し、地元企業や飲食店と協力し、郷土食の味を損なわず減塩化を実現しました。特に「減塩中華そば」は1万食を突破し、健康と味の両立に成功しました。茂住修身氏によるシンボル「源減」も視覚的訴求に貢献。「これからは“こっそり減塩”も視野に、自然に健康になれる環境整備を進めたい」と今後の展望を語りました。
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ミタニ建設工業株式会社片岡 穂乃香(かたおか ほのか)氏
第13回健康寿命をのばそう!アワード 厚生労働大臣 優秀賞を受賞された ミタニ建設工業株式会社 片岡 穂乃香氏より「筋肉・脂肪買取りキャンペーン」についてご説明いただきました。
片岡氏は、建設業特有の勤務形態に配慮した取り組みを実施しました。目標達成に応じてインセンティブを与える仕組みを導入し、参加率向上を実現しました。会議時に機器を持ち込むなど柔軟な工夫で全社員の巻き込みに成功しました。「健康経営は業界イメージの刷新につながる。空白のテーマ“メンタル”でも連携したい」と述べ、今後のコラボレーションへの意欲も示しました。
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株式会社Ambi金原 稔幸(きむばら としゆき)氏
第13回健康寿命をのばそう!アワード スポーツ庁長官 優秀賞を受賞された株式会社Ambi、金原 稔幸氏より「世界一健康なまちづくり ― 1000+1 movement」についてご説明いただきました。
金原氏は、北海道北広島市と連携し「1000+1ムーブメント」を展開しています。歩数と睡眠時間の改善を目指す健康施策として、企業版ふるさと納税を活用し、市民にウェアラブル端末を無償配布しております。信頼構築のため地道な広報活動を行い、幸福度向上などの成果をデータで可視化しました。今後は“睡眠型保険”の開発やデータ連携による自治体間の共同研究を推進したいと意欲を示しました。
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新潟大学村山研究室 村山 敏夫(むらやま としお)さん
第13回健康寿命をのばそう!アワード スポーツ庁長官 優良賞を受賞された 新潟大学村山研究室、村山 敏夫氏より「みんな身体を動かしたくなる!仕組みづくりへの挑戦」についてご説明いただきました。
村山氏は、交通事故予防の観点から、学生と連携し筋電センサーによる運動機能測定と体操プログラムの開発を推進しており、体操は地域や警察・企業との連携で社会実装が進み、教育・国際交流にも展開しています。「動くことで社会課題を解決する」ことをテーマに、健康・安全・教育の分野をつなぐ先進的な取り組みを実施しています。「人生にテーマを持ち、地域と絆を育むことが社会実装の第一歩になる」と述べました。
最後に、モデレーターのグローバー氏(パーソナリティ/ミュージシャン)と有識者の津下一代氏(女子栄養大学特任教授)よりコメントをいただきました。
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SLP推進委員会委員/女子栄養大学特任教授津下 一代 氏
SLP推進委員会委員/女子栄養大学特任教授の津下 一代 氏は、スマート・ライフ・プロジェクトの進展について「健康づくりの取り組みにデータやエビデンスの活用が浸透し、自然に健康になれる街づくりが可能になってきた」と述べ、第13回アワードの各事例がスマート・ライフ・プロジェクトの理念と実効性を兼ね備えたものであることを評価しました。また、来年度のアワード応募者へのアドバイスを送るとともに、「誰一人取り残さない健康づくり」の実現に向け、全国の優良事例のシェアと連携の重要性を強調しました。
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パーソナリティ/ミュージシャングローバー氏
パーソナリティ/ミュージシャンのグローバー氏は、すべての登壇者の取り組みに共通して「地域の知恵と工夫」が息づいていたと述べました。「笑顔と楽しさを持って、みんなで一緒に健康寿命をのばしていくことが大切」と述べ、日本各地に眠るアイデアを積極的に共有していくことの意義を訴えました。さらに、健康寿命をのばす活動を“社会全体の投資”と捉え、行政・企業・市民の三位一体による推進が重要であると呼びかけました。
後半では、経済産業省 商務・サービスグループ ヘルスケア産業課 課長補佐の山崎牧子氏より、国の健康経営の視点や政策的意義について講演が行われました。
■基調講演
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経済産業省商務・サービスグループヘルスケア産業課 課長補佐 山崎 牧子 氏
経済産業省商務・サービスグループヘルスケア産業課 課長補佐の山崎 牧子 氏より、「健康経営の進化と展望」をテーマに、国が推進する健康経営の政策的意義と今後の方向性について解説が行われました。
山崎氏はまず、企業が従業員の健康保持・増進に戦略的に取り組むことが、組織の活力向上や生産性の向上につながるとの基本的な考え方を紹介されました。現在、健康経営銘柄や健康経営優良法人の制度を通じて、民間企業の健康への投資を後押ししていると述べました。また、「企業による健康づくりの取組が、地域や社会全体の健康増進へと波及する共創のあり方が今後ますます重要」との認識を示しました。
さらに、健康経営の取組におけるデータ活用の重要性、自治体・医療機関・産業界の連携による地域共創モデルの推進、そしてリスキリングや従業員のWell-being向上に向けた仕組みづくりにも言及し、企業活動と社会的価値の両立が今後の鍵になると述べました。
その後、スマート・ライフ・プロジェクトの参画団体同士によるグループワークを実施しました。参加者はそれぞれの課題や理想像を共有し、具体的な取り組み案や他団体の工夫に学び合うピア・ラーニングの場として盛況を博しました。ファシリテーターは、商品開発・マーケティングの専門家である福井遥子氏(有限会社アイボリーマーケティング)が務めました。
■グループワークの様子
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【令和7年度健康寿命をのばそう!サロン in EXPO概要】
■日時:6月22日(日)13:00~15:00
■会場:大阪・関西万博テーマウィークスタジオ (大阪府大阪市此花区の夢洲)
■主催:厚生労働省
■出演:
松岡 輝昌 氏 (厚生労働省健康・生活衛生局健康課長)
山崎 牧子 氏 (経済産業省商務・サービスグループヘルスケア産業課 課長補佐)
グローバー 氏 (パーソナリティ/ミュージシャン)
津下 一代 氏 (SLP推進委員会委員/女子栄養大学特任教授)
福井 遥子 氏 (有限会社アイボリーマーケティング商品開発・マーケティングコンサルタント)
飛騨市役所 (第13回健康寿命をのばそう!アワード 厚生労働大臣 最優秀賞)
ミタニ建設工業株式会社 (第13回健康寿命をのばそう!アワード 厚生労働大臣 優秀賞)
株式会社Ambi (第13回健康寿命をのばそう!アワード スポーツ庁長官 優秀賞)
新潟大学村山研究室 (第13回健康寿命をのばそう!アワード スポーツ庁長官 優良賞)
■お知らせ
イベントの様子は、特設サイトおよび公式YouTubeアカウントにて公開しております。
特設サイト:https://theme-weeks.expo2025.or.jp/program/detail/67a31f892e73a.html
<参 考1>
「スマート・ライフ・プロジェクト」とは
「健康寿命をのばそう!」をスローガンに、国民全体が人生の最後まで元気に健康で楽しく毎日が送れることを目標とした国民運動。プロジェクトに参画する企業・団体・自治体と協力・連携しながら、運動、食生活、禁煙、健診・検診の受診、睡眠、女性の健康について、具体的なアクションの呼びかけを行い、更なる健康寿命の延伸を推進しています。
https://kennet.mhlw.go.jp/slp/
<参 考2>
「健康寿命をのばそう!アワード」とは
「スマート・ライフ・プロジェクト」が掲げる4つのテーマ(適度な運動・適切な食生活、禁煙、健診・検診の受診)について、生活習慣病予防の啓発や健康増進のための優れた取組を行っている企業・団体・自治体を表彰するものです。
https://kennet.mhlw.go.jp/slp/award/index