
NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社のグループ会社でデータ・ソリューション事業を展開している株式会社NXワンビシアーカイブズ(本社:東京都港区 代表取締役社長 高橋 豊)は、2025年4月、京都府立大学歴史学科(以下「京都府立大学」)と産学連携の覚書を締結しました。この覚書は、歴史文化資源の利活用を目的とし、それぞれが有する知的・人的・物的資源を有効に活用し、広く連携・協力を図るためのものです。
【取り組みの背景】
NXワンビシアーカイブズは、データの利活用を推進するためのサービスを展開してきました。歴史文化資源についても貴重な情報資源と捉え、その活用の方法を探っています。
その中で、2025年1月には、京都府立大学文化情報学研究室の東昇教授と協力し、膨大な歴史情報の宝庫である自治体史の利活用を促進するための取り組みとして、舞鶴市史の近世編(「近世の郷土」)のチャットボット化と、その活用を検討するワークショップを実施しました。
(ニュースリリース:「NXワンビシアーカイブズ、生成AIによる自治体史の利活用を支援」https://www.wanbishi.co.jp/information/250418093000.html)
こうした取り組みを背景に、より広く、より深く連携を図るため、産学連携の覚書締結が実現しました。1.歴史文化資源の活用方法についての検討、2.歴史文化資源を生かした新しい取り組みの企画、3.初等・中等教育機関との連携の機会の提供と、共同での教育プログラムの実施、4.学生教育・人材育成に関する点で連携を進めていきます。
【京都府立大学の取り組み】
京都府立大学歴史学科は長年にわたり、京都府北部において地域貢献型特別研究(Academic Contribution To Region、以下「ACTR」※)を実施してきました。
「ACTR」は、京都府立大学の教員が持つ人文・自然・社会科学の知識を活かし、京都府内の市町村、府内に立地する企業、NPO等から寄せられた地域課題の提案に対して共同研究を行うことで、京都府内の地域振興や産業・文化の発展等に貢献することを目的とし、2004年から毎年実施しています。
今回の覚書の締結は、ACTRで昨年度から取り組む「京都府北部のMALUI・高大連携による文化資源を生かした地域づくり」(研究代表東昇)をきっかけに実現しました。
(※)「ACTR」についての詳細は、京都府立大学の公式ウェブサイト(URL:https://kirp.kpu.ac.jp/research/actr/)をご覧ください。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47901/160/47901-160-fca4ecd2861ff51393d44252aa8fe06f-435x368.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【歴史情報資源の活用に関する取り組みについて】
NXワンビシアーカイブズは、大学や研究機関と協力して、歴史資料を情報資源として活用する方法を模索しています。
京都府立大学との生成AIを使った自治体史活用の取り組みのほか、大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館の橋本雄太准教授と共同で、大規模言語モデル(以下「LLM」)を活用した古文書の現代語訳の誤訳傾向やハルシネーション傾向の分析を行っています。(ニュースリリース:「NXワンビシアーカイブズ、大規模言語モデルを活用した古文書の現代語訳の品質評価方法を共同研究」https://www.wanbishi.co.jp/information/250523093000.html)
情報資源として大きな価値があるものの、古語で書かれていたり専門用語が多用されていたりして使いづらくなってしまっている歴史資料を、社会で有効に活用するための取り組みに貢献していきます。
【株式会社NXワンビシアーカイブズとは】
NXワンビシアーカイブズは、1966年の設立以来、一貫して『企業の情報の安全確保と管理の効率化』を追求し、堅固なセキュリティ体制のもと、重要な情報(機密文書、医薬品開発関連資料、永年保存の歴史資料、テープ等の記録メディア、デジタルデータ、細胞・検体試料・治験薬・医薬品原薬など)の発生段階から活用、保管、抹消までのライフサイクル全てをカバーした総合的サービスを提供しています。
現在では東京・大阪・名古屋・九州に営業拠点を置き、官公庁や金融機関・医療機関・製薬業をはじめとした4,600社以上のお客様にご利用いただいており、2019年には書類と電子に対応した電子契約・契約管理サービス「WAN-Sign」、2022年にはWeb申し込み後、最短5日で利用可能な書類保管サービス「WAN-CASE」、2024年には事前準備を極力排除したリーズナブルな電子化プラン「WAN-Scan」や自在にカスタマイズ可能なレコードバンキングシステム「WAN-RECORD Plus(R)」をリリースし、お客様の働き方の変革をサポートできるサービスを提供しています。
【本リリースに関する問い合わせ先】
株式会社NXワンビシアーカイブズ
経営企画部 広報担当:池田・神谷・里村
TEL:03-5425-5400 E-mail:koho@wanbishi.co.jp