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【製造業関係者必見】スイスの小さな時計メーカーはなぜ世界最高峰のブランドを生み出せたのか?『ロレックスの経営史:「ものづくり」から「ゆめづくり」へ』刊行!

update:
大阪大学出版会
ロレックスはいかにして「ものづくり」モデルから脱皮し、デザイン・マネジメントに基づくブランドの高付加価値化に成功したのか。ラグジュアリー産業に精通するスイス人経営学者が解き明かす。



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ピエール=イヴ・ドンゼ『ロレックスの経営史:「ものづくり」から「ゆめづくり」へ』大阪大学出版会

大阪大学出版会(大阪府吹田市/会長:三成賢次)は、世界的時計メーカー・ロレックス社の成長と成功の物語をデザイン・マネジメント戦略の観点から歴史的に読み解く初の書籍『ロレックスの経営史:「ものづくり」から「ゆめづくり」へ』(税込定価2,970円)をこのたび刊行いたしました。

本書はファッション・ラグジュアリー産業を専門とする経営学者のピエール=イヴ・ドンゼ教授(大阪大学大学院経済学研究科/グローバル経営史)の手による経営史研究の成果であり、ロレックス社の通史として同ブランドファンの方にはもちろん、ブランド創出による製品・サービス高付加価値化(「ゆめづくり」)に関心のあるビジネスパーソンの方々にぜひご一読いただきたい書籍です。
【内容紹介】
時計の「価値」とは何か―デザインマネジメントから、ロレックスの魅力を解明する
今や誰もが認める世界的な一流時計メーカー・ロレックス。50年以上にわたって世界をリードしてきた高級ブランドは、驚異的な成功例にもかかわらず、これまで日本国内、海外を問わず、学術研究の対象となったことはなかった。スイスの小さな時計製造会社は、第二次世界大戦を乗り切り、アメリカの広告代理店とのコラボレーションを通して、いかにして時計をステイタスシンボルに変えることに成功したのか。スイス、アメリカ、イギリスの資料から初めて明らかにするとともに、ヨーロッパの製造業がいかにして製品により価値を与える戦略を採用し、「ものづくり」戦略から「ゆめづくり」戦略へとシフトしていったかを実証する。世界的な成功に至るまでの経営史とデザイン・マネジメント秘話。
【著者コメント】
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/169898/1/169898-1-73c35b48c822d8c9a559ddeb4bf5c839-1875x2500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
著者:ピエール=イヴ・ドンゼ教授
このたび、拙著『ロレックスの経営史―「ものづくり」から「ゆめづくり」へ』をお届けできる運びとなりました。本書は、世界的に有名な同ブランドの歴史を描いたものであり、経営史の視点から、1960年代にいかにして世界最大の時計ブランドへと成長し、今日に至るまでその地位を維持してきたのかを明らかにしております。

本書は、2024年にフランス語で出版された著作をもとに、日本の読者のために加筆・改訂したものです。その際、可能な限りロレックスの日本市場における展開についても触れました。さらに、とりわけセイコーグループを中心とする日本の時計産業との比較を加え、ロレックスとセイコー両社の戦略における類似点と相違点を浮き彫りにしております。

ロレックスは「モノづくり」から「ゆめづくり」への戦略的転換によって、非常に強固な競争優位を築いた、欧州企業の好例であると考えております。本書が日本の読者の皆様にとって、新たな視点や思考のきっかけとなれば幸いです。



【著者プロフィール】

ピエール=イヴ・ドンゼ(Pierre-Yves Donze)
大阪大学大学院経済学研究科教授
1973 年ラ・ショー= デ= フォン(スイス)生まれ。ヌーシャテル大学(スイス)人文学博士(歴史学)。2012 年京都大学白眉センター特定准教授、2015 年大阪大学大学院経済学研究科准教授を経て、2016 年より現職。ハーバードビジネススクール客員研究員(2023 年)、エラスムス・ロッテルダム大学客員教授(2024 年)。専門はラグジュアリービジネス及びグローバル経営史。
主要著作:『ラグジュアリー産業:急成長の秘密』(有斐閣、2022 年)、Oxford Handbook of Luxury Business(Oxford University Press, 2022)、The Business of Time: Global History of the Watch Industry(Manchester University Press, 2022)、『駐日スイス公使が見た第二次世界大戦-カミーユ・ゴルジェの日記-』(共編、大阪大学出版会、2023 年)ほか多数。

【書誌情報】

ロレックスの経営史:「ものづくり」から「ゆめづくり」へ
ピエール=イヴ・ドンゼ 著
ISBN:978-4-87259-837-7 C1034
判型・頁数:A5判・並製・240ページ 電子版あり
定価:本体2,700円(税込2,970円)
奥付日:2025年11月11日
出版社サイト:https://www.osaka-up.or.jp/book.php?isbn=978-4-87259-837-7
*大阪大学出版会の書籍は全国の書店様・ネット書店様よりお買い求めいただけます*

【目次】

はじめに  
第1部 スイスの技術的卓越性(1900 年~1945 年)  
 第1章 ハンス・ウィルスドルフの初期キャリア
  スイスへの会社移転
  エグラー工場の始まり
 第2章 オイスターの開発(1920 年~1945 年)
  ウィルスドルフとエグラーの研究開発活動
  イノベーションの事業化
 第3章 クロノメーターの大量生産(1920 年~1945 年)
  ピエンヌ時計管理局との協力
  労働運動との関係
  ロレックス製造のさまざまな市場
 第4章 コミュニケーションとマーケティングのポジショニング(1920 年~1945 年)
  エクセレンスのブランドとしての地位確立
  スポーツ・エクスプロイトの使用
  ブランド・ポートフォリオの構築
  ロレックスの市場拡大
第2部 新しいコレクションの開発(1945 年~1960 年)  
 第5章 アイコニック商品のデザイン
  コーポレート・ガバナンス
  研究開発の強化
  生産システムの変革
 第6章 主要なコラボレーションの始まり
  技術的優越性を引き続き重視
  権力と自己成功に関するナラティブの出現
  チューダーとブランド・ポートフォリオの管理
  販売のグローバル化
第3部 自己成功を体現する(1960 年以降)  
 第7章 ロレックスが世界ナンバーワンになる(1960 年~1990 年)
  ロレックスのガバナンス進化
  イノベーションと製品開発
  生産システムの進化
  革新的なマーケティング戦略
  販売の国際展開
  クォーツ・ショックの弱い衝撃
  成功の代償としての偽造
 第8章 ロレックスとラグジュアリー産業の変貌(1990 年以降)
  企業統合の過程
  マーケティング戦略の継続
  世界のラグジュアリー市場でより強い存在感を示す
  チューダーの役割
結論  
参考文献  
付録  
おわりに 
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/169898/1/169898-1-f8e310c3942c4a71cc76d928618057cf-250x250.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]大阪大学出版会
大阪大学出版会は「知識を広めよ、深く、遠く」をモットーに、大阪大学の研究・教育成果を活かした学術書・教科書・教養書の出版に取り組んでいます。
URL:https://www.osaka-up.or.jp
業種:出版業
所在地:大阪府吹田市山田丘2-7 大阪大学ウエストフロント
電話番号:06-6877-1614
代表者名:会長 三成賢次
設立:1993年04月

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