株式会社Arent(本社:東京都港区、代表取締役社長:鴨林 広軌、以下「Arent」)は、建設業向け業務ソフト「使えるくらうど」シリーズ(建築見積/工事台帳/建設勤怠 等)を展開するアサクラソフト株式会社(本社:岡山県津山市、代表取締役:浅倉 鉄平)の株式取得(持分比率100%)を本日取締役会で決議いたしましたのでお知らせします。
これまでに4社をグループ化しており、本件が第5弾となります。
本件により、見積・積算から実行予算・工程・原価実績、さらに請求・勤怠までのデータ連携を「アプリ連携型」で強化し、数量自動抽出・単価候補提示・見積根拠生成・差異検知などのAI活用を実務へ段階的に拡張していきます。
なお、取得条件・スケジュール等の詳細は、同日付の適時開示「アサクラソフトの株式取得による完全子会社化に関するお知らせ」をご参照ください。
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代表メッセージ
本件についての代表取締役社長・鴨林による解説動画を公開しております。
以下よりご覧いただけます。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=6JDPQqG7hU4 ]
目的
Arentは、各プロダクトが単体で完結するのではなく、業務間のデータをAPI等でつなぐ「アプリ連携型プラットフォーム」の実現を目指しています。「アプリ連携型」とは、業務ごとに最適な専門アプリ(SaaS)を導入し、それらをAPI等で接続することで、設計・工程・原価・勤怠・請求などを横断したシームレスなデータ共有を可能にする仕組みです。
今回のアサクラソフト参画により、見積・積算および工事台帳の領域がグループ内で連携され、原価・勤怠・請求などバックオフィス側の情報を工程・設計などフロント側にスムーズに引き渡すための体制を強化します。
Arentはこれまで設計・施工などフロント業務で強みを培ってきましたが、原価・台帳・請求・勤怠などバックオフィス領域のカバーは限定的でした。本件では、フロントとバックオフィスを橋渡しする原価管理をグループ内に取り込み、業務横断のデータ連携を加速します。
具体的には、見積・台帳・勤怠で生成されるコスト関連データを工程(PROCOLLA)や設計・数量(LightningBIM)へシームレスに引き渡し、計画と実績の差異把握と是正を迅速化します。
さらに、バックオフィスはフロントに比べて市場規模が大きく、同領域へのアクセス拡大は当社グループにとって重要な意義があります。フロント/バックオフィス間の情報分断を解消し、原価情報の即時反映による意思決定を高速化、アプリ連携型で全体最適を図ることで、当社の強みをバックオフィスまで拡張する第一歩と位置付けます。本件は、Arentが掲げてきた「アプリ連携型プラットフォーム」構想の具体化する取り組みです。
原価管理領域における本件の位置づけ
本件は、2025年11月にグループ参画した建設ドットウェブ(原価管理ソフト)に続く、同領域での2件目の買収となります。建設業界の「原価管理」領域には、実務上の得意領域や主要ターゲットが異なる複数プロダクトが存在する一方、その違いが市場から見えにくく、機能・価格面での非生産的な競争が生じやすいという課題があります。
Arentは、グループ内プロダクトの役割・強みを明確化し、顧客規模・業務特性に応じた最適配分を行います。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/63436/111/63436-111-1159b3e25489e9c5256e095d0b9488e9-960x540.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
建設ドットウェブとの棲み分け
原価管理領域での重複や価格競争を避けるため、グループ内プロダクトの役割を明確化します。
■使えるクラウドシリーズ(アサクラソフト):
見積~工事台帳~勤怠を軽快に一気通貫で運用したいお客様向け。
■どっと原価シリーズ(建設ドットウェブ):
原価の深掘り、詳細帳票、会計連携を重視するお客様向け。
この棲み分けを前提に、両製品を「アプリ連携型」で PROCOLLA(工程)、現場ナビ工程、BUILD一貫シリーズ、LightningBIMシリーズ 等とAPI連携させ、フロント/バックオフィスを横断した最適化を図ります。これにより、用途に応じた適切な提案が可能となり、機能の補完と導入効果の最大化を目指します。
今後の展望
建設業界は、熟練技術者の減少や人手不足、生産性の課題が深刻化しています。
Arentグループは、各専門領域のソフトウェア企業と連携しながら、BIM・AI・データ連携を軸とした業界DXモデルの構築を進めるとともに、アプリ連携型プラットフォームのさらなる進化を通じて、建設業務の効率化とユーザー利便性の向上を目指してまいります。
▼本件に関する詳細は、以下の適時開示資料をご参照ください。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5254/tdnet/2725799/00.pdf
会社概要
会社名:株式会社Arent
所在地:東京都港区浜松町2-7-19 KDX浜松町ビル
代表者:代表取締役社長 鴨林広軌
設立:2012年7月2日
資本金:8億11百万円
事業内容:建設・プラント業界向けDX支援、システム開発・販売
Webサイト:https://arent.co.jp/
<本件に関するお問合せ>
ir@arent3d.com






















