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“すっぴん爪”を育てる「育爪」ケア 「女は爪で美人になる」出版記念プレス体験会に行ってみた

 ネイルアートなど、指先のおしゃれを楽しむ人が増えてきましたが、スキンケアと同じく健康な爪を育てるネイルケアについては、まだまだ知られていません。自然で健康な“すっぴん爪”を育てる「育爪」ケアの第一人者、嶋田美津惠さんの書籍「女は爪で美人になる」出版を記念した、プレス向けの育爪体験会が開催され、参加してきました。

  •  都内にある、著者の嶋田美津惠さんのネイルサロンで開催された、プレス向けのミニミニ育爪体験会。会場には女性向けを中心にしたメディアが集まりました。筆者は男性のため、ちょっと場違いな感じもするのですが、指によって爪が薄いという悩みを抱えているため、真剣な面持ちで参加しました。

     ネイルケア本「女は爪で美人になる」著者の嶋田美津惠さんは、素の爪を透明感のある美しい形に育てる「育爪サロン ラメリック」を大阪(梅田)と東京(自由が丘)で経営しています。冒頭のあいさつで嶋田さんは、健康で美しい爪を育てる「育爪」について書かれた著書の内容を簡単に紹介。

     育爪とは、ネイルやトップコートといった装飾をせず、自前の“すっぴん爪”を丈夫できれいな形に育て、整えていくというネイルケア。スキンケアと同じく、爪を健康な状態に保つことで、爪の質を丈夫でつややかに変えていくというものです。

     その方法の基本は、爪にストレスを与えず、栄養状態を良くしていくこと。まずニッパー式、ハサミ式を問わず爪切りで切ることはせず、紙やすりで削って長さを整えます。紙やすりで少しずつ削るということは、その分まめな手入れが必要になりますが、手入れのたびに爪に意識がいくという点でもプラスになるようです。

     そして、薄くて折れやすい、欠けやすい爪はオイルで保湿することにより、徐々に丈夫で柔らかい爪になっていくとのこと。また、爪を使わない指使い(爪を引っ掛けるような使い方をしない)を習得することで、爪と指先とが接着しているピンクの部分を伸ばすことができるそうです。この3つのステップで、自分の爪質を丈夫できれいにしていきます。


     嶋田さんはネイリストになって以来10年間、カラーを塗るなど通常の施術をし、自身もネイルを毎日していたところ、ネイル剤に含まれる溶剤の影響から化学物質過敏症になってしまった経験を語ってくれました。カラーリングやトップコートの施術が不可能になり、ネイルサロンでは爪自体のお手入れだけの施術に切り替えざるを得なかったといいます。

     しばらくして気がつくと、ネイルサロンのお客さんや自身の爪が、カラーやコーティングをしていた頃にあったトラブルから解放され、弾力とツヤ、透明感のあるものに変わっていることに気づいたそうです。それが、健康で美しい自然なままの爪を育てるネイルケア「育爪」の原点なんだとか。

     嶋田さんは「自分自身の爪をいたわることによって、自分と対話することになり、無理をしないでありのままの自分に近づくことができる」と育爪の持つ力について語ってくれました。

     育爪について知ったところで、実際にケアを体験することに。参加したメディアを回り、嶋田さんみずから、ひとりひとりの爪の形を整え、オイルケアの方法を実演してくれます。使われているオイルは、低温圧搾した100%の植物オイルとのこと。


     オイルで保湿することで、白っぽくカサついた爪がしっとりしたツヤを帯びます。今は1回だけなので一時的ですが、毎日続けることでオイルが爪の角質層に浸透して、弾力のある爪になっていくんだとか。水仕事などで爪がふやけた後は、特に乾燥しやすくなっているので、オイルケアをするタイミングとして重要だそうです。



     また、爪に栄養を送る指先の血行を良くするマッサージも大切。特に冷え性の方は重要かもしれません。

     肌の状態を整えるスキンケアと同じように、爪にも保湿やストレスのかからないお手入れが重要、という「育爪」は、簡単に見かけだけを整えるのに比べ、自分自身をより深く知り、いたわることにもつながります。今回の体験会は、限られた少人数で手指の消毒やマスク、フェイスシールドの着用など、新型コロナウイルスの感染防止に留意して開催されましたが、多くの人にも体験してもらいたいイベントでした。

    取材協力:SBクリエイティブ株式会社/有限会社リラロータス

    (取材;咲村珠樹)

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