明治時代に作られた「五大監獄」のうち、唯一当時の建物がすべて現存する旧奈良監獄。ここを会場にしたコスプレイベント「奈良赤レンガ コスプレイヤーズフェスティバル supported by acosta!」が2022年10月8日・9日に開催されます。重要文化財の建物を当時のまま使うコスプレイベントは、今回が最初で最後となります。

 明治の近代司法制度のもと、千葉、長崎、金沢、鹿児島とともに「五大監獄」として1908(明治41)年に建てられた旧奈良監獄。建物群を設計したのは、帝国大学で辰野金吾のもと建築を学んだ山下啓次郎(ジャズピアニスト・山下洋輔さんの祖父)です。

 師である辰野金吾の作風を受け継ぎ、赤レンガに白御影石のアクセントが美しい建物群は、奈良刑務所を経て戦後に奈良少年刑務所となり、2017年3月の廃庁まで使われました。廃庁に先立つ2017年2月には、建造物17棟・レンガ塀2基と敷地が国の重要文化財に指定されています。

旧奈良監獄庁舎

 この「旧奈良監獄」の建物を使い、開催されるコスプレイベントが「奈良赤レンガ コスプレイヤーズフェスティバル supported by acosta!」。今後、建物を利活用した資料館とホテル(2024年開業予定)に改装されるため、旧監獄・刑務所としての建物のまま、コスプレ撮影ができるのは今回が最初で最後の機会です。

 ロマネスク様式の表門や庁舎、放射状に配された収容棟と中央監視所など、本物ならではの雰囲気は色々とイマジネーションをかき立てられそう。どんなコスを合わせるか、面白そうですね。

 会期は2022年10月8日・9日の2日間で、両日とも9時~17時半。参加プランは現地集合プラン(5000円)と、近鉄奈良駅からのシャトルバスを含んだプラン(6500円)の2種類あり、参加申し込みなど詳しい情報は公式サイトに掲載されています。

中央監視所と収容棟入口

 会期は2022年10月8日・9日の2日間で、両日とも9時~17時。参加プランは現地集合プラン(5000円)と、近鉄奈良駅からのシャトルバスを含んだプラン(6500円)の2種類あり、参加申し込みなど詳しい情報は公式サイトに掲載されています。

情報提供:株式会社ハコスタ

(咲村珠樹)