「生後0日から人の手で育てた」とまるで本当の我が子のように紹介されたのは、カノコスズメのあめくん。ペンギンのような見た目が可愛らしく、飼い主さんに撫でられてうっとりと目を細める様子を収めた動画が、ツイッターで200万回以上再生され、話題になっています。
カノコスズメを育てることにずっと憧れていたという飼い主さん。しかし、警戒心が強くて臆病な性格の子が多く、繁殖も難しいとされています。どうしようかな……と迷っていたところ、鳥飼いの知人に譲渡してもらえることになり、つがいで飼うことを決意しました。
2羽の間には赤ちゃんが生まれましたが、程なくして育児放棄されることに。そこで、生後間もない状態から飼い主さんが育てることとなったのが、今回の動画に映っているあめくんです。
以来、愛情たっぷりに育てられてきたのでしょう。飼い主さんに触れられても、嫌がるどころかとても気持ちよさそうにしている表情が印象的です。動画だけを見ると、とても警戒心が強く臆病な性格だとは信じられません。
他にも、マメルリハ、キンカチョウ、ヒノマルチョウと、たくさんの種類の鳥たちと暮らす飼い主さん。鳥はもともと群れで暮らす生き物なので、同種が複数羽になるよう飼い、安心できるよう気遣っているとのこと。
飼い主さんの育て方が良いのはもちろんですが、こうした仲間のいる環境が、あめくんが安心して暮らせる一因となっているのは間違いなさそうです。
加えて、飼い主さんは「カノコスズメは人の手で育てても、手のりにならない場合もあるのでお迎えは計画的に」と、注意喚起しています。
「生体代は安価なものの、食費や医療費、暖房代もかかり、毎日の健康管理や遊びの時間確保も必要」とカノコスズメと生活を共にする難しさを語ってくれました。
ツイートにあるように、生後0日から愛情を持って育て上げた飼い主さんだからこそ、ここまで懐くようになったということ。安易なお迎えは飼い主、スズメ双方にとってストレスを招く恐れがあるので、事前に入念に調べ、ペットショップでしっかり話を聞いたうえで飼育を決めるようにしましょう。
生後0日から人の手で育てたカノコスズメの末路 pic.twitter.com/95bWkKMnqx
— 小鳥ごま子@鳥物語展 (@tozantomusic) October 12, 2022
<記事化協力>
小鳥ごま子さん(@tozantomusic)
(清水野明香)