2018年1月15日(現地時間)、フランスの第123オルレアン=ブリシー空軍基地でフランス空軍の新型輸送機、C-130Jスーパーハーキュリーズ初号機の受領式典が行われました。

 フロランス・パルリ国防大臣も出席したこの式典、1987年に就役した輸送機C-130Hハーキュリーズの30周年も兼ねて行われました。C-130Hは、4機導入予定のC-130Jが全機就役するのと入れ換わりに退役することになります。

 C-130J-30スーパーハーキュリーズを受領したのは、第123オルレアン=ブリシー空軍基地の第62航空団。現在C-130Hを運用している第02.061飛行隊「フランシュ=コンテ」に配備されます。

 式典でスピーチしたフランスのパルリ国防大臣は「C-130Hはおよそ30年にわたってほぼ毎日、この第123基地の駐機場にありました。またフランスだけでなくバルカン半島、アフガニスタン、カンボジアなどフランスが関与した国連ミッションでも力を発揮してくれました。C-130Hはフランスの自由と平和のため、空軍に求められる任務を十分に果たしてくれました。この度、就役から30年を経過したC-130Hの代替として、4機のC-130Jを選定し、その最初の機体がこのオルレアンの地にやってきました。C-130Jは特殊作戦を含む様々な任務に対応します。さらにヘリコプターへの空中給油も可能です。今日、スーパーハーキュリーズの到着によって、新たな軍事空輸のページが開かれます。この近代的なエレクトロニクスによる飛行機は、多くの分野でのニーズを満たすことでしょう」と、これまでのC-130Hの30年にわたる実績をたたえ、新たなC-130Jに対する期待を語りました。

 フランス空軍のC-130Jは、通常の輸送機型であるC-130J-30が2機と、空中給油機型のKC-130Jを2機、合計4機導入される予定です。

PHOTO:Lockheed Martin

(咲村珠樹)