窓際に置いてあった鏡の光が部屋の中のものを焦がして、火事になりそうになったというツイートが話題となっています。
とあるツイッターユーザーが遭遇したこの出来事、外出先から帰宅して玄関を開けた時にとても焦げ臭く感じ、とっさに火事だ!と慌てて部屋の中を見たそうです。
不幸中の幸いな事に、火の手は上がってはいませんでしたが部屋に置いてあったものの一部が焦げていました。
焦げたところは、棚の上に置いてあったビデオデッキと収納ボックス。光が当たったと思しき部分が帯状に焦げています。
この焦げが発生した原因は、机の上に置いてあった化粧用の鏡(拡大鏡)。これが太陽の光を集め一点に反射させ、焦点となった部分に強い熱を発生させる事でこのような事態となってしまったようです。この焦点ができることで拡大されて見える仕組みとなっているのですが今回はそれが裏目に出てしまったようです。
これは「収れん火災」とよばれ、鏡をはじめ、水を入れたペットボトルやガラス玉、金魚鉢などの透明で曲面を持つものが起こすことで知られています。こうして実際に焦げた状態を見るとドキッとしますね。この収れん火災を予防するためには直射日光が当たる場所にガラス製品やペットボトルなどの透明なものを置かない、カーテンを閉めて遮光するという方法があります。
また、屋外においても猫除けに水を入れたペットボトルを置いたりしている風景が見られますが、燃えやすいものが焦点となる位置に置いてあったりすると、そこから火災が発生する事もありえます。ウッドデッキに置いたテーブルの上のペットボトルが光を集め、近くにあったドライフラワーや新聞紙に引火、殺虫剤のスプレー缶が爆発したという事例もあります。(福岡市消防局 ペットボトルの「収れん」による火災事例について より)
屋内外を問わず、よく晴れた日に光を集めやすいものを日向に置いておくのはかなり危険。冬場は空気が乾燥しやすく火災の発生も多い時期ですがこういった収れん火災は思わぬところから発火しますので季節を問わず気を付けたいものですね。
<記事化協力>
匿名ユーザーさま
(梓川みいな)