現代において、自家用車内で音楽を聴く方法と言えば、Bluetoothを使って、スマホ等外部機器と接続する手段が主流ですが、まだ一般的でなかったひと昔前、こんな機器があったのをご存じでしょうか?

 中古車販売を行う「U-Selection」公式Xアカウントが紹介したのは、何やらカセットテープのような外見をしたカーグッズ。本体からはコードが伸びているようですが……これはもしや!

 そう、この機器はカセットデッキに挿入し、コードの先に付いているイヤホンジャックを、ポータブルCDプレーヤーなどに接続することで、カーオーディオで再生できるという優れモノ。「カセットアダプター」と呼ばれる機器です。

カセットアダプター

カセットアダプター

 同じような性能を持つ機器としてFMトランスミッターもありますが、電波を使わない分ノイズが出にくいという点で重宝されました。40~50代ぐらいの方であれば、CDデッキが車についていなかったため、代わりにこれを使っていた……という方もきっと少なくないことでしょう。

 投稿を行ったU-Selectionの冨塚さんに話を聞くと、このカセットアダプターは仕入れた車のカセットデッキの中に入りっぱなしになっていたのだそう。自身としても馴染みがあり、懐かしさを感じるアイテムだったことから、「これが何か知ってますか?」と問いかける形でXに投稿を行いました。

「これが何か知ってますか?」と問いかける形でXに投稿

 すると、返信や引用投稿が続々。「以前使っていました」という方や、「今も現役で使っています」なんて方も。

 なお、このカセットアダプター、もちろん現在も販売されており、中にはBluetooth接続に対応したものもあるなど、進化をとげています。空前のレトロブームである昨今。ひょっとすると需要の再燃が起きる……かもしれません。

<記事化協力>
U-Selection公式Xアカウント(@U_Selection7072

(山口弘剛)