JA共済連が「効率重視の現代を生きる若者と農業に対する意識」を調査。その結果、20代の半数が「タイパ疲れ」を感じている一方で、自給自足の生活に憧れていることが判明したそうです。
さらにタイパ疲れを感じている20代の約6割が「将来農業をやってみたい」と、農業への関心が高い結果となっています。
JA共済連では、新たな農業の担い手に向けた支援をはじめ、さまざまな農業振興活動に取り組んでいることから、次世代を担う20代の男女1万人を対象に調査。
現代社会は「タイパ」(タイムパフォーマンス)が重視されており、20代の74.3%が「タイパは重要」と回答する一方で、56.1%が「タイパ疲れ」を感じています。
タイパ疲れを自覚する20代は、あえて手間をかけることや自給自足の生活に憧れ、地方移住して自然の中で働きたいという意識が高く、「将来農業をやってみたい」と答えた人も60.2%となっています。
将来農業をやってみたい20代男女700人に農業の魅力を聞くと、上位は「自然と向き合える」、「自分と向き合える」、「成果や過程が目に見える」。
農業をやってみたい20代のうち、大学生200人に就農への道のりについて聞くと、93.5%が「すぐに農業を始めない」と回答し、まずは社会人としての経験を積み、安定した収入を得た上で、ネクスト・キャリアとしての就農を考えているようです。
さらに将来農業をやってみたい大学生の67.5%が「将来就きたい職業を見据えて、ファーストキャリア・セカンドキャリアを選んでいる」と答えており、就農を見据えたキャリア選択をする人が多い結果となっています。
農業を始めたい年齢は「40代までに」が4割。将来やってみたい農業は人や社会とつながる持続可能な「半農半X型」で、専業農家ではなく自分がしたいことと「複業」する農業が理想と考える20代が多いようです。
将来、農業を始めることに備えて準備を行っていることがあるかを聞くと、全体の約半数(56.0%)が何らかの準備を始めていると回答。今後農業について学びたいことは、「農家経営」や「栽培方法」、「起業のための補助制度」などが上位に挙げられていました。
農業キャリアコンサルタントの深瀬貴範さんによると、自分らしく働きたいと思う若い世代にとって、「農業」は魅力的な選択肢として注目されているとのこと。さらに自分が作った野菜を「おいしい」と言ってもらえるなど、「農業は介在価値を確認できる仕事」と説明。
以前は農業の仕事内容を理解されていないことがあったものの、現在はネットで情報検索できたり、イベントで話を聞いたりすることもできる時代です。
JA共済が広めている「農作業事故体験VR」では農作業事故につながる「無意識」「無理」「無茶」の3Mを学ぶことができ、事前のリスク回避が可能。深瀬さんも「ぜひ一度体験していただきたい」とすすめます。
このように農業に対して学べる環境が以前よりも整ったことによって、若い人たちの仕事の選択肢に農業が加わり、身近になってきたことも人気になっている要因と語っていました。
情報提供:JA共済連