2017年に東日本での販売が終了した、明治のスナック菓子「カール」。
スナック菓子の定番というイメージがあったため、東日本在住の筆者はかなり衝撃を受けた記憶がありますが……なんと最近、「カール」によく似た商品が東日本のスーパーなどで目撃されているそうです。
■ 「パックル」の製造者は「キャラメルコーン」などで知られる株式会社東ハト
SNSなどで「カールに似てる」と話題のスナック菓子。黄緑色の背景に、濃い緑色の囲み枠。その中には、払いの部分がくるんと丸まった独特なフォントで「パックル」という商品名が、大きく書かれています。
パッケージは、じっと眺めていると、脳裏に麦わら黒ひげの陽気なオジさんがぼんやりと浮かび上がってくるような、既視感たっぷりのデザイン。
商品名こそ「カール」には遠いですが、「パックル」は「パックル」で別角度からの潔さに溢れています。
パッケージの表面には「パクパク満足」、裏面には確認すると「パクっと食べやすい」とあることから、口当たりをイメージしたワードだということが分かりますが……。
海外メーカーの仕業か?と思いきや、製造者は株式会社東ハト。「キャラメルコーン」などで知られる、バリバリの国内メーカーです。
2月3日に発売されたこの「パックル」は、「まろやかチーズ味」と「コク旨カレー味」の2種類展開。一部エリア(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・山梨・新潟・長野)での先行販売で、全国販売は順次開始される予定とのことです。
なぜ東ハトがこんな攻めた商品を……というのはメーカーのみぞ知る領域。我々消費者にできるのはただ「なんか似てるなー」と思いながら頂くのみです。
■ 「パックル まろやかチーズ味」を実際に食べてみた
この「パックル」、筆者の近所にはなかなか売っておらず……。数十店舗を回ってようやく「まろやかチーズ味」だけ手に入った、という状況です。そのため、今回は「まろやかチーズ味」のみをお届けします。
パッケージは先ほども述べた通り緑ベースのデザイン。「カール チーズあじ」のものと非常によく似ています。
価格はオープン、参考小売価格は税込164円。筆者が購入したスーパーでは税込150円でした。
封を開けると、懐かしいチーズの香りが鼻腔をつきます。おぉ……懐かしい、このチーズ感。
部屋中がチーズの匂いに包まれるので、一歩足を踏み入れた瞬間に「お、カール食べてるね」って分かるんですよね。まあ今食べてるのは「カール」ではないんですけど。
ただ「パックル」のチーズは「カール」とは少し異なる風味。「カール チーズあじ」が6種類のチーズをブレンドしているのに対し、「パックル まろやかチーズ味」の方はチェダーとカマンベールの2種類。
そのためか、よりストレートに個々のチーズの香りを感じることができます。個人的には特にカマンベールが強いと思いました。
手のひらに出してみると、見た目はほぼほぼ「カール」。黄みがかったオレンジ色をした、アーチ型のスナック菓子です。筆者の記憶違いでなければ、サイズは「カール」よりもやや小ぶりでしょうか。
早速パクっと口に入れてみますと、口の中に広がるチーズの香り!嗅いだときにはカマンベールを強く感じた筆者ですが、味の方はそこまでではありません。2種類がブレンドされた、マイルドなチーズ味です。
食感もやっぱり「カール」ちっく。歯を突き立てるとサクふわっとした軽やかな食感、そして砕いた後はしゅわっと舌の上に溶けていきます。な、懐かしい……。
ただ「カール」の方がより食感が軽いイメージです。「パックル」も似たような軽い食感ではありますが、「カール」よりもややしっとりとした感じがあります。
西日本に縁が薄い筆者は、2017年の販売終了以来、片手で数えられるほどしか「カール」を食べてきていません。
そんな筆者の記憶の中にある「カール」と、今回食べた「パックル」は味も見た目もほぼ同じだと感じました。
筆者と同じく「カールの記憶が薄れているユーザー」であれば、この「パックル」は、「カール」に代わる新たなコーンスナックとして、十分すぎるほど楽しめるはず。
なかなか手に入りづらいかもしれませんが、もしお店で見かけた際には、試しに購入してみてはいかがでしょう。
(ヨシクラミク)