
UPBOND株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:水岡 駿)が、バリューコマース株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 最高経営責任者:香川 仁)と共同開発する「Web3レジカード*¹」の実証実験が開始されました。
「Web3レジカード」は一度ユーザー登録をすると、宿泊先が変わっても同サービスが導入されている施設であればユーザーは何度もレジストレーションカード記入が不要となり*²、セルフチェックインが可能となるサービスを目指しています。これによりユーザーにはより良質な旅行体験を提供できると同時に、宿泊施設にとっても煩雑なフロント業務と人手不足を解消することとなります。
【旅行業界の課題】
2025年1月のインバウンド客は前年同月比40.6%増の378万を超え、過去最高を記録しました*³。インバウンド客のなかには、複数回日本を訪れ長期滞在し複数箇所を巡る場合もあります。宿泊施設が変わる度、チェックイン時に必要なレジストレーションカードへの記入、パスポートの提示、本人確認等、フロントで行われる手続きをくり返すことへの不満を抱えています。
宿泊施設にとっても、さまざまな国から訪れるインバウンド客への対応には多言語でのコミュニケーションが求められ、フロント業務の負担が増加しています。そのため、チェックインにかかる工数を削減し、より質の高いサービス提供に注力したいというニーズが高まっています。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/65959/64/65959-64-fbfb874226a3f89ba29d771d673b25e1-2667x1779.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【Web3レジカード開発完了後に可能になること】
宿泊利用者はホテル予約後、次世代型インターネット概念である「Web3*⁴」とレジカードの機能を組み合わせた「Web3レジカード」の登録案内を受け取ります。この仕組みにより、特定の組織に個人情報が集約されることなく、利用者自身が主体的にデータを管理できるようになります。
「Web3レジカード」を利用する場合、宿泊者はスマートフォンを使って顔写真を含むパスポート情報などを事前に登録します。チェックイン時には、登録済みの情報の中から必要なデータを選択して施設に提供し、宿泊施設はその情報を基に予約確認やゲストの個人情報の取得・保管を行います。さらに、「Web3レジカード」は多言語対応*⁵しており、宿泊者と施設双方にとって、よりスムーズで快適なチェックイン体験を提供します。
「Web3レジカード」は、ユーザー自身が個人情報の管理や提供先のコントロールを行える「Login3.0*⁶」技術を基盤としています。旅行先で「Web3レジカード」と連携した外部サービスがある場合、ユーザーは必要な情報のみを選択して提供できるため、煩わしい入力作業が不要となり、宿泊を含めた旅全体の利便性と満足度が向上します。また、自身のデータがどこに共有されたかを把握・管理できるため、より安心して利用することが可能です。
【実証実験概要】
・ 実験開始日:2025年4月18日(金)
・ 協力施設:京王プレリアホテル京都烏丸五条
京王プレリア社のプレスリリース:https://www.keioprelia.co.jp/kyoto/news/web3/
バリューコマース社のプレスリリース:htps://www.valuecommerce.co.jp/news/c_press/6217/
今回の実証実験では、「Web3レジカード」がサービスとして提供予定の下記機能 について再検証します。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/65959/64/65959-64-3b956f8d535eb369d928db30b59df657-1301x727.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
※ 京都市の条例*⁷により、「パスポート写真と本人の突合」はフロントでの対面目視と施設側の承認が必要となります。
【UPBONDの立場と展望】
UPBONDは、今後もユーザーが自らの情報を主体的に管理・活用できる仕組みを開発し、より良い社会インフラの構築に貢献してまいります。
【注】
*¹Web3レジカード…W3C(インターネットの国際標準化団体)が定義する、個人が自分のデジタル身
分証明を自己管理し、レジカードとして活用できるようにしたもの。
*²自治体の条例等により、Web3 レジカードが提供予定の全機能を使用できない場合もあります。
*³日本政府観光局(JNTO)報道発表『訪日外客数(2024年11月推計値)』
https://www.jnto.go.jp/news/press/20250219_monthly.html
*⁴Web3…従来のWeb(Web1.0およびWeb2.0)は、中央集権化されたサーバーやプラットフォーム上
で情報やサービスを提供してきたが、Web3では分散型の技術を活用して、ユーザーがより自己主導
的にコントロールできるWebを目指しています。
*⁵本実証実験では、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語に対応しました。
*⁶Login3.0…個人主権型のログイン基盤
*⁷2020 年4月 改正旅館業適正化条例に基づく
【UPBOND株式会社について】
「個の力で、社会をつむぐ」をミッションに掲げ、個人にライフログのフルコントロールを提供する個人主権型のライフログプラットフォームの実現を目指しています。主なサービスとして、企業のIDに関連する課題を解決する個人主権型のログイン基盤「Login3.0」、個人のライフログを活用したAIエージェントサービス「Login3.0 with AI Agent」を提供しています。」
https://upbond.io/
<本件に関する報道関係のお問い合わせ先>
UPBOND株式会社 広報担当
E-mail:pr@upbond.io