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「大阪のおばちゃんことば」で“おせっかい”をデザイン ー 京都芸術大学大学院 × OMO7大阪、現場に変化を生む研修を実施

update:
   
学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学
~研究成果とホスピタリティ実務が出会う、社会実装型の連携事例~



京都芸術大学大学院 学際デザイン研究領域の研究チーム「きっかけのコミュニケーションラボ」と、街ナカホテル「OMO7大阪(おも)by 星野リゾート」は共同で、OMO7大阪のサービススタッフを対象にしたコミュニケーション研修「おせっかいプロジェクト研修」を2025年6月に実施しました。

本研修では、「大阪のおばちゃんことば」を活用し、現場スタッフが“声かけ”のきっかけを学びながら、業務における気づかいの言語化と行動変容を促進するプログラムが展開されました。研究と実務が接続する取り組みとして、現場内でも継続的な実装に向けた動きが始まっています。


研修の概要
本研修は、京都芸術大学大学院 学際デザイン研究領域の研究員である青山優里さん・長谷川霞さん(修了生)によって企画され、OMO7大阪のスタッフも参画し、業務に即した設計で実施された実践型のプログラムです。2025年春、同ホテルを会場に、「大阪のおばちゃんことば」を通じた“おせっかい”の接客術を学ぶワークショップ形式で展開されました。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/26069/568/26069-568-0f5ee10afbfd3ddde6f5039793d95730-2048x1365.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



研修では、「どこ行くん? 一緒に行こか?」「ちょっと助けたって」など大阪らしい表現を声に出して練習したのち、チェックイン対応や館内案内など実際の業務を想定したペアワークを実施。参加者は、自分なりの「おせっかいフレーズ(OMOフレーズ)」を考案し、最終的に接客シーンごとの「おせっかい注力スクリプト」を作成して現場に持ち帰る構成となっています。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/26069/568/26069-568-8e43309493bb7db20e093504ded98db2-2048x1365.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



さらに、研修後の行動変容を後押しする仕組みとして、16マスの「おせっかいビンゴ」も制作され、今後は社内での活用が期待されています。

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/26069/568/26069-568-9e8acf4d30c04f4f476fe27ac25d1467-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
実際に活用されている「おせっかいビンゴ」

研究成果を活用した企業研修の実施背景
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/26069/568/26069-568-df65e03d428006de746fe6759c47a39c-2048x1365.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


この取り組みは、京都芸術大学大学院 学際デザイン研究領域の修了研究をもとに生まれました。同領域では「旧きを知る文化・伝統の探究力」と「未来を構想するデザイン思考の創造力」の両軸から、チームで社会課題解決に取り組むことが特色です。
研修を企画した、青山優里さんと長谷川霞さんは、「小さな援助行動(親切)ができる社会とは?」という問いを出発点に、「大阪のおばちゃん」のことばに着目。日常の声かけを促すワークショップを開発し、修了後も研究員として実装と改良を続けてきました。
一方、OMO7大阪では、“なにわラグジュアリー”というブランドコンセプトのもと、地域とのつながりや“おせっかい”なホスピタリティを大切にしてきました。今回の研修は、現場に即した言語と行動を再構築する目的で企画され、設計段階からサービスチームのスタッフが参画。実際の業務シーンを前提に、内容が磨かれていきました。

研修後の変化と今後の活用展望
研修の最後には、参加者一人ひとりが「自分が現場で使いたい言葉」を言語化するワークに取り組み、日々の業務に即した具体的な“おせっかいアクション”を描き出しました。参加者からは「同僚の“おせっかい”の視点を共有できた」「自分なりの声かけの型ができた」といった声が寄せられ、チーム内での相互理解や行動の前向きな変化につながっています。

[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/26069/568/26069-568-6cea4da41f242483c1e32c77468b5f79-2048x1365.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



OMO7大阪では今後、社内プロジェクト「S-pro(※)」が中心となり、研修で生まれたスクリプトやビンゴを用いた継続プログラムを展開予定です。また京都芸術大学としても、本事例を通じて「研究を社会に橋渡しする学びのあり方」を発信し、他地域・他分野との連携も見据えています。

※サービス・プロフェッショナルとサービスチーム・プログラムの2つの意味を掛け合わせた社内造語。“S-proリーダー”と呼ばれるスタッフを中心に、より良いサービスを追求しています。

本プロジェクトの取材記事を「京都芸術大学WEBマガジン 瓜生通信」で読めます。
記事はこちらのリンクへアクセスください。

【京都芸術大学大学院 学際デザイン研究領域 きっかけのコミュニケーションラボ】
援助行動(向社会的行動)の中でも「小さな親切行動」に焦点をあて、日常の小さな援助行動が増えるきっかけを生む「大阪のおばちゃんことば」を活用したワークショップを開発。開発にあたっては、社会言語行動学・方言学の観点や、インストラクションデザインの要素を織り込み学際的にアプローチを行っている。日本教育工学会、社会言語科学会での研究発表や、企業向けの研修提供など、学術的裏付けと社会実装を両輪で取り組む。
https://graduate.air-u.kyoto-art.ac.jp/art/ids/study/760/



[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/26069/568/26069-568-f8ae65f1705f506e9697b739693fe383-964x540.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

【京都芸術大学大学院 学際デザイン研究領域について】「学際デザイン領域」旧きを知る文化・伝統の探求力と、未来を構想するデザイン思考の創造力という両軸を主とした学際的実践によって、既存の専門分野の枠を超えて人と社会の課題に向き合う新しいデザインの可能性を探求する研究領域です。社会・地域・企業など多様なフィールドにおける実践を通じて、現代に求められる創造的な価値創出を目指している。
https://www.kyoto-art.ac.jp/tg/field/Interdisciplinary-design/







[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/26069/568/26069-568-9aac7855e5d7be0c555b9f312ed571c6-3900x2601.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

【OMO7大阪 by 星野リゾートについて】「なにわラグジュアリー」をテーマにした街ナカホテル。旅のテンションを上げる「OMOベース」や、街に出て楽しむための「ご近所マップ」、街をこよなく愛するスタッフ「ご近所ガイド OMOレンジャー」によるガイドツアーなど、宿泊にとどまらない新感覚な観光体験を提案。
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo7osaka/

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