年を重ねるごとに写真の自分が嫌になる人は少なくありません。時たま撮られる自分の写真をみて、「老けた」「太った」「顎がたるんでいる……」なんてショックを受けることが珍しくないからです。若い頃の記憶があるからこそ、つい比較してしまうわけですが、そんな人たちの心にしみる名言が話題になっています。
紹介したのは、漫画家の横山了一さん。漫画家で奥様の加藤マユミさんが描いた漫画と共に「最近この言葉がしみる…」と紹介したところ、7万超えていいねがつけられるほど大反響となっています。
漫画に描かれたのは、家族で団らんしていた時のこと。マユミさんの母であり横山さんにとっては義母にあたる「神戸のばあば」も集まって、楽しい時間を過ごしていました。
すると孫と遊びながらお母さまが、「今のうちに家族写真をたくさん撮った方がええでー」とマユミさんに何気なく語りかけてきたそうです。いつか思い出を振り返る時のために、記録に沢山残しておきなさいよというアドバイスでしたが、マユミさんついこんなことを言ってしまいます。「えーでも…私老けてきたから 最近あんまり写真うつりたくないねん…」。年と共に自分の容姿に少し不安を感じているようです。しかし、すかさずお母さまが一喝。
「あんたアホか!!残りの人生で今この時が常に一番若いねんでっ!!」
この言葉はマユミさん、横山さん夫婦ともに心に残る名言となったのでした。そして漫画を紹介したツイートにも、「説得力あります」「これ名言ですよね!」「素晴らしい!」「ごもっとも」など共感したという声が続々よせられていました。
若い頃はあまり躊躇わずに写ることのできた写真。年をとるごとについ若い頃の自分と比べてしまい写ることに臆病になってしまいがちですが……残った写真を数年後にみてみると、当時はあれほど嫌だった写真が「あぁこの頃はまだ若かった」と思えるので不思議です。それに子供との時間は一瞬一瞬が貴重。常にあっという間に過ぎ去っていきます。
子供と撮る家族写真は、自分の年もそうですが、何より子供の成長を感じさせる貴重な記録になります。今は見返して少し嫌でも、数年後、数十年後の自分や家族にとっては、きっと大切な宝物になるのではないでしょうか。写真って、懐かしさの他に、当時の幸せな気持ちも蘇らせてくれることもありますからね。
嫁さんが前に描いた義母の漫画なんだけど、最近この言葉がしみる… pic.twitter.com/A1VuuDvPLO
— 横山了一 (@yokoyama_bancho) October 7, 2018
<記事化協力>
横山了一さん(@yokoyama_bancho)
加藤マユミさん(@katomayumi)
(宮崎美和子)