カリカリ梅の「梅しば」シリーズが有名な村岡食品工業株式会社は10月に、紫色が目を引く「カリカリ梅 ぶどう味」を販売開始しました。
SNSなどで密かに話題になっていたこちらの商品、ようやく見つけたので、食べてみました。
■ 9月に探しても見つからなかった「カリカリ梅 ぶどう味」をついに発見
「カリカリ梅 ぶどう味」は「梅しば」とは違う、「あまいカリカリ梅」シリーズの新作として登場した商品。
メーカーの公式HPでは「2025年10月発売」となっていますが、個人がSNSやブログなどにあげていた情報を参照すると、一部コンビニエンスストアにて9月ごろから販売されていた模様です。
筆者も同じく9月ごろに「カリカリ梅 ぶどう味」の情報を見かけ、そのビジュアルのあまりの禍々しさに、一目惚れ。何十店舗と巡ったのですが、なかなか見つからず……。
諦めかけていたところ、先日、ついにドン・キホーテのレジ横で大量に積まれているのを発見しました。
10粒や20粒ではきかない「カリカリ梅 ぶどう味」の山に、思わず「なんじゃそれ」と心のなかで突っ込みつつ、待ち望んだ出会いに歓喜。3個ほど購入してきました。価格は1粒65円です。
改めて調べてみたところ、どうやら一部コンビニエンスストアでの販売は「限定」ではなく「先行」。メーカーの販売開始に合わせて、広く展開を始めたようです。
■ これはぶどう……?それとも梅……?味と香りに混乱しっぱなし
パッケージはぶどう味らしく紫をあしらったデザイン。
“ぶどう味の梅”というのが、冷静に考えなくてもよく分からなくて面白いです。果実に別の果実の味をかけ合わせるという発想、大胆すぎませんか。
パッケージを開封すると、形やサイズは同社の「梅しば」と同じですが、色は青みがかった紫色。ネットの写真で見ていたよりもずっと禍々しい。そして一見しただけでは梅なのかぶどうなのか分かりません。
鼻を近づけると、真っ先にやってくるのは、デフォルメされたぶどう味のフレーバー。梅からするはずのない香りに、まず混乱します。するとぶどうの奥から今度はすっぱさがやってきて、すぐに梅の香りへと変化。
これはぶどう……? 梅……? 鼻の奥が混乱しっぱなしですが、嫌な香りではありません。美味しそうな雰囲気は確かに漂っています。
切ってみると、梅は中までしっかり紫色。少し毒々しさを感じて、かじるのが怖くなってきます。中を見ても、梅なのかぶどうなのかは分かりません。
恐る恐る一口かじれば、食感は間違いなくカリカリ梅。そして味は香りと同じく、まずぶどうの甘さがやってきます。第一印象は甘い。ぶどう味のグミやキャンディーを口にしたときのような味がします。カリカリ梅らしいすっぱさはありません。
そして、これもまた香りを嗅いだときと同じく、遅れてカリカリ梅の爽やかな味がやってきます。すっぱさもあるにはありますが、顔をしかめるほどではなく、“爽やか”の範疇です。
ただこの甘さと爽やかさがほどよくマッチしていて美味しいです。これまですっぱいカリカリ梅しか食べたことがなかった筆者としては、非常に新鮮な感じがしました。
しかしやっぱり「これは結局、梅? ぶどう? どっちなんだ?」という疑問は最後まで残り続けます。
全体としてはややぶどう味が勝る感じはしますが、間違いなく梅味もあり……まさに「カリカリ梅 ぶどう味」としか言えない食べ心地がしました。
(ヨシクラミク)












































