現在、宝塚市立手塚治虫記念館では「“萬画(マンガ)”~石ノ森章太郎の世界~」が開催されている。
石ノ森章太郎は言うに及ばずの日本を代表する漫画家で、手塚治虫は「マンガの神様」、石ノ森章太郎は「マンガの王様」と呼ばれたほど、現在の日本漫画界に絶大な影響を残した人物。
ちなみに、今回の企画展。タイトルの表記で「マンガ」を「萬画」としているのにお気づきだろうか?
これは、1989年に石ノ森が「マンガはあらゆる事物を、一から萬の駒により表現でき、万人の嗜好に合う、無限大の可能性を含むメディアである」として「萬画宣言」行ないそれに由来するもの。以降彼は「マンガ」の事を「萬画」、自身の職業を「マンガ家」ではなく「萬画家」として表現している。
さて、話は戻るが今回開催されている企画展。生前、石ノ森が手塚のアシスタントを務めたこともあり、以降生涯に渡って交流があった縁で実現している。
展示されている作品は「サイボーグ009」「仮面ライダー」などの代表作をはじめ、手塚との交流エピソードに至るまで幅広くその生涯の活動について紹介されている。
その他、企画展の目玉として気になるのが、2月11日14時から先着50名、参加費無料(入館料は別)で行われる、石ノ森のアシスタントで現在は「平成仮面ライダー」のキャラクターデザイナーとして知られる早瀬マサトのトークショー。ファンとしての思いは勿論、実際に仕事を傍で見てきた経験、石ノ森の魅力やエピソード、そして、遺志を継いで描く立場としての気持ちや今後の作品などについて語られる。
「“萬画(マンガ)”~石ノ森章太郎の世界~」は、宝塚市立手塚治虫記念館2Fで2月20日まで開催。休館日は毎週水曜で、開館時間は9時30分から17時まで。入場料は大人700円、中高生300円、小学生100円が必要。
●関連URL
▼宝塚市立手塚治虫記念館
https://www.city.takarazuka.hyogo.jp/tezuka/
▼石森プロ
https://www.ishimoripro.com/
(C)石ノ森章太郎プロ
※石ノ森章太郎の「ノ」の字は、前後の“石”と“森”に比べて、小さい文字になります。