漫画家の竹宮惠子さんが2014年4月1日から、京都精華大学の新学長に就任することが発表された。
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竹宮惠子さんは同大学のマンガ学科教授を現在つとめている。現職の坪内成晃さんが(69歳)が2014年3月31日に退職することに伴い、専任教職員全員が等しく投票権を有する学長選挙により選出。2013年12月7日に開催された学園理事会で決定した。
竹宮惠子さんは、1950年徳島県生まれ。68年『週刊マーガレット』(集英社)の新人賞に佳作入選した「リンゴの罪」でデビュー。代表作「風と木の詩」「地球へ…」で小学館漫画賞受賞。両作品は共にアニメ化されている。2000年に京都精華大学の教員となり、マンガ制作の技術指導に加え、カリキュラムや教材作成などマンガ教育の体制づくりに尽力。2008年から4年間、マンガ学部長をつとめた。
今回決定した学長任期は2014年4月1日からの4年間。学長就任について竹宮惠子さんは次のようなコメントを発表している。
【竹宮惠子さん就任コメント】
思いがけないことになり、自分で役に立つのか心配しながらの就任となりました。京都精華大学は他大学と違うところがたくさんあり、今回の自由選挙についても「珍しい」と思われた方も多いと思います。職員も教員も平等に選挙権を持ち、従って、学長も一般の教員も大きな差がないのがこの大学の特徴です。
ご多分に漏れずこの大学も改革を求められておりますが、私がマンガ家であり、実務をこなす業界にいたことが役に立つとすれば、良きにつけ悪しきにつけ結果を出し、その結果を持って次に踏み出すという極めてわかりやすい方法論と、高い理想を掲げて、その理想からのトップダウンを目指す体質であるということでしょうか。
マンガ学部のことだけではなく大学全体のことを目配りする立場になり、他分野についてはまだよく知らないことも多いのですが、知らないということは「素直に学べる」ということでもありますから、各分野の方々にしっかり相談して前進して行きたいと考えております。皆様のご指導、ご鞭撻をどうぞよろしくお願い申し上げます。