トリュフの産地として有名なプロヴァンス地方のあるフランスではトリュフと生卵を瓶の中に入れて1週間ほど置いて香りをつけたトリュフ卵でオムレツをつくったりするそうなんです。トリュフの濃厚な香りを吸った卵はそれはそれは強いトリュフの香りを放ち、うっとりするほど美味しいのだとか。
だがしかーし。トリュフなんて高級品、庶民には手がだせません。
というわけで、トリュフ卵にヒントを得て今回はシソ、ローリエ、バニラの香りのコーヒーと、身近な材料をつかって「香り卵」をつくってみました。
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つくり方は超簡単。 香りの元と生卵2つをフリーザーバッグ入れて密封し冷蔵庫で1週間保管します。卵は呼吸するので、その間に香りがつくことを期待しましょう!
■とりあえずTKGで試食
卵といえばTKG!卵かけごはんですね。1週間香りの元と一緒に寝かした卵でやってみました。ちなみに味は香りがわかりやすいように、今回は「塩卵かけごはん」に。実験で食したのはシソ版です。
結果は?
卵かけごはんは新鮮な卵でやってこそのメニューだということをすっかり忘れていました……。袋に入れた時点は新鮮でしたが、1週間も経過した卵は残念ながら腐ってはいないものの生で食べるにはつらいものがあり、オススメはできない仕上がりになってしました。痛恨。
■次に卵焼きで食す
▼シソ
さすがに1週間も置いたので、開けたときにシソの葉が茶色に変色していました。腐ってはいないものの不安に……。卵もあまり元気がなくなっていました。水分が多く、香りは少しだけついているかなという感じ。
【結果:なし】
▼ローリエ
卵を割ったときに1番新鮮さがありました。香りも1番強め。卵焼きにすると、ほんのりローリエの香りがして心なしかクリーミーな味に。ローリエの香りが好きな人はぜひオススメです。
【結果:大成功!!超オススメ】
▼バニラの香りのコーヒー
ドリップ用のものを利用しました。結構甘い香りが強いものでしたが、香ばしい香りが卵についていました。バニラというよりはコーヒーの香りがほんのりして、コーヒーが好きな人にはいいかもしれないです。
【結果:成功】
■乾いたハーブ系がいいみたい
卵は生き物なので、一緒に入れておくのは水分が少なく乾燥しているもののほうが良さそうです。また、トリュフのように香りが強ければ強いほどぐんぐんと吸ってくれるみたいですね。
ローズマリー、バジル、八角、乾燥きのこあたりと一緒につくってみても、どうなるか気になるところです。
(文:大路実歩子)