ラヴクラフト作品の世界観を愛するファン必見の一冊が登場――。
株式会社グラフィック社より、H.P.ラヴクラフトの「クトゥルフ神話」に登場する神々や怪物たちにインスパイアされた料理本、「ラヴクラフトの物語から生まれたレシピと儀式 料理の魔書ネクロノミコン」が2025年8月に発売されます。
本書は飲料、前菜、スープとサラダ、主菜、副菜、朝食、お子様用メニュー、デザートの8章構成で、50種類以上のレシピを掲載。「Atlach-Nachos(アトラック・ナチョス)」「Shogghoulash(ショゴグーラッシュ)」「The Custard Out of Space(宇宙のカスタード)」といった、聞くだけで異世界に引き込まれそうな料理名が並びます。
ページを開くと、クトゥルフ神話の怪異や神々をモチーフにしたイラストとともに、儀式めいた文体でレシピが紹介されており、まるで魔導書を読んでいるかのような感覚に。調理手順はしっかりと現実的ながら、ところどころに”供物”や”召喚”といった言葉が並び、料理を作るだけで異世界に迷い込んだ気分を味わえます。
著者はマイク・スレーター氏。英語圏で出版された原書はすでに7か国語に翻訳されており、今回ついに日本語版が登場します。監修・翻訳はTRPGデザイナーの朱鷺田祐介氏が担当。巻末には日本語版特別コンテンツとして「解説」や「逆引き索引」も掲載されており、料理本としても実用性は十分(?)です。
たとえば赤く輝くスープ料理「ツァトゥグアンバラヤ」や、怪しく光るカクテル「エッグノッグソートス」など、名前からして不穏なメニューがずらり。レシピを読むだけでもワクワクする内容で、クトゥルフ神話ファンはもちろん、ハロウィンやパーティー料理としても盛り上がること間違いなしでしょう。
クトゥルフ神話の不気味な世界観を、料理という身近な文化に落とし込んだ本書。読めば読むほど、そして作れば作るほど、あなたのキッチンが”禁断の儀式場”に変わるかもしれません……。
「ラヴクラフトの物語から生まれたレシピと儀式 料理の魔書ネクロノミコン」は定価3850円(税込)で、Amazonや楽天ブックスなど主要オンライン書店で予約受付中です。