生活に役立つ裏ワザ番組『伊東家の食卓』(日本テレビ)で紹介され、一時は芸能人から一般の人までこぞって「しゃかしゃか」しまくった、生クリームで作るバター!覚えていますか? というか、そろそろ「『伊東家の食卓』自体を知らない」なんて世代もいそうですが……。
それが2014年から続くバター不足で再注目を浴び、このところ密かに人気が再燃しているようです。ネットには、品薄だから作ってみた!なんて人の声が登場し、さらには自作の方が美味しい!なーんて声も。
そこで数年ぶり?に当時のレシピを思い返し、バター作りにチャレンジしてみました!
用意するのは空のペットボトル、生クリーム200mlです。ペットボトルに生クリームを入れてひたすらしゃかしゃかと上下に振ります。3分~5分くらい振り続けると生クリームが固形と液体に分離します。分離したら手を切らないように注意して、ペットボトルをカットし中身のバターを取り出せば完成! 好みで塩をまぜるなどして召し上がってください。
ちなみに、200mlの生クリームから87gのバターが作れちゃいました。そして、こんなに短い時間で作れてしまったことに改めて驚きです。
■なぜ、生クリームからバターができるのか
生クリームの中に入っている脂肪は薄い膜に包まれています。ペットボトルに入れて振ることにより、その膜が破れます。すると脂肪が繋がり、脂肪と脂肪の間に空気が入ることによってふんわりと膨らみます。この状態がいわゆるホイップクリームの状態ですが、さらに振ることにより水分が分離して脂肪同士の繋がりが強くなりバターになるんだそうですよ。
久しぶりにチャレンジしましたが、完成したら思わず「おお~!」と声を上げてしまいました。分離した瞬間は何度やっても感動的です。さらに、とろりとした深いコクのある味は高級バター顔負け。
出来上がったバターはその日のうちにパンに塗ったりお菓子の材料にしたりして、使いきってくださいね。
(文:大路実歩子)