寒い時期になり動物たちも食料の貯蔵に勤しむ季節。リスなどの仲間は木の実を土などに埋めて冬の間の食料にします。が、せっかく一生懸命しまっておいたはずの食料をかすめ取られて激おこなリスが目撃されていました。
このリスの様子を紹介しているのは、公益財団法人東京動物園協会が運営している「東京ズーネット」公式アカウント。生き物全般について分かりやすく親しみやすいツイートで人気のあるアカウントです。
このリスさんの様子は、井の頭自然文化園(東京都武蔵野市御殿山1丁目17−6)での一こまとの事。ある1匹のリスが大事な食料であるクルミを一生懸命丁寧に埋めています。冬用の貴重な食料です。
しかし、そのリスの死角でそれを見ているものが……。とにかく一生懸命丁寧に埋めたのに、埋め終わってやれやれと立ち去ったところ、即後から他のリスがやってきてクルミを掘り起こしサッと持って行ってしまいました。
「クルミをここに埋めてと…」「サッ」「アッない!」
※井の頭自然文化園でのひとこま。リスには貯食行動が知られています。地中などに餌を隠すのですが…忘れてしまってそのまま発芽することも…。森の更新にも一役買っています。東京ズーネットBBの最新動画本編はこちら☞https://t.co/tbVhTHuxDB pic.twitter.com/BvngBEXaQQ
— 東京ズーネット[公式] (@TokyoZooNet_PR) 2017年12月8日
それに気付いた先ほどのリス。大慌てで戻ってきて埋めたクルミを確認。「ない!」と驚くとともに、「待てぇ~!!」とばかりに追いかけに行ってしまいました。
続く東京ズーネットさんのツイートでは「秋にニホンリスは156個のクルミを運んだ。うち65個はすぐ食べ、91個は貯食した。隠し場所は樹上と地上で約半々である。91個のうち61個は後日リスが食べ、19個はアカネズミが盗んだ。樹上に残った8個は落下。地上の3個と共に発芽を待った。(森林総合研究所、2012年)」とニホンリスの貯食行動について紹介しています。
秋にニホンリスは156個のクルミを運んだ。うち65個はすぐ食べ、91個は貯食した。隠し場所は樹上と地上で約半々である。91個のうち61個は後日リスが食べ、19個はアカネズミが盗んだ。樹上に残った8個は落下。地上の3個と共に発芽を待った。(森林総合研究所、2012年)#算数じゃないです
— 東京ズーネット[公式] (@TokyoZooNet_PR) 2017年12月8日
リスは貯食をしても忘れてしまう……なんてよく言われていますが、91個隠した分のうちの61個をちゃんと食べているとは、結構覚えている物なんですね。
東京ズーネット公式サイト内「東京ズーネットBB」では今回紹介したリスの様子をはじめ、たくさんの動物が紹介されています。このリスたちの様子もフルバージョンで見る事ができますよ。
(梓川みいな)