おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

「東京おもちゃショー2019」 人気芸能人が多数登場したバンダイブースに行ってきた

 出展商品数は3万5000点。国内最大級の玩具見本市「東京おもちゃショー2019」が、6月13日~16日の4日間、東京ビッグサイトで開催されています。日本や海外の玩具メーカーが、注目の新商品を紹介していますが、6月13日のバンダイブースでは新商品の発表のほか、多くの人気芸能人がゲストで登場するとのことなので、行ってきました。

  •  タカラトミーブースの究極のマヨネーズを作ることができる「究極のMYO」やセガトイズブースの「メガドライブミニ」など、今年も人気商品や新商品などが数多く紹介された「東京おもちゃショー2019」ですが、筆者が気になったのは人気芸能人がたくさん登場したバンダイブース。

     最初に登場したのは、動画総再生回数が100億回を突破している大人気動画クリエイターのHIKAKINさん。紹介された商品は、HIKAKINさんとコラボした「だれでも動画クリエイター!HIKAKIN BOX」。これは、Youtubeチャンネル総登録者数1400万人を超える「HikakinTV」で実際に使用されているBGMやセリフ、効果音を多数収録。さらに、ボイスチェンジマイクに向かって声を出すと、「ヒカキンロボットボイス」に変換されたりして、動画クリエイターになりきって遊ぶことができる商品です。

     HIKAKINさんは、この商品を作る際、ものすごくこだわったそうで、バンダイ開発担当の福原進之介さんは「素人にはわからないレベル」だったので、とても苦労されたとのこと。HIKAKINさんのセリフを録音するために、音楽スタジオで7時間収録したけど、どうしてもHIKAKINさんは納得できず、自宅のいつもYoutubeの動画を撮影している環境で録音し、それをバンダイのスタッフに送り、その音源が採用されているとのことです。HIKAKINさんと福原さんは「あの7時間、意味なかったね」と、笑っていました。そんな「だれでも動画クリエイター!HIKAKIN BOX」(3980円/税別)は、10月下旬発売予定となっています。

     続いて登場したのは、演出家のテリー伊藤さん、お笑い芸人の古坂大魔王さん、タレントの井上咲楽さんの3人。「仮面ライダージオウの変身ベルト」や「たまごっち」など、時代を代表する玩具とともに、「おもちゃの過去と未来」を語る対談が行われました。

     子供の頃は電車のNゲージで遊んでいたり、大人になっても初代仮面ライダーの限定の変身ベルトを買って自宅の玄関に飾ったりしているというテリーさん。そのベルトを巻いて、女性を口説くこともあるとか……。一方の古坂大魔王さんは、子供の頃はゲームやキン肉マン消しゴム(キン消し)で遊んでいたそうで、自分で試合を第1試合から第7試合までマッチメイクして、1日7時間くらい1人でバッファローマンやキン肉マンを戦わせていたとのこと。

     そして、井上さんは学生時代に「たまごっち」で遊んでいたそうですが、学校に持っていけないため、おばあちゃんにやり方を教えて育ててもらっていたとのこと。すると、テリーさんは「たまごっち」について、ノーベル賞をあげてもいいと絶賛。「おもちゃは、やり終わったら捨てちゃう文化だった。でも、『たまごっち』は物を育てるという今まで全く無かった価値観。巨人の長嶋監督もキャンプの時にユニフォームのポケットの中に入れていた」と、意外なエピソードを披露。これには、会場のお客さんも「へぇ~!」と驚いていました。

     また、テリーさんは「こんなおもちゃが未来にあったら……」というテーマで、「世界中のグーグルマップが映し出されるおもちゃ」と提案。ギリシャやパリの街並みを自宅の壁などに映し出すおもちゃだそうで、「世界中を家にいながらにして旅できる。年配の方からちびっこまで楽しめるので、大ヒットすると思います!」と豪語していました。そして、おもちゃについて「普段は演出家なので、物事を斜めから見てしまうが、おもちゃと接していると自分の本来の姿に戻れる大切な物」と話し、会場を後にしました。

     次に登場したのは、元サッカー日本代表でサッカー解説者の武田修宏さんと、和田アキ子さんのものまねで人気急上昇のものまねタレントのMr.シャチホコさん。ここでは、スマートフォンアプリと連動することで、遊びながら運動能力を高めるサポートをする小学生向けシューズ「UNLIMITIV(アンリミティブ)」を紹介。

     「UNLIMITIV」は、シューズのソールにセットしたセンサーユニットとスマートフォンが連動し、「ウォーク」「ラン」「ダッシュ」などの日常の動作から、「もも上げ(フットリフト)」「スタートダッシュ」などのトレーニングメニューまで、幅広くデータを測定できるということで、2人で「ガチンコもも上げ対決」が行われました。

     元日本体育大学のボクシング部出身という意外な経歴を持っているMr.シャチホコさんの記録は、28回のDランク。一方の武田さんは「俺は元日本代表ですよ。明後日も子どもたち100人とサッカー教室ですよ」と自信満々の様子。実際に「もも上げ」を開始すると、Mr.シャチホコさんも「速い!」とビックリ。結果は、58回のAランク。武田さんは「俺、まだ現役に戻れるかも」と、本気で喜んでいました。負けてしまったMr.シャチホコさんは、「この後、武田を飲みに連れてきます」と、和田さんのモノマネをしながらステージを降りていきました。

     この後に登場したのは、ダチョウ倶楽部の3人(肥後克広さん、寺門ジモンさん、上島竜兵さん)と、元TBSテレビアナウンサーの宇垣美里さん。ダンゴムシが丸まる様子を完全再現した世界初のカプセルトイ「だんごむし」シリーズや、キャッシュレス決済対応の最新型カプセル自販機「スマートガシャポン」を紹介しました。

     登場するなり、いきなり「ヤー!」といつもの決めポーズを披露したダチョウ倶楽部の3人。この日は「だんごむし」シリーズの累計販売数が、100万個を突破したことを記念して、くす玉が用意されたのですが、肥後さんが「ただのくす玉ではないような気がする……」と、不安気なコメント。そして、司会者から「それでは上島さんに引いてもらいましょう」と言われると、「いやいや、なんで俺なんですか」と、恒例のパターンが……。肥後さん、寺門さん、宇垣さんの「じゃあ、俺が」につられて、上島さんが手を挙げると、「どうぞ、どうぞ、どうぞ……」。これに会場は大盛り上がり(くす玉は普通のくす玉でした)。

     さらに、キャッシュレス決済対応の「スマートガシャポン」を、小さい頃からガシャポンが大好きで「今でも大人の財力を使って」やることもある宇垣さんが体験。その時に、出てきた商品を肥後さんと寺門さんにだけ渡したため、上島さんが「おかしいよ。俺の分なんで無いの?ごめんなさいじゃないよ!」と詰め寄り、チューをしようとしましたが、肥後さんにあっさり襟を掴まれ戻されていました。これに対して、怒った上島さんが「なんで、チューができないんだよ!」と地面を強く踏むと、肥後さんと寺門さんがジャンプ。「お客さんも、そう思うでしょ!?」と再び上島さんが地面を強く踏むと、今度はお客さんもジャンプ。この光景に宇垣さんは「スゴイ一体感!」と爆笑。終始、笑いが絶えない大盛況のステージでした。

     最後にステージに登場したのは、お笑い芸人の庄司智春さん(品川庄司)と、ひょっこりはんさん。家庭にあるダンボールで、弾丸を生成・装填して発射させることができるクラフトホビー「ダンボールコマンダー」の紹介をしました。

     ステージ中、実際に銃を組み立て、自分で作ったダンボールの弾丸で射撃対決をし、勝ったらネタを披露できることになった2人。勝ったのは、ひょっこりはん。「やったー!」とネタができることを喜んでいましたが、司会者から「せっかくなので、ダンボールでお願いします」と、ダンボールを1つ渡されるムチャぶり。困惑したまま、いつものひょっこりはんがネタをする時の音楽が鳴り始めると、アタフタしたまま最後はダンボールを頭から被り顔を出すだけという結果に……。

     しかし、会場からは笑いが起こり、これには庄司さんも「お客さん、優しすぎる」とコメント。さらに「このお客さんなら俺もやる」と、ダンボールを使ってパントマイム。最後は重量挙げのようにダンボールを持ち上げると、タンクトップを破り「うぉー!」と雄叫びを上げました。これにも会場からは笑いと拍手が送られ、庄司さんも「めっちゃ、優しい」と満足気。「最近、自信を無くしてたんですけど、取り戻しましたよ」と、意気揚々と会場を去っていきました。

     5つのステージすべて盛況で、お客さんの笑いが絶えなかったバンダイブース。本日、6月15日からはパブリックデー(一般公開)になり、入場無料で来場できます。バンダイブースでは、芸能人の方々が紹介した以外のおもちゃもたくさん展示しているので、実際に体験してみてはいかがでしょうか。

    ※2019年8月1日更新:「だれでも動画クリエイター!HIKAKIN BOX」の発売日が延期になったため、初出時の8月3日から10月下旬に変更いたしました。

    取材協力:株式会社バンダイ

    (取材・撮影:佐藤圭亮)

    あわせて読みたい関連記事
  • ガシャポンの魅力&世界観を全身で体感!「ガシャポンに超夢中展2025」内覧会レポ
    イベント・キャンペーン, 経済

    ガシャポンの魅力&世界観を全身で体感!「ガシャポンに超夢中展2025」内覧会レポ…

  • キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化
    商品・物販, 経済

    キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

  • ハイパーヨーヨーがガシャポン界に降臨 中学ぶりに全力スリープしてみた
    商品・物販, 経済

    ハイパーヨーヨーがガシャポン界に降臨 中学ぶりに全力スリープしてみた

  • 再生ボタンであの音が!「PlayStation」歴代コントローラーがガシャポン化
    ゲーム, ホビー・グッズ

    再生ボタンであの音が!「PlayStation」歴代コントローラーがガシャポン化…

  • 「ダイドードリンコ×ガシャポン」コラボ第2弾
    アニメ/マンガ, 商品・グッズ

    「復刻堂 ウルトラマンシリーズ」がガシャポンで再登場、全7種のミニチュアチャーム…

  • 紗々ミニチュアダブルチャーム
    商品・物販, 経済

    ロッテの「紗々」がガシャポンに!線状のチョコがそのまま再現されたミニチュアチャー…

  • ガシャポン史上最大”90mmカプセル”を手に、8月8日「ガシャポンの日」をPRする斎藤工さん
    商品・物販, 経済

    “ガシャポン先生”斎藤工、史上最大90mmカプセルに驚き「可能性を感じます」

  • 「ガシャポンドリームコンテスト」の賞金総額は約130万円!
    イベント・キャンペーン, 経済

    ガシャポンアイデア募集する第2回コンテスト開催 賞金総額130万円!U-12大賞…

  • ガシャポンで歯科チェアをリアルに再現!第2弾は全国の歯科医院で使用されている「シグノ T500」
    商品・物販, 経済

    ガシャポンで歯科チェアをリアルに再現!第2弾は全国の歯科医院で使用されている「シ…

  • バンダイの入社式に高さ約2mのガシャポン自販機が登場!新入社員は先輩の「おしごとの推しことば」に刺激
    企業・サービス, 経済

    バンダイの入社式に高さ約2mのガシャポン自販機が登場!新入社員は先輩の「おしごと…

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • Web展示「違いを知ることからはじめよう展」
    社会, 経済

    生理やPMSテーマのWeb展示、ツムラが公開 約5000人来場の企画展を再構成

  • 京都アニメーションをかたる偽サイト複数確認 公式が注意喚起
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    京都アニメーションをかたる偽サイト複数確認 公式が注意喚起

  • 博多座、高額転売者の情報開示手続きへ 「看過できない」と強い姿勢
    エンタメ, 舞台

    博多座、高額転売者の情報開示手続きへ 「看過できない」と強い姿勢

  • 雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく
    社会, 経済

    雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

  • 声優とAIの共存を模索 81プロデュースとイレブンラボが業務提携、オリジナルの声を守り多言語展開へ
    アニメ/マンガ, 声優

    声優とAIの共存を模索 81プロデュースとイレブンラボが業務提携、オリジナルの声…

  • Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行
    インターネット, サービス・テクノロジー

    Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

  • トピックス

    1. 「LINEグループ作成」を要求する詐欺メールに注意 海外のサイバー監視が日本向け攻撃を警告

      「LINEグループ作成」を要求する詐欺メールに注意 海外のサイバー監視が日本向け攻撃を警告

      海外のサイバー脅威情報を発信する「Hackmanac」が12月19日、日本国内の複数の組織を標的とし…
    2. 電話対応の様子(NORAD Tracks Santa Newsroom)

      NORAD、サンタ追跡作戦に万全の体制 即時追跡方針を強調

      米国防総省は、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)による重要ミッション「サンタ追跡作戦」を、2025…
    3. Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

      Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

      Googleは12月16日、個人情報がダークウェブ上に流出していないかを確認できる「ダークウェブ レ…

    編集部おすすめ

    1. 「漆黒の指輪」は実在したものの……サン宝石、カプセルトイ「中二病が疼くリング」の“誇大表現”を謝罪

      「漆黒の指輪」は実在したものの……サン宝石、カプセルトイ「中二病が疼くリング」の“誇大表現”を謝罪

      アクセサリーや雑貨の販売で知られる「サン宝石」は12月16日、同社が展開するカプセルトイ「中二病が疼くリング」について、公式サイトおよびSN…
    2. 雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

      雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

      国土交通省と気象庁は12月16日、雨や洪水などの危険を伝える「防災気象情報」について、2026年(令和8年)の大雨シーズンから新たな運用を始…
    3. コミケの名物現象がまさかのグッズ化 「食べられるコミケ雲(わたあめ)」爆誕

      コミケの名物現象がまさかのグッズ化 「食べられるコミケ雲(わたあめ)」爆誕

      夏コミ名物、会場の熱気と参加者の汗が昇華して天井付近に発生するという伝説の現象「コミケ雲」。まさかそれを口にできる日が来るとは、誰が想像した…
    4. Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

      Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

      情報処理推進機構(IPA)は12月10日、多くのウェブサービスで使われている開発技術に重大な問題が見つかり、国内でも悪用したとみられる攻撃が…
    5. ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

      ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

      ライブ配信アプリ「Pococha(ポコチャ)」で活動するライバーをサポートしている事務所4社が、所属ライバーの“退所後の活動”を不当にしばっ…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト