プロ野球・中日ドラゴンズは、試合中の応援歌「サウスポー」について、歌詞に不適切なフレーズがあると中日ドラゴンズ応援団に指摘。7月1日、同応援団は球団との協議の結果、同曲の使用を当面の間自粛することを公式サイトや公式Twitterなどで発表しました。不適切とされたのは「お前」という表現らしいのですが、これについて落語家の立川志らくさんがTwitterで反応。その持論が反響を呼んでいます。
元々この応援歌は、ピンク・レディーのヒット曲を替え歌にして使用しているもの。問題となっているのは「お前が打たなきゃ誰が打つ」というフレーズで、この中で選手を指す「お前」という表現が「選手に対して失礼ではないか?」と、与田監督などが疑問視していたとのことです。
【重要なお知らせ】
この度、当団体で使用している「サウスポー」について、チームより不適切なフレーズがあるというご指摘を受けました。この件について球団と協議した結果、当面の間「サウスポー」の使用は自粛させて頂くこととなりました。
皆様には何卒ご理解、ご協力の程宜しくお願い致します。— 中日ドラゴンズ応援団 (@dragonsouendan) July 1, 2019
これに対し、怒りをあらわにしたのが落語家の立川志らく師匠。自身のTwitterで、「これは本当にナンセンス。言葉狩り。それを教育だと思っているんだったらそれこそ無教養だと思います。『お前』という歌詞が子供に悪影響って意味不明」とバッサリ。「子供を無菌状態で育てようとしている」と危惧し、「これは与田監督に皆で教えてあげないといけません」と話しました。
さらに志らく師匠の怒りは140字では収まらず、続くツイートで「本来『お前』は神仏の前をいう語。高い敬意を持って使われていた」と持論を展開。「フランク永井の『おまえに』はどうなる?お前百まで私ゃ99までという故事は子供に教えられないのか?ブルータスお前もか、も駄目になるのか?」と、まくし立て「与田監督よ、中日球団よ、『お前こそ』どうかしているぞ」と、噺家らしくツイートを締めていました。
与田監督が「お前」は不適切だと。本来「お前」は神仏の前をいう語。高い敬意を持って使われていた。フランク永井の「おまえに」はどうなる?お前百まで私ゃ99までという故事は子供に教えられないのか?ブルータスお前もか、も駄目になるのか?与田監督よ、中日球団よ、「お前こそ」どうかしているぞ。
— 志らく (@shiraku666) July 1, 2019
また、志らく師匠だけでなく、この中日の対応には、Twitter上でも「あほちゃうか」「『あなた様』とか言えばいいの?」「ファンが離れなきゃいいけど」など、否定的な意見が多く見られます。もしかして、中日は「あなた様がお打ちにならなければ、どなた様がお打ちになられるのでしょうか!?」と、応援されたいのでしょうか……。
ただし、志らく師匠も続くツイートでファンが選手に対し、面と向かって「お前」と呼ぶことについては「失礼だ」と言及しています。応援歌は選手に面と向かって言っているのかどうか……与田監督らは面と向かって言われているように感じているのかもしれません。
多くの話題でもそうだがこの論点のすり替えの酷さ。中日お前問題。「志らくがもし弟子からお前と呼ばれたら腹立つだろ」ときた。腹立つどころか破門だ。ファンが選手に向かって面と向かってお前と呼べば失礼だ。こんな簡単な事がわからない。
— 志らく (@shiraku666) July 2, 2019
中日ドラゴンズ応援団は「サウスポー」の自粛について「当面の間」としています。応援団が気持ちよく選手を応援でき、選手もその応援に元気付けられるような、うまい解決策が見つかるのか、見守りたいと思います。
<出典・引用>
中日ドラゴンズ応援団 公式サイト
中日ドラゴンズ応援団 公式Twitter(@dragonsouendan)
立川志らくさん 公式Twitter(@shiraku666)
※画像は立川志らくさん公式Twitter(@shiraku666)のスクリーンショットです。
(佐藤圭亮)