おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

「孤独死のあった部屋」ミニチュア新作 「第5回エンディング産業展」で発表

update:

 近年社会問題化している「孤独死」。その現状をよりリアルに再現した「孤独死のあった部屋」のミニチュアシリーズ新作が、8月に東京ビッグサイトで行われる葬儀・埋葬・供養の専門展「第5回エンディング産業展」で展示されます。

 「孤独死のあった部屋」ミニチュアは、株式会社ToDo-Companyが運営する「遺品整理クリーンサービス」が手がけるもの。孤独死の現場で、遺品を整理するなかで見えてきた実情をミニチュアという形で伝えることで、この問題について社会により目をむけてもらい、考えてもらうきっかけになればという思いで作られています。

【閲覧注意】
本稿の記事末尾には、見る人によってショックを感じる写真を掲載しています。閲覧にはご注意ください。なお、外部へ提供している記事の一部では本文画像は掲載されない仕様ですが、もしオリジナル記事を閲覧する場合には、併せてご注意ください。

  •  最初の作品は2017年に発表されました。テーマは孤独死のあった部屋の「浴槽」。浴槽には体液が漏れ出したとおもわれる真っ赤な液体が表現され、作品を通じて様々なことを世間に問いかけました。

     翌2018年に発表されたのは「ゴミ屋敷」。足の踏み場もないほどゴミであふれかえった室内など、想像を絶する場面がそこには表現されたのです。

     最前線で「孤独死」の現場を見守る遺品整理クリーンサービスは、この取り組みについて、「よりリアルに“孤独死”の現実を知り、なぜ?孤独死が起きてしまうメカニズムをわかりやすく伝えたい」としています。

     また、「孤独死」が悪いことのようにとらえられている現在の風潮についても問題提起しており、「住み慣れた町、便利に過ごせる最高の空間の家で最後を迎えたい人は少なくありません」と、孤独死してしまった人たちにも寄り添う考えを示しており、「孤独死」ではなく「自宅死」、とこの問題の呼び方についても提案。

     さらに、今後も避けられないであろう孤独死問題に具体的に対応する取り組みとして「家で最後を迎えたとしても早期発見し、保険で原状回復できるようなシステム作りが必要」と考え、孤独死のあった部屋の補償を保険でカバーする商品の開発を保険会社と協議・開発している最中だそうです。

     「いつ、だれが、どこで孤独死をするかわからない時代に備えるきっかけにしていただきたいと考えています」と語る同社。

     普段みることのない、孤独死の現場。「孤独死のあった部屋」ミニチュア新作は、2019年8月20日~22日に東京ビッグサイト(東京国際展示場)西2ホールで行われる「第5回エンディング産業展」にて展示。入場料は2000円ですが、WEBで事前登録すれば無料になります。




    情報提供:遺品整理クリーンサービス

    あわせて読みたい関連記事
  • 身長7cmの高市首相が国会議事堂に!東武ワールドスクウェアの小ネタが話題
    インターネット, おもしろ

    身長7cmの高市首相が国会議事堂に!東武ワールドスクウェアの小ネタが話題

  • 「魔法みたい」額縁の中で走り続ける電車 精巧なジオラマに10万いいね
    インターネット, おもしろ

    「魔法みたい」額縁の中で走り続ける電車 精巧なジオラマに10万いいね

  • PS・PS2の名作ソフトが手のひらサイズに 再現度の高さに驚愕
    ゲーム, ニュース・話題

    PS・PS2の名作ソフトが手のひらサイズに 再現度の高さに驚愕

  • 「全長25mmの工具」登場 キャステムが医療機器部品と同じ製法で再現
    商品・物販, 経済

    「全長25mmの工具」登場 キャステムが医療機器部品と同じ製法で再現

  • ネコ型配膳ロボットのおもちゃをデコトラ風に改造 「演歌流れてそう」の声
    インターネット, おもしろ

    ネコ型配膳ロボットのおもちゃをデコトラ風に改造 「演歌流れてそう」の声

  • 画像提供:こるはさん(@kasuga_maru)
    インターネット, おもしろ

    大トロやウニが盛り付けられた豪華海鮮丼にゴクリ!粘土だと分かっていても食べたい!…

  • カプセルトイで「本当に使える香炉」登場 本当に使えるのか検証してみた
    インターネット, おもしろ

    カプセルトイで「本当に使える香炉」登場 本当に使えるのか検証してみた

  • 画像提供:イシバシエレクトロニクスさん(@ishibashi_elect)
    インターネット, おもしろ

    小窓から広がる架空の図書館 ミニチュア作家が描く壮大な物語

  • 画像提供:金沢美味しい作家@ミニチュアの世界さん(@minimini_japan)
    インターネット, おもしろ

    能登の復興を願って ミニチュア作家が技術を生かして魅力を発信

  • 画像提供:現代美術二等兵ふじわらかつひとさん(@f2touhey)
    インターネット, おもしろ

    「富士山ローソン」を自由に撮れる解決策 笑いも交えたアイデアが素晴らしい

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起
    インターネット, サービス・テクノロジー

    Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

  • ミライ人間洗濯機
    企業・サービス, 経済

    ミナミのホテルで「人間洗濯機」稼働開始 大阪・関西万博で注目の装置

  • ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念
    社会, 経済

    ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

  • KADOKAWAの「PressWalker」、2026年2月25日でサービス終了を発表 開始から約4年で幕
    企業・サービス, 経済

    KADOKAWAの「PressWalker」、2026年2月25日でサービス終了…

  • YouTube Premiumアドオン、日本を含む5か国で新たに提供へ Google Oneとセットで割安に
    インターネット, サービス・テクノロジー

    YouTube Premiumアドオン、日本を含む5か国で新たに提供へ Goog…

  • 「ローストビーフ丼」再登場
    商品・物販, 経済

    2週間で品薄になった話題の「ローストビーフ丼」再登場 すき家が販売再開を発表

  • トピックス

    1. ミライ人間洗濯機

      ミナミのホテルで「人間洗濯機」稼働開始 大阪・関西万博で注目の装置

      大阪・関西万博で注目を集めた「人間洗濯機」が、ついに大阪・ミナミのホテルで稼働を始めました。導入した…
    2. ティーバッグ使用時の悩みを解決「二番煎じ待機スタンド」 デザインを学ぶ大学院生が製作

      ティーバッグ使用時の悩みを解決「二番煎じ待機スタンド」 デザインを学ぶ大学院生が製作

      ティーバッグ、一度だけ使って捨てるのはもったいなくて、何度も繰り返し使ってしまいますよね。でも、浸し…
    3. 運営者の終活で老舗CGIサイトが終了へ 1995年開設「CGI RESCUE」、2026年3月に幕

      運営者の終活で老舗CGIサイトが終了へ 1995年開設「CGI RESCUE」、2026年3月に幕

      1995年から続く老舗CGI配布サイト「CGI RESCUE」が2026年3月末での終了を発表しまし…

    編集部おすすめ

    1. Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

      Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

      情報処理推進機構(IPA)は12月10日、多くのウェブサービスで使われている開発技術に重大な問題が見つかり、国内でも悪用したとみられる攻撃が…
    2. ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

      ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

      ライブ配信アプリ「Pococha(ポコチャ)」で活動するライバーをサポートしている事務所4社が、所属ライバーの“退所後の活動”を不当にしばっ…
    3. パラマウントのプレスリリース

      まるで三角関係?Netflixと“婚約発表”したワーナーにパラマウントが求婚 関係を分かりやすく解説

      アメリカの映画製作・配給会社であるパラマウントが12月8日、同じくアメリカのメディア企業ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)を1株…
    4. 「美味しい」じゃない、“非日常の食べ物”をめぐる5冊

      「美味しい」じゃない、“非日常の食べ物”をめぐる5冊

      「刑務所メシ」「くさい食べ物」「辺境メシ」「イスラム圏の飲酒」「殺し屋のダイナー」など、日常を外れた“食べ物”をテーマにした5冊を紹介します…
    5. 快活フロンティアの発表

      快活CLUB不正アクセスと“天才ハッカー美談”の危うさ──真面目な技術者を傷つける誤った称賛

      快活CLUB公式アプリへの不正アクセスで会員情報700万件超が漏えいした事件で、高校2年の男子生徒が逮捕された。ネットでは「将来有望なホワイ…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト