理由はまったく存じ上げませんが、最近なんだかチーズ牛丼界隈が騒がしいみたいですね。なにやらネット上では悪い意味で「チーズ牛丼」という言葉が使われているようですし……。

 そこで、食べ物を愛し、食べ物をリスペクトする筆者(90kg)が、すき家の「とろ~り3種のチーズ牛丼」の魅力をあらためて紹介したいと思います。

 そもそも「とろ~り3種のチーズ牛丼」は、人気商品だった「3種のチーズ牛丼」をさらにブラッシュアップして、2014年2月26日に販売が開始された商品。とろ~りとろけるチーズソースを使用し、パセリも振りかけられており、見た目も鮮やかに仕上がっています。

 お店に到着すると、新商品でもないため当然ではありますが、お店の外に「とろ~り3種のチーズ牛丼」のタペストリーも掲げられてなければ、店内にもポスターが貼られているわけではありません。これぞレギュラーの証しです。

 スポーツもそうですが、レギュラーに入ることがどれだけ大変なことか……。毎年多くの新商品が発売されるなかで、ずっとその座を守り続けるにはそれなりの実力がある証拠!絶対的信頼をもって、「とろ~り3種のチーズ牛丼」(特盛/780円※税込)を注文しました。

 しばらくして運ばれてきたのが、牛丼の上にとろけたチーズがふんだんにかけられ、チーズの芳醇な香りが食欲をそそる逸品。チーズは、コクのあるレッドチェダー、マイルドな味わいのエグモント、弾力のある触感のモッツァレラが使用されています。んー。匂いからして素晴らしい。それでは、いただきます!

 牛肉にチーズを絡ませ、ご飯と一緒に口の中へ……。すると、甘辛く煮た牛肉をチーズがまろやかに包み込み、さらに柔らかくてジューシーな牛肉とチーズのコクが合わさって、美味しい!ご飯との相性もバツグンで、期待を裏切りません。こんなに美味しいのに何故、悪口に使われてしまうのか。褒め言葉として使われるべきだよ君は……。

 ここから筆者ができることは、牛肉とチーズとご飯が口の中で奏でるハーモニーを、静かにゆっくり堪能するのみ。そのハーモニーは、東京フィルハーモニー交響楽団にも勝るとも劣らない音色……いや、肉色。気が付くと、あっという間に完食し、心の中でスタンディングオベーション。ブラボー!

 こんなに美味しいのに……、チーズ牛丼は何も悪くないのに……、いわれなき風評被害を受けているチーズ牛丼。そんなチーズ牛丼を救えるのは、この記事を見ているあなたです!一人一人がチーズ牛丼と真摯に向き合い、意識を変えていくことが大切だと筆者は確信しています。今後、チーズ牛丼の名誉が少しでも回復することを、心の底から願っています。NO チーズ牛丼, NO LIFE.

(取材・撮影:佐藤圭亮)