突然ですが皆さん「メカトロウィーゴ」ってご存知ですか?メカトロウィーゴとは、「新世紀エヴァンゲリオン」の3Dモデリングなどを手がけた3D造形家の小林和史氏が生み出したロボットキャラクター。
「兵器ではない子供のための平和なロボット」をコンセプトに、子供がコクピットに乗って操縦するという世界観もあってか、従来のロボットとは様相も少々異なった胴長で丸みのある形状がとても愛らしさも感じられるロボットなんです。
海洋堂主催のガレージキットイベント「ワンダーフェスティバル」にて、「メカトロウィーゴプロジェクト」が2011年に発表されてから、これまでにない世界観が多くの人に支持され、2019年にはアニメ化、2020年6月には漫画連載も開始され、メディアミックス展開も行われている近年注目のコンテンツです。
そんなメカトロウィーゴは、独特なフォルムもあってか様々な「アレンジウィーゴ」、いわゆる「ファンアート」が多いことも特筆すべき点。ファンによる様々なウィーゴがSNS上で頻繁に投稿されているのですが、とあるウィーゴ愛好家による作品紹介ツイートが先日ちょっとした話題になりました。
「継続は力なり!かなりの重量になってきました!口を開けて冷や汗をかいた(汗)いつか全員を一堂にお披露目できる日が来るといいですね~」
そうつぶやきながら作品たちを紹介したのは、熱心なファンの1人であるらくのむ工房さん(以下らくのむさん)。らくのむさんが投稿したファンアートは、食品パッケージのデザインを模したメカトロウィーゴたち。それが総勢50体揃った集合写真ということでインパクトも絶大です。
実はメカトロウィーゴは、1箱購入すると2個作れるという商品仕様もあってか、様々な塗装を施してみて“アレンジウィーゴ作り”を楽しんでいたというらくのむさん。あるとき、家にあった様々な商品パッケージを取ってみてひらめいたそう。
「どのパッケージも一目で分かるデザインで、それに感銘を受けてこれってウィーゴにも適用できるのかも?って思い立ったんです。そうして見ると、台所まわりは宝の山でしたね(笑)」
そんならくのむさん作の“調味料ウィーゴ”。
今まで一番思い入れのあった作品はというと、日清製粉株式会社が販売している「日清フラワー薄力小麦粉」のデザインを模した“日清フラワーウィーゴ”。この商品のパッケージといえば、一面に散りばめられているひまわりのデザインが特徴的ですが、これをウィーゴに貼り付ける作業は大変な困難を極め、「完成したときの達成感は格別でした」そうです。
また、今までの作品でもっとも反響があったものをお聞きしたところ、株式会社Mizkanが販売している「ミツカン味ぽん」を模した“味ぽんウィーゴ”とのこと。6月に完成画像を投稿したところ、2000近いいいねがあったそうです。どちらも本物そっくりのデザインですが、ウィーゴの背中部分には裏面のラベルのデザインも施されており、その作りこみには私もただただ感銘。
長年食品関係の仕事に携わっていた私としては、らくのむさんの“調味料ウィーゴ”のモデルとなった調味料はどれもこれも馴染みのあるものばかり。中でも株式会社加藤美蜂園本舗が販売する「サクラ印ハチミツ」のデザインを模した“はちみつウィーゴ”の、ハチミツを掬い上げる際に使用する容器のハニーディッパーまで別途で作り上げてしまう拘りにとりわけ感心いたしました。
余談ですがこのメカトロウィーゴですが、商品パッケージは「日常」でも有名な漫画家のあらゐけいいちさんが書き下ろしたイラストが施されており、とても楽しいパッケージなんです。さらに接着剤不要でニッパーさえあれば簡単に組み立て可能。お子様がいらっしゃる読者の皆様は、夏休みのおうち時間に一度作ってみてはいかが?
継続は力なり!
かなりの重量になってきました!😅
いつか全員を一堂にお披露目できる日が来るといいですね~😉#メカトロウィーゴ pic.twitter.com/y3xjEEJ1JG— らくのむ工房 (@GiruRNK) August 9, 2020
<記事化協力>
らくのむ工房さん(@GiruRNK)
(向山純平)