もし戦国時代にスマホがあり、武将たちがSNSをしてたら?という「歴史if」モノの戦国SF時代劇「光秀のスマホ」がNHKで放送されています。2020年10月26日から後半戦となる第4話~最終話が放送されるのを前に、その前夜にあたる25日深夜1時15分から第1話~第3話の一挙再放送が決定しました。

 明智光秀(十兵衛)を主人公とした大河ドラマ「麒麟が来る」と、微妙に連動してる気もしないでもない……というのが、NHKのミニドラマ「光秀のスマホ」。もし戦国時代にスマホがあり、武将たちがSNSを活用していたらという設定で、光秀がスマホを駆使して戦国の世を渡っていく姿を描きます。

 1話あたり5分で全6話という「光秀のスマホ」。主人公の明智光秀(十兵衛)を演じるのは山田孝之さん。……といっても、画面に登場するのはスマホを持って操作する手と、声のみ。さすがNHK、山田孝之さんを贅沢に使っちゃう!そこにシビれるぅ。


 また、短文投稿SNS(NHKなのでツイ……なんて言えない)でのフォロアー数獲得にご執心な羽柴秀吉には和田正人さん。そして鬼電が怖い織田信長(声のみ)は、名前が同じ人気声優の島崎信長さん(※島崎さんの「さき」は「たつさき」です)がキャスティング。ある意味NHKだからできる自由さが魅力です。


 SNSのフォロアーが増えず、エゴサしている光秀のスマホには、三河の今川義元が桶狭間で「開催された」合戦で討たれるというニュース速報のプッシュ通知。相手を見ると、以前L……じゃなくてFUMI交換したことのある織田信長。仕官の誘いに塩対応しちゃったけど、今からでも間に合うかしら、とAIアシスタント「ヘイ〇〇」に相談する第1話から、スマホを駆使する光秀の戦国絵巻が展開します。


 一見すると悪ノリしているように感じますが、よくよく見ると史実に沿ったやりとりがSNSに展開されていたり、ちゃんと押さえるところは押さえており、逆に戦国武将の動きが分かりやすく感じる部分も。ドラマ自体はフィクションですが、意外と真面目に作り込まれています。

 また、Twitterにも「スマホを持ってる明智光秀@NHK「光秀のスマホ」放送中」(@nhk_mitsuhide)として光秀が降臨。大河ドラマ「麒麟が来る」放送中に実況ツイートしたり、別の「歴史秘話ヒストリア」で足利義輝・義昭兄弟が取り上げられると知ると、自分のことも触れられないかと放送前に全裸待機するなど、奔放なツイートも見ものです。

 ミニドラマ「光秀のスマホ」第1話~第3話までの見逃し一挙再放送は、10月26日(25日深夜)1時15分~1時30分。最新話となる第4話~最終話は、10月26日・27日・28日の23時40分~45分に放送されます。5分番組なので、見逃さないよう注意が必要。また、YouTubeのNHK公式チャンネルでも、再編集版を配信しています。

情報提供:NHK

(咲村珠樹)