ゲームクリエイティブ集団「PANTS」は、思っていてもなかなか口にしない相手への「思い」、それを短いお手紙のようにカードへつづり、家の中のどこかに隠すゲーム「一生つづくゲーム –計画的偶発性幸福論-」を開発。11月14日から東京ビッグサイトで開催される「ゲームマーケット2020秋」で発売されます。
「相手がそれを見つけるのは明日か、来月か、10年後か。見つけた時、相手はどんな反応をするだろう。その時、自分は相手への『思い』がどんな風に変わっているだろう……」。
「一生つづくゲーム –計画的偶発性幸福論-」は、タイムカプセルのように、相手への「思い」を家の中にとっておきながら、流れた時間に思いをはせることができるゲームです。
プレイ人数は2人、10歳~で同じ家に暮らしている大切な人が対象。プレイ時間は5分~一生つづくとのことです。
遊び方は、メッセージカードを1枚選んで「きもち」を記入。アイテム(封筒、小瓶、メモ、ビニール袋)を1つ選び、その中にメッセージカードを入れます。そして、宛名シールに日付と名前を記入してアイテムに貼り、アイテムを家のどこかに隠します。
隠し場所は、タンスの後ろや本の間、押入れの奥や屋根裏、引き出しの中や植木鉢の中など、どこに隠してもOK。あとは相手がいつ見つけるのかわからないドキドキを味わうだけです。ちなみに、メッセージカードはアイテムに入れなくても大丈夫。その場合は、宛名シールを手紙カードの裏面に貼って、好きなところに隠します。
ゲームを開発したPANTSは、「人と人との関係は不変ではなく、毎日、少しずつ変わっていきます。その変化は少しずつなので気づかないほど。けれど、いつしか大きく関係性は変わっていることに気づきます。もし、変化に気づき初心に戻ることができれば、相手への思いを忘れずに、感謝して相手との関係を続けていけるのではないか。そう考えて、このゲームをつくりました」と開発の経緯を説明。
そして、「コンセプトは『計画的偶発性幸福論』」と言い、「人の幸福は小さな偶然の積み重ねによってつくられるけれど、偶然を引き寄せるための工夫は計画できます。あなたの隠したメッセージをいつ見つけるかは偶発性に寄るものだけれど、そのメッセージを見つけた相手の方は、きっと喜ぶはず。それを計画的に行うことを狙いました」と話していました。
「ゲームと銘打っていますが、お気づきのとおり、いわゆるゲームの範囲には入らないかもしれません」と語るPANTS。「ただ、日常にあるルール持ち込むと、世界が少しちがって見える、かもしれません」とのことです。
「一生つづくゲーム –計画的偶発性幸福論-」(1セット税込2000円)は、11月14日・15日に開催される「ゲームマーケット2020秋」で販売されますが、PANTSの出展は14日のみになりますので、購入を考えている人は注意してください。
情報提供:PANTS
(佐藤圭亮)