おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

関電工とラグビー元日本代表の廣瀬俊朗がスクラム「つながり応援プロジェクト」

 関電工は、元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬俊朗さんを「コーポレート・コミュニケーション・キャプテン(CCC)」として迎え、「関電工×廣瀬俊朗 つながり応援プロジェクト」を推進していくことを発表。4月12日のオンライン記者発表会では、まず廣瀬さんとラグビーを通して多様性について学べる絵本の製作をすすめることを発表しました。

  •  関電工と言えば、電力の安定供給を図るという使命のもと、発電所や工場、オフィスビルや商業施設、病院など、幅広い分野の設備工事を展開している総合設備企業。

     自然保護の観点から「富士山の森づくり」の活動や、障がい者スポーツの未来を応援していくために「日本障がい者スポーツ協会」への協賛活動、スポーツ振興による社会貢献として「全国高等学校ラグビーフットボール大会」への協賛活動など、人と人、人と自然、人とスポーツといった「つながる」社会貢献活動も行っています。

     オンライン記者発表会に登場した関電工の仲摩俊男社長は、自身の息子さんもラグビーをやっていたことに触れながら、体格や障害にかかわらず誰もがフェアにプレーをして楽しむことができるラグビーの普及に尽力している廣瀬さんの活動に共感し、CCCに迎えたと説明。

    関電工取締役社長の仲摩俊男さん

     「当社の7名の若手プロジェクトメンバーと、ラグビーを通して多様性について学べる絵本の製作をすすめていきたい。人と人とのつながりをさらに深めて希望と未来につながるように、廣瀬さんとスクラムを組んで取り組んでいきたい」と語りました。

     続いて、関電工のCCCに就任した廣瀬さんが登場。「新年度が始まって何かワクワクしたものがしたいなと思っていた時に、このようなプロジェクトをスタートできることをとても嬉しく思っております」と笑顔でコメントしました。

    元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬俊朗さん

     以前ガーナに行き、電気も水道も無く、携帯も通じなかった経験をしたことで、“当たり前”の素晴らしさを感じることができたと語った廣瀬さん。そんな“当たり前”に感じている社会のインフラを支えている関電工と一緒に、プロジェクトを進められることを喜んでいました。

     ラグビーは15人制だけではなく7人制(セブンス)もあり、そのどちらの日本代表でもプレーした廣瀬さん。健常者の競技だけでなく、車いすラグビーやデフラグビー(聴覚障がい者がプレーするラグビー)、ブラインドラグビー(視覚障害者や弱視の方がプレーするラグビー)など、たくさんのラグビーがあることを紹介しました。

    仲摩さんと廣瀬さん

     様々な種類の競技があり、多くの人々が楽しんでいるラグビーですが、廣瀬さんによるとその代表選手たちでさえ、自費で遠征に行ったりするなど、大変な環境の中でプレーをしているのだとか。廣瀬さんは現在、そんな人たちに恩返しができればと思って株式会社HiRAKUを設立し、活動しているとのことです。

     今回の「つながり応援プロジェクト」では絵本を通して、子どもたちはもちろん親にも楽しんでもらいながら、自分たちの活動を伝えていけると期待を膨らませ「関電工さんとやることで新しいことが生まれ、誰かを応援することにつながるのではないかと楽しみにしている」と話していました。

    廣瀬さん「ワクワクしている」

     「日本の大企業とアスリートがコラボすることは画期的」と語る廣瀬さん。「そこから価値を見出して、社会のために何か貢献できたらスポーツの価値が広まることにもつながるので、責任感を持ってプロジェクトを楽しみながらやっていきたい!何ができるんだろうとワクワクしている」と明るい表情で抱負を述べています。

     司会者から絵本について質問が及ぶと、廣瀬さんは点字を付けたり、映像が見られるようにしたり、さらに絵はやわらかいタッチに……など、様々な希望が飛び出し、すでに頭の中では構想が出来上がっているようでした。

    「関電工×廣瀬俊朗 つながり応援プロジェクト」

     最後に廣瀬さんは「いろいろな競技を紹介する中で、スポーツには一人一人に役割があり、それが成り立つことで、より輝きが増すというところを絵本を通して伝えていきたい」と力強く訴えていました。こちらの絵本は、書店で販売される予定とのことです。

    取材協力:株式会社 関電工

    ※初出時、パラリンピックの種目としてその他の競技と一連してデフラグビーも記載しておりましたが誤りです。訂正しお詫びいたします。

    (佐藤圭亮)

    あわせて読みたい関連記事
  • 絵本「ねずみくんのチョッキ」シリーズ、初のTVアニメ化が決定 誕生50周年の節目に
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    絵本「ねずみくんのチョッキ」シリーズ、初のTVアニメ化が決定 誕生50周年の節目…

  • 重度障がいを持つ子どもたちが「ハンドサッカー」体験 第3回「IncluFES」が2025年2月1日に開催
    イベント・キャンペーン, 経済

    重度障がいを持つ子どもたちが「ハンドサッカー」体験 第3回「IncluFES」が…

  • テレメンタリー2024「沈黙の搾取 見過ごされた障害者虐待」放送
    TV・ドラマ, エンタメ

    HTBが根深い障害者差別に迫る テレメンタリー2024「沈黙の搾取 見過ごされた…

  • 「スイカゲーム」初の絵本「スイカゲームをさがせ!」
    ゲーム, ホビー・グッズ

    大ヒットゲーム「スイカゲーム」初の絵本「スイカゲームをさがせ!」発売決定

  • 本物はどっち?木彫り作家「キボリノコンノ」さんが激ムズクイズ絵本を発売
    インターネット, おもしろ

    本物はどっち?木彫り作家「キボリノコンノ」さんが激ムズクイズ絵本を発売

  • 12月4週目には「ノンタン ふわふわぬいぐるみ」(全3種)が発売
    商品・物販, 経済

    ロングセラー絵本「ノンタン」のキャラクターたちがプライズ化 クレーンゲーム専用と…

  • 九州産麦を使ったパン
    企業・サービス, 経済

    国内産麦の魅力を発信するカフェ「むぎくらべ」が福岡県粕屋町にオープン 障がい者主…

  • アノマロカリスや直角貝がかわいい料理に!美大生の母の手作りメニューに反響
    インターネット, おもしろ

    古生代生物アノマロカリスや直角貝がかわいい料理に!母の手作りメニューに反響

  • トマトちゃんのおさんぽ表紙
    インターネット, おもしろ

    1歳の甥に贈られた手作り絵本がダークすぎるも……「出版希望」と絶賛の声多数 

  • 義母の手作り布絵本がクオリティ高すぎ! 「市販品レベル」と驚愕の声
    インターネット, おもしろ

    義母の手作り布絵本がクオリティ高すぎ! 「市販品レベル」と驚愕の声

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • ロッテ「雪見だいふく」が立体パズル化 メガハウスが11月下旬に新商品
    商品・物販, 経済

    ロッテ「雪見だいふく」が立体パズル化 メガハウスが11月下旬に新商品

  • 100tハンマー
    アニメ/マンガ, イベント・キャンペーン

    伝説のコンビを追体験 40周年「シティーハンター大原画展」上野で12月28日まで…

  • 韓国発の人気激辛「ブルダック」がじゃがりこに 1年4か月かけた再現度に注目
    商品・物販, 経済

    韓国発の人気激辛「ブルダック」がじゃがりこに 1年4か月かけた再現度に注目

  • 鈴木福×あの W 主演、「惡の華」が2026年4月にドラマ化 ディズニープラスで独占配信
    アニメ/マンガ, 放送・配信

    鈴木福×あの W 主演、「惡の華」が2026年4月にドラマ化 ディズニープラスで…

  • 宝塚・宙組特別メニューから“酢”消える 「酢が退団?」とSNSざわつく
    エンタメ, 舞台

    宝塚・宙組特別メニューから“酢”消える 「酢が退団?」とSNSざわつく

  • 白石麻衣、【フラット35】新CMで魅力をプレゼン 最近の“ハマりもの”も明かす
    エンタメ, 芸能人

    白石麻衣、【フラット35】新CMで魅力をプレゼン 最近の“ハマりもの”も明かす

  • トピックス

    1. 派手なピンクに「マヂでアゲ」……道端に突如現れた「ギャルすぎる工事看板」が話題

      派手なピンクに「マヂでアゲ」……道端に突如現れた「ギャルすぎる工事看板」が話題

      「とても茨城県」というつぶやきとともに、Xに投稿された一枚の写真。そこには、一般的な工事現場のイメー…
    2. この涙は懐かしさ……なのか? 展示「あの職員室」で特大感情を揺さぶられたレポート

      この涙は懐かしさ……なのか? 展示「あの職員室」で特大感情を揺さぶられたレポート

      学生時代、入りたくても入れない「聖域」のような場所だった職員室。その風景を再現し、自由に探索できる展…
    3. フォロワー1万人超の“焼き芋アカ”が美容アカに SNSで繰り返される「アカウントロンダリング」の構造

      フォロワー1万人超の“焼き芋アカ”が美容アカに SNSで繰り返される「アカウントロンダリング」の構造

      SNS上には今日も、「○○が当たる!」といったプレゼント告知があふれています。いまや日常の景色と言っ…

    編集部おすすめ

    1. 善意の通報が“誤報”に変わるAI時代 女川町のクマ騒動が示した危険性

      善意の通報が“誤報”に変わるAI時代 女川町のクマ騒動が示した危険性

      宮城県女川町が11月26日、公式Xで発信した「クマ出没情報」が、後に「生成AIによるフェイク画像」に基づく誤通報だったことが判明。通報者自身…
    2. エビの代わりに「パイの実」投入!ロッテ公式が送るエビチリアレンジに目を疑う

      エビの代わりに「パイの実」投入!ロッテ公式が送るエビチリアレンジに目を疑う

      ロッテは自社商品の各ブランドサイトで、アレンジレシピを公開しています。その中に「パイの実」をエビチリソースと卵で炒め合わせた「チリ玉パイの実…
    3. 100tハンマー

      伝説のコンビを追体験 40周年「シティーハンター大原画展」上野で12月28日まで開催

      「シティーハンター」連載開始40周年を記念した原画展「シティーハンター大原画展~FOREVER, CITY HUNTER!!~」が、11月2…
    4. 宝塚・宙組特別メニューから“酢”消える 「酢が退団?」とSNSざわつく

      宝塚・宙組特別メニューから“酢”消える 「酢が退団?」とSNSざわつく

      11月22日午前、X(旧Twitter)のトレンドに「宙組公演特別メニュー」が一時浮上し、ファンの間で大きな話題となりました。きっかけとなっ…
    5. ミラノで開催「IQOS Curious X Sensorium Worlds」現地取材 五感に響いたIQOSの“世界観”

      ミラノで開催IQOS X SELETTI「Sensorium Worlds」現地取材 五感に響いたIQOSの“世界観”

      フィリップ モリスが、イタリアでイベント「Sensorium Worlds」を開催。今回は、この壮大なイベントの模様とともに「IQOS To…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト